XXI — 「夜が長いとき」
ここから見下ろす景色と、隣にいる彼女。それでも、僕の不安はまだ僕を苦しめている。
10月22日 — 隔離命令発令から37日目。
僕があのブリーフケースを持って戻ってから、二日が経っていた。その間、タバタは僕が一日中テントに閉じこもらないように気を配ってくれていた。基地内を一緒に歩き、何でもない話をし、ボトルを手に入れられたときには飲み物を分け合いながら、ほかの人たちがそれぞれの生活を送る様子を眺めた。特に大きな出来事は何も起こらなかった。これまでに経験してきたことを思えば、そんな穏やかさは、かえって疑わしく思えるほどだった。
その朝、テントの中で休んでいると、外から誰かに呼ばれた。
「ジェイコブ」
ローラの声だと分かった。
「ここだよ」
テントの入り口が開き、ローラが顔をのぞかせた。まだ医療用テントの服を着ていて、午前中の大半を仕事に費やしていたようだった。
「一緒に来て」
「どこへ?」
彼女は僕の右手に視線を落とした。
「医務室よ」
自分の手を見た。火傷はまだ包帯で覆われていた。かなり良くなってはいたものの、指を動かすと、引きつるような感覚と不快なひりつきが残っていた。
「手なら大丈夫だよ」
「昨日もそう言ってたわ」
「それでも、まだ生きてる」
ローラは片眉を上げた。
「だからこそ、この先も生きていてほしいの」
僕は笑って立ち上がった。彼女の隣を歩き、医療用テントまでついていった。ローラの表情は、もう見慣れたものだった。本気で怒っているわけではないが、だからといって言い争いを受け入れるつもりもない。
医務室では、二人が担架で休んでいた。一人は小さく咳き込み、もう一人は深く眠っていた。キャンプ内で広がり始めたインフルエンザは、まだ収まっていなかった。
ローラに座るよう促され、僕は包帯を外してもらった。
「見せて」
「悪化してる?」
「いいえ。でも、もう気にしなくていいって状態でもないわ」
彼女は数秒間、火傷した皮膚を観察し、僕の指をいくつか慎重に動かした。
「痛む?」
「少し」
「少しって、どれくらい?」
「まだ手があるって分かるくらいには」
ローラは小さく笑い、首を横に振った。
「本当に手のかかる人ね、あんた」
「それはもう何度も言われたよ」
彼女は慎重に包帯を巻き直した。作業を終える前に、僕の目をまっすぐ見つめた。
「本当のところ、調子はどうなの?」
思いがけない質問だった。
「どういう意味?」
「いつもと違うように感じるの」
僕は包帯を巻かれた手に視線を落とした。
「分からない」
ローラは答えを待った。
「たぶん、疲れてるんだと思う」
「それだけじゃないでしょう」
僕はため息をつき、膝の上に肘を置いた。
「ただ……今はここにいる。食べ物もあるし、屋根もある。この場所を守れる人たちもいる。もうすぐ安全地帯へ移送されるかもしれないって話も聞いてる。理屈の上では、何もかも良くなっているはずなんだ」
「それで?」
「それなのに、その先に何があるのか、ずっと考えてしまうんだ」
ローラは包帯をしっかり固定し終えると、僕を見つめたままになった。
「安全地帯に着いた、その先?」
僕はうなずいた。
「そうだ。もう走って逃げる必要がなくなったら、僕たちは何をするんだ? このすべてが終わったあと、何が待っているっていうんだ?」
ローラはテーブルにもたれ、腕を組んだ。
「今、答えを出す必要はないわ」
「分かってる」
「だったら、明日のことまで解決しようとするのはやめなさい」
僕は彼女を見た。
ローラはわずかに微笑み、僕の肩を軽く叩いた。
「あなたはずっと、次の日を生き延びることばかり考えてきた。少し考える時間ができた途端、何を考えればいいのか分からなくなるのは当然よ」
僕は黙っていた。
彼女の言うとおりだった。
「ありがとう、ローラ」
「どういたしまして。それから、その手を大事にしてね」
「努力するよ」
「違う。ちゃんと大事にするの」
「分かったよ」
ローラは満足そうに、もう一度微笑んだ。
医務室を出て、自分のテントに戻ろうとした。だが、ちょうどそのとき、隊長がこちらへやって来た。
「隊長、何かご用ですか?」
「ジェイコブ、少し付き合ってもらえますか?」彼は一緒に歩くよう、手で合図した。
僕は彼について、基地内の小道を歩き始めた。
「何かあったんですか?」
「いや。大したことではありません。ハミルトンが、ある件で助けを必要としているんです」
僕は注意深く彼を見た。
「どんな件ですか?」
