第11話
週六日の仕事で、多くの執筆がなかなか難しい状況です。
なので、ちまちまと少ない文字数での投稿ですみません。
瘴気が充満する山道を、私はひたすら進んでいた。
瘴気が山全体の地面にまで浸透していない為か、山の木々には殆ど影響は出ていないようだ。多少は枯れが見られるが。
だがしかし、生き物の気配はまるで感じない。この瘴気なのだからやはり他に逃げ出してしまったのだろうか。足元にはちらほらと虫の死骸が見られる。
私は胸が痛くなるほどの心臓の鼓動を感じている。
これが恐怖や不安等の緊張か、自分の力を試せるという興奮なのかは分からない。
ゲームと同じ姿、同じ装備なのに、画面越しのゲームと肉眼を通しての景色の違いが、私に現実を教えてきているのだ。
私は深呼吸をすると、気持ちを落ち着ける為に今の装備のかくにんを行うことにした。
ガイドさん、今の装備については、ゲームの時と同じ効果があるの?
━━はい。あなたの着けている天照装備一式は、ゲームの時と同じ効果を持っています。
やっぱりそうか。ならばこの装備で何が出たとしても負けることもないだろう。
『天照の杖』
・自身の物理攻、術攻を50%up
・味方の物理攻、術攻を20%up
・神力(MP)の消費0でダメージ小の光球弾を制限無く撃つことが出来る。
・神力(MP)50%増加
『天照の冠』
・本来の受けた攻撃から、20%を相手に反射する。
・体力(HP)、神力(MP)を毎分20%回復。
・状態異常無効
・味方の体力のみ毎分5%回復。
『天照の衣』
・自身の物理、術のダメージを40%軽減
・天女の羽衣:羽衣を纏い低空での飛行が行える。
・体力(HP)50%up
・素早さ、運を30%up
・味方の物理防、術防を20%up
────うん、反則。
自身の身体能力上昇させ、しかもダメージ軽減。軽減される前のダメージの少し反射させる自動カウンター。毒や麻痺などの状態異常は無効にし、自身は回復。しかも、飛べる!
ゲームの五周年記念として出た装備だけど、手に入らなかった人達から運営に苦情が押し寄せたほどだ。
しかも全部装備した状態で、特定の条件を満たせば覚醒し、能力がさらに上がるチート仕様で、これがゲームバランスを崩壊させる由縁になったほどだ。
覚醒すれば攻撃力が豆鉄砲な私でも、ソロで高難易度クエストをクリア出来るのだから。
正に無敵!
──そんな油断が私の中にあった。
──ガサガサと後ろの茂みが揺れる。
私はそれに気づかなかった。
『───ガァアアアッ!』
朽ちかけた人形の怪物が爪を立て、牙を剥き、茂みから飛び出して私に向かって来たのだ。
声に気付いて振り返った時には既に目の前まで迫っており、鋭く伸びた爪が私の胸部を切り裂いた。
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