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見せつけたい(後)

「交際相手は女性警察官でね。携帯電話の通話記録を取り寄せてみたところ、露出狂が出現した当日か翌日に必ず長時間の通話を交わしていたんだ。その翌日には、ホテルにしけ込むのが常だったわけ」

 顔を上向けて天井を見ながら、狩谷警部補は一人語りを続ける。


 交際相手も浜村と同じジムに通い、トレーニングに励んでいる事が分かった。そして女性の露出狂が出没した日には、防犯カメラに似た姿形の人物が捉えられている事も。

 明確な動機は判明していないが、「鍛えた肉体を他人に見せつける事で快感を得る」ことが理由と考えられた。

「あとは生安係だけでケリを付けることができるな」、課長からの指示で、生安係以外は通常業務に戻る事となった。

 その旨を狩谷警部補から聞かされた田町巡査部長はホッとした表情で、「これで安心して家庭に戻れます」とニヤリと笑い言った。

 

「なんで笑ったのか。妙に思ったが問い質すことはしなかったんだ」

 狩谷警部補は感情を露わさない、無の表情で言った。


 露出狂の出没は報道されていなかったからだろう。しばらく後に浜村と女性警察官は、依願退職として警察を去った。

 事情聴取に対して、二人共に「鍛えた身体を他人に見せつけたかった。露出という行為によって性的興奮が昂まり、素晴らしい快楽を得る事が出来た」と話していたらしい。


 話し終えると狩谷警部補は姿勢を正し、真っ直ぐに私を見つめた。

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