表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
翌梨リサは欲深い  作者: 夏蹴礼
第五章 変わりゆく世界
46/54

●また一緒に

 昨日、司から話を聞いた時は驚いたが、すべての点と点が繋がった。

「ふぅ……」

 最近、リサと顔を合わせても、まともに会話もできない。

 俺はわずかな希望を探しに、歴史資料室へ足を運んだ。


「先輩……」

 岬が寂しそうな表情で椅子に座っていた。

「久しぶりだな」

 鍵が開いていたので、一瞬リサがいるのではないかと期待してしまった。


「うん……コーヒー飲みますぅ?」

「いただこうか」

「ヘヘヘッ……久しぶりだから、気合いが入っちゃうなぁ。リサちゃんが来ないから、砂糖が余っちゃってぇ……」


 どうやら、岬は毎日、部室へ来ているようだ。

 いつみんなが戻ってきても大丈夫なように、準備をして待っている。

「あの頃は楽しかったですねぇ~」


「過去形にするなよ。また、みんなで楽しいお茶会を開こうぜ!」

「ほ、本当ですかぁ!」

 パァッと岬の顔が明るくなる。


「日向寺のコーヒーとお菓子を食べたら元気が出た! 大丈夫、必ずまたみんなでここへ戻って来るさ!」

「うんうん、私、部室を守ってるよぉ!」

 待っていてくれる人のためにも、頑張らなくてはならない。


「そのためにも、俺は知らなくてはならないことがある」

 岬の方を見る。

「手伝ってくれるか?」

「も、もちろんだよぉ~!」


 俺たちは時間の合間を見つけては、歴史資料室にある書物から、必要な情報を収集した。

「こんな情報が役に立つんですかぁ~?」

「知識とは、暗記するものじゃない。大切なのは、それをいかに利用するからしい」


「らしいって……」

「翌梨からの受け売りだよ。まぁ、安心しろ。おかげで必要な情報は集まった」

 こうして、あっという間に約一週間に渡る選挙活動期間は終わり、選挙当日を迎えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