「昨日、民間人の何人かの間で口論がありました。みんなストレスを抱えています。最初からここにいる人もいて、閉じ込められているように感じ始めているんです」彼は短く間を置いてから続けた。「ハミルトンは、みんなの気分を少しでも明るくするために、パーティーを開くのがいいと考えました」
僕は驚いて彼を見つめた。
「パーティーですか?」
「そうです」
思わず小さく笑みがこぼれた。
「こんな状況ですけど、悪くない考えですね」
「私たちもそう思っています。ハミルトンはすでに物資を探しに部隊を派遣しました。しかし、あなたとあなたのグループにも、もう一つ頼みたいことがあるんです」
「もちろんです」
隊長は折り畳んだ紙を取り出し、歩きながら僕に手渡した。
「ホティニへ行ってもらいたい。適任だと思う者を選び、このリストにある物を探すために手分けしてください。あそこなら、十分に見つかるはずです」
僕は紙を広げ、ざっと目を通した。リストは予想していたよりもずっと長かった。さまざまなサイズの女性用ドレス、男性用のスーツやシャツ、飲み物、音楽プレーヤー、テーブルクロス、皿、コップ、それにほかの品々。最後には、巨大なショッピングモールの場所まで記されていた。
僕は顔を上げた。
「服ですか?」
「ええ。生存者の大半は、すべてが始まったときに身につけていた物しか持っていません。今回の祝いでは、何か違う物を着てもらいたいんです。色やデザイン、サイズの異なるドレスとスーツを探してください。必要な数量はそこに記載してあります」
僕はもう一度リストに目を落とし、うなずいた。
「分かりました。やります」
隊長は短く微笑んだ。
「あなたなら任せられると思っていました」
隊長と別れたあと、自分のテントに戻ると、そこにはエミールがいた。
彼は床に座り、いくつかのプラスチック製の部品に囲まれていた。両手にいくつも部品を持ち、すっかり夢中になっているようだった。
「何をしてるんだ?」
彼は顔を上げた。
「おうち」
僕は近づき、隣にしゃがみ込んだ。
「誰のために?」
エミールは部品に視線を落とした。
「パパのため」
すぐには何も言えなかった。彼が作ろうとしている小さな建物を見つめた。壁は曲がっていて、屋根はまだなかった。
「もう少しだね」と僕は言った。
「屋根がないの」
「そのとおり」
エミールは部品を一つ差し出した。
「そこにつけて」
「ここ?」
彼はうなずいた。
言われた場所に部品を置くと、エミールは真剣な表情で出来上がりを確かめた。その様子を見て、僕は微笑んだ。
「これで家らしくなったね」
「まだ足りないよ」
「じゃあ、完成させないとな」
僕たちはしばらく部品で遊んだ。あまり話はしなかった。彼は建てることに集中し、僕は彼の指示に従おうとした。数分後、僕は立ち上がり、ズボンについた土を払った。
「出かけるの?」
「うん。いくつか物を取りに行かないと」
「戻ってくる?」
「もちろん」
エミールはうなずき、再び建築に取りかかった。
僕は数秒間、彼を見つめていた。こんなに幼い子供が、ほとんど一人きりであのすべてを生き抜かなければならないことを考えると、胸が痛んだ。彼は父親を失い、この混乱を経験し、おそらく自分でも理解できないようなものを目にしてきた。
「エミール」
彼は僕を見た。
「戻ってきたら、家を完成させよう」
彼は微笑んだ。
「うん」
その後、僕はクラウディオのテントへ向かった。到着すると、ローサが扉を開けてくれた。
「ジェイコブ、元気? ほら、入って」
「誰が来たかと思えば!」中からクラウディオが声を上げた。
ローサが脇へ寄り、僕を中へ通してくれた。エミリーとエンリケもそこにいて、三人とも興味深そうに僕を見た。
「任務があるんだ」と僕は言った。「この基地の外で、少し足を伸ばしてみないか?」
クラウディオは目を細めた。
「まあ……内容によるな」
「パーティー用の物資を探しに、ホティニへ行くんだ」
「パーティー?」エンリケが驚いたように繰り返した。
「そういう話だよ」
クラウディオは隊長のリストを読んでから笑い声を上げた。
「これだけのことを経験して、最後にはドレス探しってわけか」
「そのとおり」
僕は隊長から頼まれた内容を説明した。彼らは一緒に来ることを承諾した。その後、ほかの仲間たちを探しに行った。全員が賛成したが、ローラとブリサだけは別だった。生存者の間でインフルエンザが広がり始めていたため、二人は医療用テントに残らなければならなかった。
出発する前に、タバタを探しに行った。
彼女は自分のテントの近くにいた。僕を見ると顔を上げ、微笑んだ。
「おはよう、ジェイコブ」
「おはよう。調子はどう?」
