『新たな相棒、リナの登場』
まるふく商店の店内に新しい風が吹き込んだ。
「ここが、まるふく商店ですね!」
16歳のリナ・グランツは背筋をピンと伸ばし、明るい笑顔を浮かべて店に足を踏み入れた。
高身長で元気いっぱい、その存在感はすぐに店内の空気を変えた。
ショウイチはカウンター越しに彼女を迎え、軽く頭を下げる。
「リナさん、来てくれてありがとう。ここは俺の勝負の場所だ」
リナは元気よく答えた。
「私もここで力になりたい。特に経営面ならお任せください。利益率の計算や効率化なら得意ですから!」
その言葉通り、彼女はすぐに帳簿を開き、数字を洗い出し始めた。
「賄いは私の分も含めて2人分必要ですね。あと、護衛の方もいるはずなので…」
ショウイチは頷く。
「そうだな、彼らの食事や安全も考えないとな。だが、これがあるからこそ新メニューのアイデアも増える。みんなの意見を集めて試していこう」
店のスタッフや常連たちも自然と話に参加し、活気づいていく。
リナの提案で利益率を意識したメニュー改良が始まり、店全体が一体となって動き出した。
その日、リナはただの侯爵の孫娘ではなく、まるふく商店の心強い相棒となったのだった。
リナが加わってから、まるふく商店は確実に活気を増していた。
彼女は明るくテキパキとした動きでホールを仕切り、客への対応も丁寧で評判は上々。
「いらっしゃいませ!お席へご案内しますね!」
リナの元気な声が店内に響き、常連客たちも笑顔を見せる。
一方、厨房のショウイチは料理の腕を振るいながらも、忙しさで少し焦り始めていた。
「リナ、ホールは頼む。あと護衛のどっちか、店の手伝いに回せ!」
護衛たちは戸惑いながらも、ショウイチの厳しい表情に従い、皿洗いや配膳を始める。
「こんなことまでやるとは思わなかったぜ…」
ひとりの護衛がぼやくと、ショウイチはキッと睨む。
「忙しい時は全員で動くんだ。店は俺たちの命綱だろ!」
リナも隣で頷きながら笑う。
「みんなの協力があってこそ、良い店になるんですよ」
店はバタバタとしつつも、一体感が生まれ、客も満足して帰っていった。
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こうしてリナのホールデビューと護衛たちの奮闘が、まるふく商店の成長をさらに後押ししていった。




