36.そして2年後
他の連載を書いていて投稿空いてしまいました┏○ペコ
ハッチたちがレイカと共に人の町にいってから2年が経とうとしていた。
俺たちは生後3年。人に換算したら12才くらいか。なのに、見た目は6才くらいだ。
冷静に見たらルクレツィアの森の奥深くで、普通に暮らす6才児が3人、さらに幼児が1人、アベルは辛うじて10才くらいか。長生きな人魚族は成長が遅い。だから人に換算するとまだ10才くらいらしい。
そうか、まだ子供だったのか。
幼児はもちろんカゲツだ。まだまだ可愛らしい。ドラゴン族も成長が遅い種族。だから見た目は2才ぐらい。
ぷくぷくで可愛い。
ただ、本来の姿はすでに2mでかなり大きくなった。2mのドラゴンが小さなうさぎに頬ずりする絵面はシュールだ。ルリハなんてさらに小さいからな!
人型になったり本来の姿になったりしながら、ハッチたちと視覚を共有して勉強したり。もちろん魔獣を狩ったりして平和に暮らしていた。
オーク、ボア、ディア、トードあたりはすでに魔法でも剣でも簡単に狩れる。流石にマッドベア辺りになると苦戦はするが、もちろん狩れる。
ドラゴンは…ムリゲーだな。勝てる見込みはマイナスだ。カゲツですらガチで勝てる気がしない。もうドラゴン族は別格だな。
もちろん、アベルも。あれからアベルも強くなった。種族が強いのは反則だ。こちとら最弱最底辺だからな。
でも強くなったぞ!
2年前、冬籠り前の俺と比較すると、こんな感じだ。
ハルカ
種族 白魔うさぎ
年齢 4ヶ月 2年6ヶ月
レベル25→40(160)
体力 490→620(580)
魔力 550→750(780)
知力600→710(800)
魔法 浄化魔法レベル10 風魔法レベル10 治癒魔法レベル10 従魔法レベル10 空間魔法レベル10 氷魔法レベル10 雷魔法レベル10
従魔 白魔ネズミ、魔蜂、魔蜘蛛
友達→仲間 人魚族の王子、白魔うさぎ、レイカ
追加 義理の息子 カゲツ
やっぱり人型だと体力が落ちて知力が上がる。
ルリハも凄いぞ!
ルリハ
種族 白魔ネズミ
年齢 6ヶ月→2年8ヶ月
レベル20→35(140)
体力 400→560(510)
魔力 480→650(670)
知力 550→650(780)
魔法 土魔法レベル10 風魔法レベル10 水魔法レベル10 治癒魔法レベル10空間魔法レベル10 浄化魔法レベル10
従魔契約者ハルカ(主)、ヒトハ(従)
友達→仲間 人魚族の王子 魔蜂のハッチ 魔蜘蛛のスパ
義兄弟 カゲツ(弟)、レイカ
みんなもだな。
ハッチ(ハッチール)
種族 魔大蜂
年齢 5ヶ月→2年7ヶ月
レベル15→31(124)
体力 280→400(450)
魔力 380→510(530)
知力 488→520(650)
魔法 風魔法レベル10 空間魔法10 治癒魔法 10 浄化魔法レベル10
従魔契約者ハルカ
友達→仲間 ルリハ、人魚族の王子アベル 魔蛛のスパ、軍隊アリのアン、カゲツ、レイカ
ハッチは昆虫だからか、人になった方が能力が全般的に上がる。特に知力の上がりが著しい。
頭ちっこいもんな。
スパ(スパイナード)
種族 魔蜘蛛
年齢 8ヶ月→2年10ヶ月
レベル15→30(120)
体力 230→390(430)
魔力 420→540(560)
知力 480→530(650)
魔法 土魔法10 風魔法10 空間魔法10 治癒魔法10 浄化魔法レベル10
従魔契約者 ハルカ
友達→仲間 ルリハ、人魚族の王子アベル、 魔蜂のハッチ、軍隊アリのアン、カゲツ、レイカ
アン(アンリカ)
種族 軍隊アリ
種族魔大蜂
年齢 5ヶ月→2年7ヶ月
レベル15→31(124)
体力 280→400(450)
魔力 380→510(530)
知力 488→520(650)