「今はいいわ」彼女は髪の一房を耳の後ろへかけた。「ここに何の用?」
「隊長から任務を頼まれたんだ」
「ああ、そう……少し聞いたわ」
「グループと一緒にホティニへ行く」
タバタは任務の内容さえ尋ねなかった。
「私も行く」
「何をするのか、聞かなくていいのか?」
「あなたが行くなら、そんなに悪いことじゃないでしょう」
僕は数秒間、彼女を見つめた。
「ドレスを探しに行くんだ」
彼女は黙り込んだ。
「ドレス?」
「ドレスにスーツ、飲み物、食べ物……パーティーに必要なもの全部だよ」
タバタは大声で笑った。
「絶対に行かなきゃね」
僕たちは一緒に食事をし、その後、出発の準備を整えた。
キャンプの入り口に着くと、クラウディオたちが車のそばで待っていた。その隣には、僕たちのハンヴィーがあった。キャンプへたどり着く前に見つけた、あの車だ。
デレクがドアにもたれかかっていた。
「返してもらえたぞ、ジェイコブ」と、彼は笑顔で言った。
僕はキャンプまで乗ってきたハンヴィーを眺めた。
「ようやくだな」
「行くか?」サムが尋ねた。
「まだだ。タバタが来ていない」
クラウディオが近づいてきた。
「どう分ける?」
「二つのグループに分かれる。クラウディオ、ローサ、エミリー、エンリケはそっちの車で行ってくれ。残りは僕とハンヴィーに乗る。着いたら、荷物を運ぶためのトラックを探そう」
そのとき、タバタが近づいてくるのが見えた。
「これで全員そろったな」
僕たちは協力して、荷物の一部をクラウディオの車に積み込み、出発の準備をした。ハンヴィーの運転席にはデレク、助手席にはサムが座った。後部座席にはエミール、タバタ、そして僕が乗った。
キャンプの門がゆっくりと開いた。冷たい空気が車内へ流れ込み、数秒後、僕たちは基地の安全な場所を後にした。
デレクとサムは運転しながら話していた。
「あの外の地獄を経験したんだな」とタバタが言った。
「キャンプを見つけられたのは幸運だったよ」と僕は答えた。
デレクがバックミラー越しに一瞬こちらを見た。
「タバタ、最初の数日、空港と安全地帯について話す無線通信を聞いたんだ。あれは君たちだったのか?」
タバタはゆっくりと首を横に振った。
「その件については何も聞いていないわ……でも、おそらくそうでしょうね」
「じゃあ、まだ謎のままか」とデレクがつぶやいた。
時間をつぶすために話を続け、ようやくホティニに到着した。隊長が指定したショッピングモールへ向かい、車を停めて、入り口の前に集まった。
僕はリストを取り出し、全員が見えるように掲げた。
「二つのグループに分かれよう。クラウディオ、ローサ、エンリケ、エミリーは、このリストにある物を探してくれ」
クラウディオは紙を受け取り、ざっと目を通した。
「任せろ」
「デレク、荷物用のトラックを見つけて、ここに停めておいてくれ」
「俺も行くよ」とエミリーが一歩前に出て言った。
ローサが彼女を見た。
「本当にいいの?」
エミリーはうなずいた。
「うん」
僕はクラウディオを見た。彼は軽くうなずいて答えた。
「よし。取りかかろう」
僕たちはショッピングモールに入った。
内部は予想していたよりもずっと静かだった。いくつかの場所には埃が積もり、ショーウィンドウも何か所か割れていた。それでも、驚いたことに、建物の中が完全に略奪されていたわけではなかった。道中で感染者が二体ほど現れたが、排除するのは難しくなかった。
それぞれが自分の役割を理解していた。重要なのは、まとまって行動し、出口を見失わないことだった。
エミール、サム、タバタ、そして僕は、イベントで使うドレスとスーツを探すことになった。デレクはトラックを探しに出て、クラウディオのグループは、まだ食料や飲み物が残っている区画へ向かった。
衣料品店は、ほとんど無傷のままだった。
「誰もここを略奪していないなんて信じられないな」とサムが服をかき分けながら言った。
「たぶん、みんな食べ物を探していたんだろう」と僕は答えた。
隊長がこの店を指定したのは、ホティニでまだスーツとドレスを販売していた唯一の店だったからだ。さまざまな色、サイズ、デザインの服がそろっていた。
タバタは数分間、ハンガーの並ぶ場所へ姿を消した。
「何をしてるんだ?」と僕は尋ねた。
「何も」
「今のは怪しいな」
彼女は二つの棚の間から顔をのぞかせた。
「見ちゃだめ。サプライズよ」
「本当に?」
「本当よ」
僕は微笑み、探し物を続けた。
数時間後、太陽が沈み始めた頃、無線機がノイズを発した。
「ジェイコブ、トラックを見つけたぞ」とデレクが言った。
