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転生したらもふもふだった まるんな前脚で頑張る!  作者: 綾瀬 律


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5.レベルの確認をする

 久しぶりにルリハと俺のレベル確認をした。能力も魔法のレベルも上がっていた。そして氷魔法をゲットしたぞ。うん、ルリハも風魔法が付いてるな。

 1週間の成果としてはまぁまぁだな。



 ルリハ

 種族 白魔ネズミ

 年齢 3ヶ月

 レベル1

 体力 50

 魔力 120

 知力 450

 魔法 土魔法レベル2 風魔法レベル1new

 従魔契約者 ハルカ



 ハルカ

 種族 白魔うさぎ

 年齢 1ヶ月

 レベル1

 体力 80

 魔力 200

 知力 500

 魔法 浄化魔法レベル2 風魔法レベル2 治癒魔法レベル2 従魔法レベル2 空間魔法レベル1 氷魔法レベル1new

 従魔 白魔ネズミ、魔蜂new



 こんな感じだ。レベルはいくつで上がるんだろう。魔力は魔法レベルとは関係ないのか…?

 体力が100になったらレベルも上がるとか?上がったら何があるんだろ。分からんな。


『ルリハ、数値が上がってるぞ』

『マジ?どうやって…』

『…お前、見てただろ?』

『いや、まぁ…前世を思い出すまではな。ネズミだったし。記憶がな…』


 なるほど、ネズミは記憶がすぐ消えるのか?

『それもそうか。自分をじっと見たらステイタスが頭に入ってくるぞ!』

『やってみる!』


 小さなネズミがさらに小さな前脚をじっと見ている。その毛は真っ白でふかふかしている。

 うん、普通に可愛い。ヒゲがそよそよしてるのがまた可愛い。

 俺は鼻をぷもぷもしっぽをタンタンして、ルリハを眺めていた。


『あ、凄え!見えたぞ……ってか俺弱っ、弱すぎだろ!』

 しょんぼりしてるネズミ…可愛い。思わず跳んで行って前脚でその小さな頭をポンポンする。ルリハは俺の胸毛にダイブしてしがみ付いた。


 人間だとかなりキモい行動だが、今はふかふかのネズミともふもふなうさぎだ。小動物的愛護だと思えば許せる。


『俺もまだレベル1だしな…そんなもんだろ』

『えっ、ハルカも?俺にも見えるのか!』

 顔を上げて俺を見上げる。

『多分な!』

 じっと潤んだような大きな黒い目で俺を見つめるルリハ。


 そしてハッとすると

『見えたぞ!ってか魔法凄えな!!』

 何かをしたいと切望したお陰でたくさん使えるようになった。人間としての尊厳とか行動原理があってこそなんだろう。


『それだけ欲深いんだろうな…』

『いや、やっぱりハルカは凄えよ!』

 つぶらな目をキラキラさせて俺にしがみつくルリハ。だから可愛いな、おい。


 そう言えば、ハッチが魔蜂になったのは知ってるがステイタスは知らんな。見てみるか。



 ハッチ

 種族 魔大蜂

 年齢 2ヶ月

 レベル1

 体力 60

 魔力 150

 知力 180

 魔法 風魔法レベル2

 従魔契約者 ハルカ


 ハッチは大蜂なのか…どうりで大きい訳だ。


 ちなみに俺が20cmくらい、ルリハが5cmくらい、ハッチは3cmくらいだ。俺も手乗りサイズだがルリハがとにかく小さい。俺もせめて30cmまでは成長したい所だ。


 さて、巣穴はそこそこな大きさになった。ルリハが共用の空間から枝分かれするように各個室を作った。

 寝室と台所、食堂に居間、そして保冷庫。これは下に向かって作ってもらった。生活空間と分けたからひんやりしている。ここならある程度は長持ちするだろう。


 俺の亜空間はたまたま採れた木苺を保管したくてうんうんと考えていたら、時間停止になった。だから遠慮なくたくさん採った。


 でも、俺だけが保管してるといない時が大変だ。だからルリハにネズミサイズの斜めがけカバンを作った。本体は葉っぱの葉脈を何枚も重ね合わせて丈夫しにしたものに、柔らかくて丈夫な蔦を絡めて。


 それでも小さなルリハサイズだと木の実が1個しか入らない。だから空間を広げたいなぁって考えて、巣穴くらいのサイズまで空間を広げられた。多分、空間魔法だろう。これも欲のなせる技だ。

