第15話
━━━━『守護従者』━━━━
それはゲームではNPCサポートキャラだ。
例えるなら、某狩りゲーのオトモな猫のような存在だろうか。
ソロプレイ時にはサポートとして守護従者を連れていくことが可能であり、近接型や遠距離型など自分好みに作成・カスタマイズ出来たのだ。
まあ私はフレンドが殆どで、従者は使っていなかったのだが。
──この世界では守護従者を造り出すことは出来ません。相手と契約を行うことで、従者としての能力を持つことが出きるのです。
しかし、それでは彼を縛り付ける形になってしまう。何か他に方法はないの?
──現時点ではこれがもっとも生存率の高く、有効な手段なのです。あなた様は最悪死ぬことはありませんが、彼を逃がすにしろ守りながら戦うにしろ、他にどのような方法をとっても殺される確率しかないのです。
ガイドさんの言葉に、私は何も言葉が出なかった。
あの時彼の言い分を無理にでも断っておけばよかったと後悔が頭を過る。
いや、過去を悔いても何も変わらない。私はタケル君を家族から任されたんだ!
意を決した私は、タケル君の両肩を掴み問いかけた。
「タケル君、とても大事な話がある。悔しいけど、今の私の戦い方では君を守りながら戦うのは困難だ」
「だから君にも戦って欲しい。私の力になって欲しい。だが同時に、君は私と共にいなければならず、私に縛り付ける事になる。それが私を守る従者となる事なのだ」
「しかしもうそれしか選択肢が残っていない。君には酷かもしれないが、私の力になってくれないか!」
タケル君は私の言葉を黙って聞いていた。そして・・・
「はい! 僕はあなたの力に喜んでなります!」
強い意思が宿ったような目で私を見つめながら了承してくれた。
それじゃあガイドさん、契約方法はどうするの?
──それなら簡単です。表示される通りに行ってください。それは━━━━━
なるほど・・・・・えっ!?
契約仕方はわかった。やや気になる部分はあったが、結界の外で相変わらず鬼が刃物で激しく結界を切りつけているため、悩んでもいられない。
私は心を落ち着かせると、ガイドさんの説明通りに契約の儀式を行う。
「汝、守護者となり我を守る剣とならん。汝、守護者となり、我を守る盾とならん。日の女神の光の下、ここに契約を結ばん」
私の前に膝まずくタケル君の足元に、術式の陣が浮かび上がる。と同時に、私の体とタケル君の体の両方から光の糸のようなものが伸びていき、くっついてお互いが繋がるのを確認した。
「ではタケル君、顔を上げてちょうだい」
私は顔を上げたタケルの額に印を結ぶと、彼の額にそっと口付けをした。
口付けの部分が恥ずかしかったけど、これで成功出来た。今私と彼はちゃんと繋がっている感じが出来た。
契約が成功し、彼が私の守護従者となった直後、私たちを包んでいた結界が消え始めたのだ。
やばい時間切れか・・・と思った時だ、私の目の前にいたタケル君が結界が完全に消えると同時に駆け出したのだった。
読んで頂き、ありがとうございました。
過去の話とかもちょくちょく修正とかもしていきます。