「よし。入り口に停めてくれ」
僕たちは袋や箱を積み始めた。ドレス、スーツ、シャツ、その他の品々が何百点もあった。女性陣はすでに自分たちのドレスを選んでいた。ローラとブリサも、それぞれ特定の一着を頼んでいた。クラウディオのグループもスーツを見つけていた。
残るは僕だけだった。
店内を探し続けていると、黒いスーツに、ボルドー色のシャツ、そして黒いネクタイを合わせたものを見つけた。僕はマネキンを店の外へ運び出し、外から差し込む光の下で、もっとよく確かめた。
数秒間、じっと見つめた。
完璧だった。
夜になると、僕たちはショッピングモールの開けた場所にある焚き火の周りに集まった。天井の一部は開いていて、煙が外へ逃げ、上から冷たい空気が流れ込んでいた。
リストにはまだいくつか残っていたため、翌日も作業を続けることになった。
ローサは火のそばに座り、炎に向かって両手を伸ばした。
「この基地から出る必要があったのよ」
クラウディオはエンリケに水のボトルを渡した。
「たぶん、みんなそうだったんだろうな」
「パーティー用の服は、みんな選んだ?」とサムが尋ねた。
何人かがうなずいた。
「誰も何を選んだか言わないんだな」とデレクが言った。「まるで、盛大に登場するつもりみたいだ」
「サプライズよ」とタバタが答えた。
それから、僕を見た。
「あなたは? ジェイコブ」
「うん……たぶんね」
デレクは少し眉をひそめた。
「気に入らなかったのか?」
「いや、そういうわけじゃない。スーツは気に入ったよ。ただ、ほかのことを考えていてね」
クラウディオは数秒間、僕を見つめた。
「そのことについて話したいか?」
僕は首を横に振り、無理に小さく笑った。
「大丈夫だよ。心配しないでくれ。休もう。明日は長い一日になる」
エミールは僕の近くに座って食事をしていた。唇に少し食べ物がついていたので、ナプキンを手に取り、拭いてやった。
「ひどい顔だぞ」
エミールは笑った。
「違うよ」
「そうだよ」
彼は袖で口を拭いた。
「これでいい?」
「もっとひどくなったぞ」
彼はまた笑った。
その後、僕たちはそれぞれ別の店に分かれて眠ることにした。どの店にも閉じることのできる防犯用の格子があり、夜の間、僕たちを守ってくれるはずだった。
頭の中を整理するため、僕は短い見張りをすることにした。懐中電灯を消したまま、ショッピングモールの暗い通路を歩いていると、背後から声がした。
「一緒にいてもいい?」
振り返った。
タバタだった。
僕は近づくよう、頭で合図した。
「大丈夫、ジェイコブ? さっきのことが気になっていたの」
「大丈夫だよ……ただ、自分でもよく分からないんだ」
僕は手で顔をこすった。
「話して」と彼女は優しく答えた。
「こんな状態が長く続くとは思えないんだ」
タバタは少し眉をひそめた。
「何が?」
「すべてだよ。今の安全も、誰かがテントに入ってきて、食べられたり物を奪われたりする心配をしなくていい、この静けさも……」
僕は言葉を切り、彼女を見た。
「また離れ離れになることも……」
彼女は少し目を見開いた。
「離れ離れに?」
彼女は僕の言葉を軽くしようとするように微笑んだ。
「すべてが始まってから、キャンプに着く前まで、私はずっと空っぽな気分だった。グループを率いていても、次々と新しい障害が現れた。ほら、私の手を見て……」
僕は火傷した手を持ち上げた。
「もし、ほかの誰かに同じことが起きていたら?」
タバタは数秒間、包帯を見つめた。
「ジェイコブ、あなたは問題が起きる前に、自分からその前に立ちはだかった。自分の命を懸けて仲間を守り、彼らを信頼した」彼女は小さく微笑みながら、僕の手を指さした。「仲間のために火の中へ手を突っ込むことまでした。文字どおりにね」
僕は笑みをこぼした。
「面白いな」
「でしょう?」
彼女は肩で僕を軽く押した。
「来て。これを見て」
僕は彼女について、ショッピングモールの非常口へ向かった。扉から外に出て、道路を横切り、大きな家の前まで歩いた。
僕は後ろを振り返った。
「グループから離れているぞ、タバタ」
「心配しないで。出かけることはもうデレクに伝えたわ」
彼女は家を指さした。
「少し休みましょう」
中へ入った。すべてが埃に覆われていて、二階へ続く階段は、いくつもの家具で塞がれていた。僕たちは家具の上をよじ登り、ようやく二階にたどり着いた。
着いたところで、僕は足を止めた。
ビリヤード台があり、飲み物がいくつか並んだバーカウンターがあり、ピアノや、ほかにもさまざまな家具が置かれていた。長い間放置されていたにもかかわらず、この家のその一角は驚くほど良い状態を保っていた。
