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日向隊員はほかの男子生徒や女子生徒にも声をかけますが、全員無視。日向隊員は焦りました。
「ええ、なんで?・・・」
試しに、昨日返事をしてくれた街を清掃してるおじいさんにも声をかけました。
「お、おはようございます!」
すると、
「おはよう!」
と返事してくれました。街のおじいさんは返事をしてくれるのに、なんで同じ学校に通う生徒は返事をしてくれないの?
日向隊員は再び制服姿の男子生徒に、
「おはよう!」
とあいさつしますが、さっとそっぽを向かれてしまいました。明らかに避けてます。いったい何があったの? 日向隊員の脳裏は、疑問でいっぱいになりました。
日向隊員の前に中学校が見えてきました。
日向隊員が教室に入ってきました。教室の中にはすでにかなりの数の生徒がいます。日向隊員は昨日仲良くなった3人組を見つけると、
「おはよう!」
と声をかけました。が、3人ともぷいっと向こうを見てしまいました。明らかな無視。
「ええ~?・・・」
日向隊員はここで1つあることを思い浮かべました。
「まさか、あのことで?・・・」
あのこととは、昨日日向隊員が褐色の肌の少女にたかってた4人組の不良を撃退したこと。
日向隊員が見逃した1人、もしくは別の恐喝グループが音頭を取って日向隊員を無視するように学校中の生徒にお触れを出したのか? それとも生徒1人1人が自主的に日向隊員を無視してるのか?
私の行為は正義じゃなかったの?・・・ 日向隊員は唖然とするしかありませんでした。
引き戸が開き、万田先生が入ってきました。
「よーし、みんな、ホームルームを始めるぞ!」
ホームルームが始まりました。が、しばらくして異変が。引き戸の向こうからバタバタと騒々しい音が響いてきたのです。万田先生ははっとします。
「ん?」
突然引き戸がガラッと開きました。そこにはいかにも刑事て感じの中年の男性が。さらに彼の背後には、2人の制服警官が立ってました。万田先生はけげんな顔をします。
「な、なんだね!?」
刑事さんは1枚の紙片をピッと広げ、万田先生に見せつけました。
「万田博義、あなたを恐喝容疑で逮捕します!」
どうやらその紙片は逮捕状だったようです。これを聞いて教室中の生徒が驚きの声をあげました。
「ええーっ!」
万田先生は無言で唇を噛みしめてます。刑事さんは万田先生の左肩を掴み、
「さあ、来てもらいましょうか!」
万田先生は刑事さんに誘われるまま、教室を出て行きました。ぴしゃっと閉まる引き戸。
「ちょ、ちょっと何が起きてんだよ!?」
最前列に座ってた男子生徒が慌てて引き戸を開けました。彼と彼に続く生徒たちは、そこで起きてる光景を見てびっくり。刑事さんが万田先生に手錠をかけてるのです。
「ええ~!」
万田先生は生徒たちを一べつして、
「みんな、すまん・・・」
万田先生は刑事さんたちに連れられ、行ってしまいました。いつの間にか教室中のすべての生徒が廊下に出ていて、それを愕然と見ていました。
「万田先生、いったい何をやったんだ?・・・」
その中には日向隊員の姿もあります。日向隊員はみんなから無視されてる最中ですが、今は緊急事態か、身体はみんなと密着してました。
そこに1人の男子生徒が飛んで来ました。
「みんな、大変だっー! パトカーが、パトカーが来てんぞーっ、たくさん!」
一同びっくり。
「ええーっ!」
ここは校門と玄関の間。数台のパトカーが駐まってます。これを校舎の玄関の前から見ている教師たちの姿があります。顔を見ると、全員焦った、または青ざめた表情。