 これでルリハも採取が楽になるな、と思って。


 ハッチが間引いた小さな人参を運んで来た時も

『これ運ぶのが精一杯…』

 と言っていたので、ハッチ用に肩掛けカバンをルリハのと同じ要領で作った。それからハッチはたくさん野菜のカケラとか種を持って来てくれるようになった。

 ハッチ様々だ。


 野菜を生で齧るだけでは味気ない。だから焼いたり炙ったりしたい!人参を見つめながらそう思ったら、火魔法が発動して人参が…いや、その前に自分のヒゲが焦げた。


 あ、危なかった…。しかも巣穴だ。色々とヤバい。これは換気を考えた台所が必要そうだ。

 少し離れた机(ルリハが土魔法で作成)に人参を置くと、炙るような火を浴びせる。



(表面に焦げ目がついただけの生人参)



 あかーん、ダメだ。焦げただけの生って、最悪じゃないか。うん、どうしよう。

 人参を前に考え込んでいたら

『ハルカ、どうした?』

 ルリハが足元にちょこんと座っていた。


『人参が生焼けで…柔らかくして甘く食べたいんだ』

『火魔法は?』

 俺は焦げたヒゲを揺らして

『やったけど…ヒゲが焦げただけで…中まで火が通らない』

 ルリハは真っ黒な目で俺を見ると

『それなら蒸気で蒸せばいいんじゃないか?鍋とかに入れて、下から蒸気を当てる?で蒸す…』


 蒸気を発生させるには水がいる。たしか蒸すのには鍋底に水を入れて暖めて、気流?蒸気の、で蒸されるんじゃ無いか。魔法だと…そうか!水魔法と火魔法を組み合わせたらいいのか。

 試しにやってみよう。


 人参の下に水球を作って、それを火魔法で熱する。水が蒸発して蒸気がたくさん発生したら、その元水球、今は蒸気球に人参を閉じ込めて…しばらく放置。


『えっ…ハルカ、今の何?』

 ルリハが口を開けて見ている。

『水球を熱して蒸気球を作った!』

 ポカンと蒸気球を見たルリハはハッとすると

『凄えー!やっぱりハルカは凄いな!』


 ヒゲを揺らしながら俺のもふもふな胸毛にダイブして来た。俺も嬉しくなってルリハを抱きしめて頬擦りをする。


 蒸気のモヤが消えた頃に球を解除して机に置く。

 きっと熱々だからな、少し待とう。ワクワクしながらルリハを見つめる。後ろ脚で立っているルリハに俺が後ろから寄り添う。


『もうそろそろいいんじゃないかな?』

 ルリハが振り返って言うので、近づいてみる。大丈夫そうかな。風魔法でシュパンとカットして1つを手に取る。うん、ホカホカだが持てる。


 そっと齧る…うまぁーい!

 夢中で食べ切った。後ろでワクワクしてるルリハに一切れ渡す。必死に齧っているルリハ。

 食べ終わるとヒゲを揺らして

『うめーー!』

 と鳴いた。だろだろ?俺はもふもふな胸を張った。元々小さな間引き人参はすぐになくなった。


 ふぅ、美味しかった。やっぱり食事は美味しくないとな!蒸す料理は出来た。後はルリハの為にも肉や魚をなんとかゲットしたい。


 これからまだ暑くなるし、きちんと食べないと。やっぱり動物でも塩分とった方がいいのか?いや、でも犬とか猫とかは塩ってダメだよな…

 何処かで塩を見つけたら鑑定してみよう。


 さて、寝床の快適性はある程度出来た。次は安全性について、だな。

 出入り口に扉を付けて…でも小さなヤツだと侵入出来てしまう。悩ましいな。

 取り敢えず、作ってみよう。


 木の枝と蔦を組み合わせて…うん、指が無いから難しい。なんといっても前脚はまるんとしてる。シャキンとした爪はあるけど、指はない。うん…どうしよう。

 ベットの時は風魔法でカットしてルリハが土魔法で組み合わせてくれた。

 扉はそうもいかない。うん…組み立てられればいいのに…。



 シュタン



 組み上がった。うん、何が起きたか分からないが…出来たようだ。よしよし、いや、良くない。何が起きた?



(風魔法と空間魔法で材料同士を圧着させた)



 だそうだ、うん、なるほど…ってえぇー、なんだそれ。もう指要らないのか?いや、エアー指が欲しい。

 これからの課題だな。


 さて、扉は出来上がった。ルリハに設置してもらおう。

 この巣穴、逃げ道の為に出入り口が4ヶ所ある。俺の主出入り口、ルリハの主出入り口、避難用出口2ヶ所だ。全てに扉を設置する。


『ルリハー、いるか?』

 スルスルと俺の元にルリハがやって来る。そして後ろ脚で立ち上がって胸を張る。

『いるぞ!』

 うん、可愛い。ヒゲがそよいでるな。俺はまるんとした前脚で扉を指して

『これをそれぞれの出入り口に設置してくれ』

『おうよ!』


 小さな肩掛けカバンに収納して去って行った。

 よし、これで安全性も確保出来たな。




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