魔法 土魔法レベル10 火魔法レベル10 水魔法レベル10 空間魔法10 治癒魔法 10 浄化魔法レベル10
従魔契約者ハルカ
友達→仲間 ルリハ、人魚族の王子アベル 魔蜘蛛のスパ、軍隊アリのアン、カゲツ、レイカ
凡そ魔法はカンストしたな。
ちなみに魔法の欄にないからと言って、俺が火魔法や水魔法が使えないわけでは無い。普通に使える。スキルとして認識されないだけで。
その違いは良くわからないが使えるから良いのだ。
ちょうどハッチたちがレイカとスカイ、ナイトと共に里帰りした時、レイカがちょっと外すと言って居間を出て行った。
戻ってくると
「今から隣の領の別の森に向かうよ」
と言った。どうやらスカイの種族であるホワイトウルフの毛皮が王都で人気になり、この国で唯一生息するその森に人が無断で入ったらしい。
そして、どうやらそのホワイトウルフを怒らせた。密猟者に捕まった個体がいるのかもしれない。
で、町中で子供がそのホワイトウルフに攫われた。まだ5才だったそうだ。
その無断で入ったらしい奴の捜索と並行して攫われた子供の捜索を行うからと、その役目がレイカに来たらしい。
急ぎで招集されたから、レイカとスカイ、ナイトはすぐにここを出ると言った。
「近くまで送るか?」
俺の転移は座標指定したら、知らない場所にも行けるのだ。その座標が狂う可能性があるから、普段は森の中でしか使っていないが。
「頼めるか?地図があるから間違うことはない」
レイカたちをその地図で定めた座標の場所まで送った。
5才か…ふと俺はまだ小さかったナツキを思い浮かべた。
レイカたちは森に入ってから冒険者ギルドに向かい、正式に依頼を受けてまた森に入ったらしい。今やSランクのテイマーであるレイカに頼ったのだろう。
その後、レイカから連絡があり、無事に子供を保護したそうだ。ついでにホワイトウルフもだって。同じ獣としては安心したしホッとした。
どうやらその子供がホワイトウルフと契約したらしい。へー子供でも契約とか出来るんだな!テイマーのギフトか?
そして、レイカはその子の家庭教師になるべく、学院を休学することになった。
「ヒトハとアンは従者に、ハッチは護衛に推薦した」
レイカが戻って来てそう伝えた。
見た目は6才、実際には生後4年の彼らだが、レイカ曰く、従者としての知識はもうある、とか。
「やるぜ!」
彼らはやる気だった。
「頑張れよ!」
「たまには帰って来い!」
俺もルリハもスパも快く見送った。
彼らが近くの街を離れて、貴族の子供の従者として正式に採用された。一応、面接があったが余裕だったぞ。俺たち?もちろん見てたぞ!
見た目は子供でもその能力はSランク相当だからな。
そして子供に会ったハッチたちは
「マジ天使」
「可愛い」
「子供たちの次に可愛い」
どうやら気に入ったようだ。
ある時、ホワイトウルフの散歩に近くの森に行くから合流しないか?と誘われた。もちろん行く!
もふもふにダイブだ。うさぎでダイブもアリだな。と考えて転移した。
「ホワイトウルフならもふもふだよね?」
「もっふもっふだろ?」
「楽しみだな。子狼がいるんだろう」
期待して森に先行して待っていた。
ん、待てこれは…。ルリハと同時にある一点を見据える。そこにはすごい勢いで走ってくるホワイトウルフの子供。
思わずルリハの手を探す。ルリハも俺の手を探していて、しっかりと握りしめた。
そうか…そうだったのか。
ルリハと駆け出すと、ホワイトウルフの子供は俺たちの腕の中に飛び込んで来た。ぎゅっと抱きしめる。
ルリハの嗚咽が聞こえた。
「カズハ…」
『ハルカ、ルリハ!』
傍目にははっはっと喜んでいるように見えるだろうが、カズハは泣いていた。
俺も涙が止まらなかった。
俺はまた顔を上げた。
「ハル兄…?」
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