第一章 『生徒会合宿』 1-2
今回は水無瀬先生の子供っぷりが描写されます
では、どうぞ!
あ、ちなみに、今回以降からちょっと改行の仕方を変えようと思います。
「ゴールデンウィークだよゴールデンウィーク。
1週間の休みが取れるじゃないか!ヒャッホウ!合宿たーのしみだなぁ!」
先生は余った椅子に座り、ギッタンバッコン左右に揺れながら楽しそうに言う。
「何だか……先生ってまるで子供のようですよね」
雄介の隣に座る美夏が雄介にささやく。
「多分、あれが素なんだろうな」
そんな2人の会話が聞こえたかどうかはわからないが、紫は親が子供に叱りつけるように言った。
「行きません」
きっぱりと、紫は先生に言い放った。
それを聞いた先生の動きがピタリと止まる。
「え?何で?」
「わがまま言わないでください。
何でも先生の思うように行くと思ったら大間違いです」
紫は先生の方すら見ずに言ってのけた。
だが、しばらく無音の時間が過ぎ、ふと紫が先生の方を向くと、先生は涙をぼろぼろと流していた。
「ちょ、何ですか先生。なんで泣く」
「だ、だっでぇ……天宮君が僕ばっがり冷だぐするんだもん……エグッ」
鼻声になり、先生はそのイケメンフェイスが涙と鼻水で残念なものになりながら紫に詰め寄った。
「なぁいいだろ?行こうよ行こうよ行こうよ行こうよぉ~!」
紫の手を掴み、先生は子供が駄々をこねるように言い寄る。
「ああ~もう!う・ざ・い!離してください!離せ!」
紫はなんとか先生の手の中から引き抜こうとするも、案外先生の力は強く、思うようにいかない。
「お願いだよぉ~、行こうよぉ~、なぁ~!」
「んああもう!わかりました!わかりましたから!この手を早く離してください!」
「まじで!?いやったああああああああぁぁぁぁ!!イェア!ヒャッハー!」
先生は、今までの泣き顔が嘘のようにコロッとその表情を変えると、やはり子供のようにおおはしゃぎした。
「じゃあ僕はこれから合宿の予定を立てに行くから、よろしく!」
その言葉を後に残し、先生は軽い足取りで生徒会室から出ていった。
「……あいつだけはどうにも慣れん」
今、紫の言いたい事がはっきりとわかったような気がした雄介であった。
「災難だったわね~ゆかちゃん」
そこで、亜美が初めて口を開いた。
「まったく、どうしてあいつはああなんだ」
紫は、さっきのやりとりだけでずいぶんとやつれたように見える。
「私もちょっとあの人は苦手だわ~」
「……同感」
亜美と江向のその言葉に、雄介は今まで亜美が言葉を発さなかった理由を悟った。
「私も同感だ」
紫も疲れたように答える。
「まぁ、たまにはゆっくりと休みを取るのもいいんじゃないかしら~?」
「むぅ、まぁ確かにここの所働きづめだったことは否定しないが、第一もうすでに行くと言ってしまったからなぁ……」
紫は諦めたように机に突っ伏す。
「仕方ない、決まりだ。
ゴールデンウィークの期間、生徒会は合宿を行う。
詳しい内容はあいつに聞いてくれ……私は知らん」
紫は卓上の書類に顔を埋めながらめんどくさそうに言った。
そんな見たこと無い紫の様子を見て、雄介と美夏は幸先が不安になった。
第一章1-2段落、いかがでしたでしょうか?
さて、今回は先生のだだっ子ぶりを描写していきました。
正直、こんな先生がいたら俺も結構疲れると思う(笑)
幸先が不安になるのも無理はないかと……。
さて次回、
合宿先までの道中を描写していきます。
今後もこの小説を読んで楽しんでいただけると嬉しいです!
(●´∀`●)
では、お楽しみに!




