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 日向隊員はさらに発生した疑問を生徒会長にぶつけてみることにしました。

「あなた、なんとも思わなかったの!? だいたいなんで事件のこと全部知ってんのよ!? あなた、生徒会長でしょ!? ふつーは止めるもんじゃないの、知ってたら!?」

「ふ、私たちもになってたのよ、その調整役を!」

 日向隊員はさらにびっくり。

「ええ~!?・・・」

「もし不良グループ同士が殴り合いになって警察沙汰になったら、すべてが明るみになっちゃうでしょ。そうなったら日本中にこの中学校の名前が知れ渡ることになる。そうなったら生徒会うちにも火の粉が降りかかることになるでしょ?

 だから私たち生徒会も調整する必要があったのよ!」

 なんて身勝手な論理・・・ その一方で日向隊員はあらたな疑問が発生。で、強めの声で質問しました。

「これってどう考えても犯罪でしょ!? なんで先生や生徒会が犯罪に加担してんのよ!」

 生徒会長は軽く吹き出し、そして返答。

「あは、何を言うかと思えば・・・

 いい、あいつ、肌が黒いの! 日本人じゃないのよ! ここは日本よ! 日本人の学校よ! ガイジンが来るところじゃないのよ!」

 ええ~ 生徒会長が正々堂々と差別発言? 日向隊員は唖然。一方周りを囲む生徒たちは、生徒会長に呼応します。

「そうだ、ここは日本だ! 肌の色が違うやつは、自分の国に帰ればいいんだ、全員!」

 日向隊員は思わず声を漏らしました。

「な、なんなのよ、こいつら? 学校のみんながあのひとを差別してるていうの?・・・」

 生徒会長は詭弁を続けます。

「ガイジンが日本の学校に通うには、それ相応のコストが必要なの! あの女は日本の学校に通うための必要なコストを払ってただけなのよ!」

「ひ、必要なコストって・・・ 彼女、1億円以上も恐喝カツアゲされてたのよ! それに・・・」

 彼女は毎日レイプされていたと日向隊員は言おうとしましたが、この場にいる生徒全員はその事実を知らないかもしれません。彼女の名誉のためにも、そのことには触れないでおくことにしました。

 一方、生徒会長は言い返します。

「1億、ハァ? 何、それ? ガイジンが日本の学校に通うための当然のコストでしょ!」

 日向隊員はついに我慢できなくなりました。このバカ女を殴りたい、本気で殴りたい! けど・・・

 メガヒューマノイドの日向隊員がこんな華奢きゃしゃな女の子を感情のままぶん殴ったら、即死してしまう可能性大。ここは我慢するしかありません。

 ここで生徒会長の声色が変わりました。

「ところで、あなたさあ、スマホ持ってんでしょ?」

「持ってんわよ!」

「じゃ、出して!」

「え?」

「出してよ!」

 日向隊員は黙ってスマホを取り出し、それを生徒会長に突き出しました。生徒会長はそのスマホを奪い取るように受け取ると、画面を凝視。

「ふ、録音してなさそうね。どこかに音を飛ばしてた様子もないし・・・」

 それを聞いて、日向隊員はドキッとしました。

 日向隊員が金目ひなただった時代、山際怜子を何度も何度も恐喝して自殺に追い込みましたが、それが露見したきっかけは、山際怜子の友人真田希望(のぞみ)が教師との会話をスマホに録音してたことでした。あれを思い出したのです。

 考えてみたら、あの時の小学校の教師も、金目ひなたの悪事を見て見ぬふりをしてました。どこの学校も似たようなものなのでしょうか?

 生徒会長はニヤッと笑うと、鼻息荒く、

「フン!」

 と言って、手にしてたスマホを廊下に叩きつけました。驚く日向隊員。

「ええ~!?・・・」

 スマホは大きく1バウンド。そのまま床を転がりました。生徒会長の後ろにいた生徒会の1人が飛び出し、それをガンガンと踏みつけます。

「なんだ、こんなもん! こんなもーん!」

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