「ここは何なんだ?」
タバタは周囲を見回した。
「デレクが、役に立ちそうな物がある家の話をしていたけど……たぶん、ここじゃなかったと思う」
僕は彼女を見て微笑んだ。
「それでも、帰りたくないんだろ?」
彼女も笑みを返した。
「ううん」
二階には、生存者が住んでいるような痕跡はなかった。部屋を手早く調べてみると、屋根にソーラーパネルがあり、建物全体のバッテリーにつながっていることが分かった。
電気が使えた。
僕たちの頭上で、暖かな光が灯った。
僕は天井を見つめた。
「最後に電気のついている家を見たのがいつだったか、思い出せないよ」
「私もよ」とタバタが答えた。
僕たちはバーカウンターに近づいた。何かを飲み、それからビリヤードを一ゲームすることになった。
しばらくの間、隔離のことも、感染者のことも、失った人たちのことも話さなかった。
ただ、ゲームを楽しんだ。
完璧な夜だった。
しばらくすると、タバタはキューをテーブルに置き、僕を見た。
「さっきの質問に答えていないわ」
「どの質問?」
「何も長くは続かないって言ったでしょう」
彼女は少し間を置いた。
「それから、『また離れ離れになる』とも言った」
僕は答える前に一口飲んだ。
「タバタ、ここを離れたくないんだ」
彼女を見た。
「ここにいると、安心できるんだ……君と一緒なら」
彼女は数秒間、何も言わなかった。僕も黙っていた。
彼女の灰色の瞳が、僕の目をまっすぐ見つめていた。
やがて、彼女は僕の手に自分の手を重ねた。火傷を守るための手袋をはめた、あの手に。
「だったら、私たちは同じことを考えているんだと思うわ、ジェイコブ」
もう片方の手で、彼女は僕の手袋をゆっくりと外し始めた。
「どうして外すんだ?」
彼女は顔を上げた。
「本当のあなたを見たいの」
僕が答える前に、無線機が二人の時間を遮った。
「ジェイコブ?」向こう側からクラウディオが尋ねた。
僕は無線機を手に取った。
「外にいる」
「一人か?」
「いや。タバタと一緒だ」
短い沈黙があった。
「外を通り過ぎる大群を見た。まだ戻ってくるな。気をつけろ」
「そっちもな」
僕は無線機を切った。
タバタは立ち上がり、廊下の向こうへ姿を消した。
「どこへ行くんだ?」
「トイレよ」
数分後、彼女は戻ってきた。
「給水ポンプがあるわ」と驚いた表情で言った。「お湯が出る。シャワーを浴びられるわ」
夜はすっかり更けていた。
先にタバタがシャワーを浴び、その間、僕は見張りをした。三十分後、彼女が出てきた。ボルドー色の髪はすっかり濡れていた。髪は肩に垂れ、水滴がまだ顔に小さく残っていた。
「次はあなたよ」
僕はその後に入り、目を閉じた。水が頭から流れ落ちる間、数分間だけ、あらゆることを考えるのをやめた。
最近では、シャワーを浴びられる機会さえ簡単には見つからなかった。
シャワーを終え、着替えていると、居間のほうからピアノの音が聞こえてきた。
僕は動きを止めた。
それから外へ出た。
タバタがピアノの前に座っていた。
歌っていた。
彼女の声は、不思議なほど部屋中に響き渡っていた。あれだけのことを経験したあとで、電気と水の使える廃屋で音楽を聴くなんて、まるで別の人生の出来事のようだった。
彼女が歌っていたのは、シェルビー・メリーの『When the Night Is Long』だった。昔、父がよく聴いていた曲で、いつしか僕も好きになっていた。
「Oh, it's when the night is long……」
タバタは優しく歌い、ピアノの音色に自分の声を溶け込ませていた。それから数秒間、歌うのをやめ、演奏だけを続けた。メロディーが部屋いっぱいに広がっていった。
彼女の指が再び鍵盤の上を滑り、やがて歌声が戻ってきた。
「Backwoods lullabies feel like a ghostly touch……」
どういうわけか、彼女の歌声を聴いていると、少しずつ心が落ち着いていった。まるで彼女の声とピアノの音が鎮痛剤のように、僕の中にあるすべてを、ほんの数分だけでも静めてくれるようだった。僕はドア枠にもたれ、ただ彼女の歌を聴いていた。
タバタは短く間を置いた。視線をピアノに向けたまま、指を優しく動かし続けていた。そして、再び歌い始めた。
「Roots spread all the way back to godless times……」
僕はドア枠にもたれ、数分間、彼女を見つめていた。彼女は曲が終わるまで、演奏と歌を続けた。
