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コード・オブ・レヴァリエ  作者: 伊瀬 未兎
第三章 『忌み深き追憶』
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第三章 『忌み深き追憶』 4-2

今回はついに捕食者のその正体が明らかになります。



では、どうぞ!

「くっそ雄介の野郎、俺に二千円払わせやがって。いつか覚えてろ」





 徹はあの後、占いの館に意気揚揚と入ったのはよかったものの、


即座に二千円を訳もわからずもっていかれ、


結局、所持金はそれで尽きてしまって占ってもらうことすら出来なかった。





「くあぁ、でもあの子可愛かったなぁ……



こんなことならメイド喫茶で金使いまくるんじゃなかった……はぁ」





 そんな徹を慰めてくれる者がいるわけでもなく、


余計に空しさが徹の胸の内にこみ上げた。





「ふおお……なんなんだこの気持ちはぁぁ……。



ああ誰か、誰かこの俺の硝子の心を暖めてくれる美しい女神はいないのかあぁ!



ああ神よ!



こんな哀れな俺に美しくも可愛らしい永遠のヴィーナスを与えたまえぇ!」





 意味不明な言葉を並べながら廊下でそう叫び、


周りの女生徒に汚い物でも見るような目で見られている事さえ気づかないまま、


徹は廊下を走る一人の人物に目をとめた。





「雄介の野郎!



またこの俺を置いてけぼりにしたまま女の子とハーレムする気かぁ!?



二千円の恨み、ここで晴らしてくれるわぁコンチクショー!!」





 なんてことを叫びながら、徹は雄介の後を追った。






 ◆◇◆◇◆◇◆◇






 いくつもの階段を上った先にある鉄製の扉、


ひんやりと冷たいその扉を、雄介は何のためらいもなく勢いよく乱暴に開けた。





「そこまでだ!」





 雄介が叫ぶその先、屋上の真中に位置するところに、


捕食者は雄介に背を向けたまま静かに立っていた。





「もう終わりだ!やめるんだこんなこと!」





 雄介のその言葉に、


捕食者はその黒い仮面をゆっくりと雄介の方へ向けた。



見れば見るほどどこまでも落ちていってしまいそうな純粋な黒だった。




 体全体は黒いコートで覆われていて、手も黒い手袋をつけていた。





「…………」





「どうしてこんなことをするんだ!



目的は何なんだ!」





「…………」





 捕食者は答えない。ただ無言を貫き通すだけだった。





「……そうか、意地でも口を開かないつもりか」





 そう言うと、雄介は制服のポケットから銀色に輝くペンダントをつまみ出した。





「これ、何だと思う?」





「…………っ!!!」





 その瞬間、直立したまま黙秘を続けていた捕食者の様子が明らかに変わった。



体のあちこちを探って何かを探すような仕草をした後すぐ、


何かに気づいたようにその動きを止めた。





「……これは、お前のだな?」





「…………」





 捕食者はゆっくりと姿勢を戻した。




 捕食者は依然として口を開かなかった。





「そう、なんだな……」





 沈黙を肯定と取った雄介は歯をギリッと鳴らした。



拳を強く握る。





「何で……なんでなんだよ……」





 雄介の言葉を待つかのように捕食者は直立したまま動かず、


ただそこに立っていた。




 黒い影の落ちた白い天井に立つ捕食者の黒いフードを、


春の風がわずかに揺らした。




 雄介は次の言葉をためらうかのように口を開けたり閉めたりを繰り返し、


そして、わずかに声を絞り出して叫んだ。





「何で、何でなんだよ……………………………美夏!!!」





 雄介の叫びは、春の風に流されてどこまでも遠くまで響いていった。




 雄介のぶら下げたペンダントが開き、写真が露になる。




 写真の隣には、『愛する私の美夏へ』という文字が彫られていた。

第三章4-2段落、いかがでしたでしょうか?



さて、ついに、ついに捕食者の正体が明かされましたね!




ヒャッハー☆(笑)




もし「え?まじで!?美夏が!?」と驚きになられたら、


作者も書いた甲斐があったというものです(笑)





もしよろしければご感想をいただけると嬉しいです。





ついに正体が明かされた捕食者、美夏はどう行動していくのか!?





そして、美夏が魔力を奪うその目的とは!?






物語は急展開を迎える!!




ってこれは前にも言ったような・・・・・・。





とりあえず!





今後もこの小説を読んで楽しんでいただけると嬉しいです!

(●´∀`●)






次回、





次回は少し過去の話が語られます。





では、お楽しみに!

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