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コード・オブ・レヴァリエ  作者: 伊瀬 未兎
第四章 『誰が為に』
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第四章 『誰が為に』 4-2

最終段落中編。



今回は紫の過去について描写していきます。



では、どうぞ!




※第四章4-1段落にて欠落していたセリフがあったので改稿しました。



3月18日に読まれた方申し訳ございません。



《改稿場所》



「私を誰だと思ってる、無理など無理やり貫き通させるさ」

「んな無茶苦茶な……」



の後です。

「あれは、私がまだ8才ぐらいの頃だった」





 紫は静かに口を開いた。





「私の家は家系が家系だけに、


普通の子供の遊びと言う物を知らなかった。



ただ遠くで眺めて、


見張りの奴らにばれないように外を出歩くしかなかった」





 紫はどこか遠くを眺めるように黄昏る。





「そんな時だった。



私がいつものように見張りの目を盗んで外に出歩いて、


遊んでいる子供を眺めていた時、


初めて向こうから声をかけられたんだ。




もちろん、いつどこで見張りにばれるかわからないから断った。




それですんなり諦めてくれると思った。




けど、ただ一人だけ私に手を差しのべる子供がいたんだ。




初めはもちろん拒んだが、次第にその子とも仲良くなって打ち解けてきた矢先、


ついに見張りの奴らにこのことがばれてしまったのだ。




私は家に連れ戻され、両親にそれはもうきつく言われた。




『何であんな汚らしい子供と遊ぶのか。



もっと上品な子供と遊びなさい』ってね」





 突然の紫の過去の告白に、雄介はただ黙って耳を傾け続けた。





「それを聞いた私は怒ってまた家を飛び出した。




だが別にどこか行くあてがあるわけでもない。



仕方なく私が高架下で途方に暮れていた時、偶然あの子に再会した。




あの時、私に手を差し伸べてくれた子に。




私は事の顛末をその子に告白した。



すごく怒ってくれたよ、ひどい奴らだってね」





 途端、紫の表情が曇る。





「だが、運の悪いことにその様子を私を捜索していた奴らに見られてしまった。




今までの見張りとは違う、天宮家の特殊訓練を受けた奴らに。



SPだと思ってくれればいい。




証拠に、奴らの首筋には特殊訓練を受けた証である天宮家の赤い紋章が彫られていた。




奴らはどうやらその子が私を陥れたと勘違いしたようだった。



私が連れ去られようとした時、その子は奴らに反抗してくれた。




とんでもない強さだった。



奴らの魔法はその子に一切効かず、



逆に、その子が奴らに触れただけで、奴らは吹っ飛んだ。




奴らがやられる際に発した言葉でその子の力の正体がわかったよ」





 そこで、紫は雄介の方に向き直った。





「その子は、『悪魔の手』の持ち主だったんだ」





「え!?俺の他にも持ち主がいたんですか!?」





 雄介は目を丸くした。



雄介の言葉を聞いた紫は一瞬目を細めたが、


また表情を戻した。





「だけど、不思議と私は恐怖心と言うものは沸いてこなかった。




むしろたくましく見えた。




私は、名前も知らないその子とある約束をした。



大切な約束を」






 紫は少し寂しげにうつむいた。





「だが、その日を境に、その子とは一切会えなくなった。



後に聞いた話では、その子はどこか遠くへ引っ越したと聞いた。



そして、『悪魔の手』というものがどんな物か、


私は両親に聞かされた。




あの子に打ちのめされた奴らが両親にそのことを報告したのだ。



私はすぐに察した。



両親が、あの子の力のことを言いふらして回ったのだとね。



両親にとっては、あの子は邪魔な存在でしかないから。




だが、私は諦めなかった。




あの力のせいであの子が苦しい目に会っているのなら、


私はその苦しみから解き放ってあげようと、ね」





「……それで、『悪魔の手』について先輩はそんなに詳しいんですか」





 紫はしずかにうなずいた。





「だがしかし、結局のところ答えは見つからなかった。



ただ『悪魔の手』がどんなものなのか、


どんなに危険な物なのかが記してあるだけだった」





「そう、ですか……」





 雄介は肩を落とした。





「ま、安心しろ。



私はお前の力のことを他の生徒達に言いふらしたりしないしそのつもりもない」





「ありがとう、ございます」





 突然、部屋のドアが勢いよく開けられた。





「いよッ!雄介起きてるかぁ!



お、起きてるなコノヤロー」





「徹!無事だったのか!」





 そこには、なんて事ないようにピンピンしている徹の姿があった。





「まぁな。



あんときゃあさすがに死を覚悟したけどな。



ま、雄介が助けてくれたおかげでこの通りさ!」





 徹は親指を立てた。





「そうか、良かった……」





 雄介は安心して力を抜いた。





「おいおい、安心するのはまだ早いぜ」





 徹は人差し指を振った。





「入ってきなよ!」





 徹がドアに向かって声をかけると、


ゆっくりとドアが開いて誰かが入ってきた。

第四章4-2段落、いかがでしたでしょうか?




前書きでも申し上げましたが、



第四章4-1段落にて欠落していたセリフがありましたので改稿いたしました。



申し訳ありません。





明かされた紫の過去、


果たしてその真意とは?



そしてドアを開けたその人物とは?



後2度の投稿で完結するコード・オブ・レヴァリエ。





そろそろ感想が本気で欲しいところです(涙)



次回、




物語は(エピローグを残して)完結を迎える。




これ以上は何も言いません(笑)




あと少しですが、


今後もこの小説を読んで楽しんでいただけると嬉しいです!

(●´∀`●)




では、お楽しみに!


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