やがて、彼女が振り返った。
「何?」
僕は微笑んだ。
「ピアノが弾けるなんて知らなかった」
タバタは鍵盤から手を離した。
「母が教えてくれたの」
「上手に教えてくれたんだな」
彼女は片眉を上げた。
「気に入った?」
「すごくきれいだった」
彼女は満足そうに微笑み、再びピアノに目を向けた。
しばらくして、僕たちは休むためにショッピングモールへ戻った。翌日、任務を続けることになっていた。
午前四時。眠れずにいた僕は、二階の手すりの端に腰を下ろし、日記を手にしていた。何か、どんなことでもいいから、書けることを探していた。
普段、僕は心が落ち着いているときに日記を書く。だが、その夜は、自分がどうしてしまったのか分からなかった。たぶん、恐怖が少しずつ頭の中に居場所を見つけ始めていたのだろう。
そのとき、背後から小さな声が聞こえた。
「おしっこ」
僕は振り返った。
エミールがそこに立っていて、目をこすっていた。
「トイレに行きたいのか?」
彼はうなずいた。
懐中電灯を手に取り、彼に付き添った。道を照らし、通路に危険がないことを確かめ、彼が中へ入っている間、外で待った。
出てきた彼は、少し恥ずかしそうに僕を見た。
「お腹すいた」
「そうか」
僕たちは寝ている店へ戻った。僕はリュックからスナックを取り出した。エミールは床に座って食べ始め、僕は飲み物を探した。
その後、彼はおもちゃ屋に誰かが置いていったらしい、組み立て用の部品が入った箱を見つけた。
彼は座って、それで遊び始めた。
僕も隣に腰を下ろした。
「何を作ってるんだ?」
「おうち」
「また家か?」
彼は僕を見て微笑んだ。
「これは違うんだよ」
「ああ、そうか。じゃあ、何も言わないよ」
僕たちは数分間遊び続けた。やがてエミールは部品を一つ床に置き、自分の手を見つめた。
「パパはどこ?」
思いがけない質問だった。
「パパが恋しいか?」
彼はうなずいた。
僕は数秒間、黙っていた。
「パパの髪は何色だった?」
エミールは自分の髪に触れ、それから僕を指さした。
「茶色?」
彼はうなずいた。
「優しい人だった?」
再びうなずいた。
「何が好きだったの?」
エミールは数秒間考えた。
「車」
僕はわずかに微笑んだ。
紙と色鉛筆の箱を取り出した。
「描いてみるか?」
彼はうなずき、描き始めた。
数分間、聞こえるのは紙の上を鉛筆がこする音だけだった。描き終えると、彼は絵をじっと見つめた。
「いい絵だよ」と僕は言った。「本当にいい絵だ」
エミールは顔を上げた。
「パパは帰ってくる?」
嘘をついて答えることはできなかった。
僕はただ微笑み、彼の髪を手で撫でた。
「大事なのは、今、君が一人じゃないってことだよ」
彼は再び絵に目を向けた。
「遊ぼう?」
「うん」
僕たちは、できる限りの家を組み立てた。いくつかの人形を分解し、僕たち自身に見立てた。エミールは兵士の体を使ってタバタと僕を作り、小さな人形を自分の代わりにした。
それから、ほかの人形をいくつも周りに並べた。
「この人たちは?」
「歩く死者だよ」
僕は心配そうに彼を見た。
「そいつらでは遊ばないぞ」
いくつかの人形を脇へどけ、離れたところに置いた。
エミールは何も言わず、それを受け入れた。
その後、タバタを、僕たちが城から救い出さなければならないお姫様にすることに決めた。僕たちの進む道には恐竜やロボットが待ち構えていた。敵が現れるたびに、僕はふざけた声を作って、そいつらにしゃべらせた。
エミールは笑い始めた。
「もう一回やって!」
「だめだ。このロボットはもう死んだ」
「もう一回!」
「分かったよ」
僕たちは長い間、遊び続けた。
ほんの数分間、すべてが単純だった。
やがて、エミールは目をこすり始めた。
「眠いんだろ」
「眠くない」
「眠いよ」
「眠くない」
「もちろん眠いさ」
僕は彼をベッドまで連れていき、寝やすいように整えてやった。
「おやすみ」
「おやすみ、ジェイコブ」
「明日、新しいお城を完成させよう」
エミールは目を閉じた。
僕はその場を離れ、店の一つにあった肘掛け椅子に座った。眠ろうとしたが、頭は動き続けていた。しばらくすると、とうとう疲労が勝った。
目を覚ましたときには、すでに太陽が昇っていて、僕の体には毛布がかけられていた。夜の間に誰かがかけてくれたらしい。
10月23日 — 隔離命令発令から38日目。
「眠れる森の美女が目を覚ましたぞ」
目を開けると、デレクが目の前にいた。
「おはよう」
「来いよ。下に食べ物がある。最後の荷物をトラックに積んでいるところだ。もうすぐ出発できる」
