2/3
追憶の花
授業が終わり、隣の席に座っていたいろが俺に話しかけてきた。
「やっぱ、私立ってだけあって授業速いねー。」
「そうだな。」
「頑張んないとなぁ」
「でも、いろはは俺より頭いいだろ?」
「そうだっけ?
でもさ、しゅんちゃんの方がのみこみ早いじゃん。」
「そうか…?」
それはかなり前の記憶だ。
今は誰にも求められていないから。
「あ、次体育だ。」
「あ〜!!球技大会の練習でしょ!」
「いろ、運動って…」
「ぜっんぜん平気!!」
「ん…」
「じゃあ!行こー!!
…で、体育館はドコデスカ。」
「はいはい…」
やっぱり、いろはが近くにいる感覚は……
嫌いじゃないな。