彼と一緒に下へ降りた。全員が袋や箱を積み込んでいた。
エミールが走って近づいてきた。
「見て!」
彼は組み立て人形をいくつも持ち上げた。
ほかの仲間たちも作っていた。ブリサ、サム、デレク、クラウディオ、ローサ、エンリケ、エミリー、そしてローラ。
僕は微笑んだ。
「すごい。気に入ったよ」
タバタが近づいてきて、しゃがみ込んで人形を眺めた。
「これ、私?」
エミールは少し恥ずかしそうに視線を落とした。
「うん」
僕はタバタを見て微笑んだ。
彼女は小さな人形を指先で持ち上げた。
「ずいぶん美人に作ってくれたのね」
エミールは微笑んだ。
タバタは立ち上がり、僕を見た。
「あなたはどう? 調子は」
「良くなったよ」
彼女は、僕が完全には納得していないことに気づいたようだったが、それ以上は追及しなかった。
「知らせがあるの。来て」
僕たちはショッピングモールの階段を下り、ほかの仲間たちと合流した。
デレクが無線機を手にしていた。
「基地から連絡があった」
僕は眉をひそめた。
「何かあったのか?」
「大きな嵐が近づいているらしい」
タバタが続けた。
「ここに残って、この辺りにいる軍人三人を保護するように頼まれたわ」
僕は外を見た。空はゆっくりと暗い雲に覆われ始めていた。
「分かった。嵐に備えよう。もう一晩、ここで過ごすことになる」
クラウディオがトラックを指さした。
「トラックはどうする? 外に置きっぱなしにはできないぞ」
僕はショッピングモールの正面玄関を見た。
「そうだな。正面の扉は全開にできるか?」
デレクが近づいて、確かめた。
「たぶんできる」
「なら、車を中に入れて、バリケード代わりにしよう」
僕たちは安全対策を練るのに、かなりの時間を費やした。車を入れられるだけ扉を開き、その後、入り口をさらに守れるように車を配置した。
作業が終わると、すべての備えが整った。
あとは三人の兵士を待ち、避難場所を提供するだけだった。翌日には、すべての物資を持って基地へ戻る予定だった。
少しずつ雷鳴が聞こえ始めたが、雨はまだ降っていなかった。
時間が過ぎていった。
日中の光が消えた。
夜が訪れた。
それでも、三人の軍人からは何の知らせもなかった。
突然、デレクが無線機を手にして、僕のもとへ走ってきた。
「ジェイコブ!」
僕は顔を上げた。
デレクが無線機を渡してきた。
「助けてくれ、頼む!」向こう側から、誰かの悲痛な叫び声が響いた。
僕は立ち上がった。
「何があった? どこにいる?」
沈黙。
僕はほかの仲間たちを見た。
最初に口を開いたのはサムだった。
「感染者?」
クラウディオはゆっくりと首を横に振った。
「感染者だけの問題より、ひどいことが起きているように聞こえたぞ」
ローサが近づいてきた。
「どうするの?」
タバタは無線機を手に取り、入り口のほうを見た。
「こちらで信号を受信できたということは、それほど遠くにはいないはずよ」
全員が僕を見始めた。
僕は深く息を吸い込んだ。
「デレク、タバタ、僕の三人で、嵐が来る前に周辺を調べに行く。ほかのみんなは二階に残って、周囲を警戒してくれ。誰も一人で行動するな」
全員が同意した。
僕たちは武器を装備し、出発の準備を整えた。
空はますます暗くなり、風は刻一刻と強まっていた。ショッピングモールを出て、近くの家々を調べ始めた。
何も見つからなかった。
さらに進むと、何体もの感染者が死んでいるのを発見した。
タバタはそのうちの一体のそばにしゃがみ込み、血を観察した。
「これは新しいわ」
僕たちは痕跡をたどり続け、やがて一軒の家にたどり着いた。
タバタは銃を構えた。
「中にいるはずよ。血がまだ新しい」
デレクがうなずいた。
僕たちは、どんな脅威が現れても対応できるように警戒しながら、慎重に中へ入った。
しかし、中で目にしたものに、僕たち三人は言葉を失った。
二人の軍人が床に倒れていた。二人とも、原形が分からないほど損傷していた。一人には頭がなく、もう一人は片脚と右腕を失っていた。
僕は少し近づいた。
二人とも、噛まれた痕が一つもなかった。
デレクは半歩後ずさった。
「ここで一体何が起きたんだ?」
僕は周囲を見回した。
「もう一人、まだ見つかっていない」
タバタは真剣な顔で遺体を見つめていた。
「こんなことをしたのは感染者じゃない……」
僕はゆっくりと首を横に振った。
「そうだな。戻ろう」
出る前に、僕は遺体に近づき、認識票を取り外した。それをポケットにしまった。
僕たちは急いでショッピングモールへ戻った。
道中、誰もほとんど口を開かなかった。全員が同じことを考えていた。軍人たちを殺したのは、人間だったのかもしれない。
だが、入り口に着くと、扉の前に人影が立っていた。
灰色の制服を着ていた。
僕たちは銃を構えた。
「誰だ?」と僕は尋ねた。
その人物は、かろうじて顔を上げた。
「助けて……」
声は弱々しく、今にも消えそうだった。
そして、その人物は地面に倒れた。
僕たちは慎重に近づいた。
女性だった。
彼女は、僕たちが待っていた軍人三人のうち、最後の一人だと分かった。
「イザベラ・デイヴィス」認識票を確認した僕は、そう言った。
彼女の全身には切り傷や打撲があった。制服は血で完全に濡れていた。
僕たちは彼女を二階へ運んだ。ほかの仲間たちに目撃したことを説明してから、できる限り傷を洗浄し、手当てをして、彼女を休ませた。
彼女はまだ意識を失ったままだった。
どうするべきか話し合ったあと、僕たちは再び入り口を補強し、ショッピングモールの二階に避難した。
タバタと僕は、イザベラが眠っている店の一つに座った。エミールは近くでおもちゃを使って静かに遊んでいた。大人たちの間に広がった緊張など、まるで気づいていないようだった。
タバタは女性のほうを見た。
「誰がこんなことを?」
「噛まれた痕はなかった」
僕は扉を見つめた。
「人間の仕業だ」
タバタは数秒間、黙っていた。
「ここで一晩中、待つの?」
僕はため息をついた。
「ほかに選択肢はない」
彼女は僕の手に自分の手を重ねた。
「心配しないで。ここなら安全よ」
僕は彼女を見た。顔にはまだ心配が残っていたが、その言葉のおかげで、少しだけ気持ちが落ち着いた。
「休みましょう、ジェイコブ」
「誰が見張りをする?」
「今日はクラウディオのグループよ」
彼女は通路のほうへ合図した。
「来て。見て」
僕たちはエミールをその場に残し、休めるようにしておいた。もうかなり遅い時間だったため、朝になって周囲が安全だと確認できれば、基地へ戻ることにした。
タバタに連れられて家具店へ向かった。二人で大きなソファを動かし、二階の手すりの近くに置いた。何か起きた場合に一階と入り口をよく見渡せる位置だった。
僕たちはソファに座り、一枚の毛布を二人でかぶった。
かなり冷え込んでいた。
しばらくの間、僕たちはそれぞれの経験について話した。キャンプにたどり着く前に経験したことや、別の時代ならあり得ないと思えたような、ばかげた出来事について話した。
そのとき、下の階で光が動くのが見えた。
巡回中のデレクとエミリーだった。
タバタは光を目で追ってから、横目で僕を見た。
「最近、あの二人はずいぶん一緒にいるわね。ブリサは彼の恋人じゃなかった?」
僕は眉をひそめた。
「そうだよ……」
タバタは僕を見た。
「何?」
「いや。何が起きているのか、僕にも分からないだけだ」
「妙ね」
「そうかもな」
数分が過ぎた。
タバタは背もたれに頭を預けた。
「眠い?」
「少し。でも、不安で眠れないんだ。君は?」
彼女は微笑み、毛布の中で体を楽な位置に整えた。
「私は眠くなるわ。不安になると眠くなるの」
「じゃあ、休んで。僕が見張るよ」
「本当に?」
「うん」
タバタは目を閉じた。
数分後、彼女は眠りに落ちた。
彼女の頭がゆっくりと、僕の左肩に寄りかかってきた。
僕は動かなかった。
外では嵐がさらに激しくうなり始めていた。僕は上からショッピングモールを見つめ続けた。
そして、また考え始めた。
僕たちは、これからどうなるのだろう?
次はどこへ行くのだろう?
本当に、今より安全なのだろうか?
仲間たちは無事でいられるだろうか?
僕はタバタを見た。
彼女は深く眠り、僕の頭の中を回り続けている問いなど、まるで知らずにいた。
死ぬことが怖いわけではなかった。
それとは違う何かだった。
いつか、あのすべてを乗り越えられたとしたら、そのとき僕たちには何が残っているのだろう。初めて、そんなことを考え始めていた。
再び彼女のほうを向くと、マスクが少しずれて、傷痕が見えていることに気づいた。
数時間前、ピアノの前で聞いた彼女の声を思い出した。ほとんど無意識のうちに、僕はつぶやいた。
「Oh, it's when the night is long……」
嵐が建物の外壁を激しく打ちつけた。
風と雷鳴がショッピングモールの不気味な静けさに混ざる中、問いは頭の中を回り続けた。
キャンプに到着してから初めて、穏やかさを感じても安心できなくなっていた。
それは、失うかもしれないものについて考えさせるのだった。
ここから見下ろす景色と、隣にいる彼女。それでも、僕の不安はまだ僕を苦しめている。




