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fools特別編 クリスマス編 聖夜の悪魔2

これはクリスマス編2です、お読みになる前にクリスマス編1をお読みすることを推奨します。

「それは、お褒めに預かり光栄ですが…クリスタルさんにかけた呪縛、それにこの騒動…あまりにも目に余る。貴方は何が目的ですか?」

「聖ニコラウス…知ってるか?サンタクロースの原型で…俺の友達だった。奴は多くの子供に恵まれて、その子供から生まれた孫、ひ孫と脈々と奴が老暦になったさいに子孫になったプレゼント配り。それを聞きつけた周囲の子供達もそれらを欲しがった。やがて、奴はその甘さから自身の富を全て奴らはの奉仕に使った。結果…"破滅した"。」

それは、かつての民話、伝承の悲しき真実。それを急に語りや出す彼は一体何者なのか…

「我が祖父は、そして我が一族は強欲なる人間達ならやって滅ぼされたのさ…奴らは人の幸せを貪り食う悪魔だ…だから復讐する。」

そう語る彼に…たった一つニヒツは問いを投げかけた。

「では…なぜ"クリスタル先輩"狙ったんですか…」

「ん?そりゃぁ〜一番"目障りだたんだよ"。」

「目障り?」

「叶いましねぇー願いをずっとずぅーと何年も何年も願い続けて自分が不得手、不向きなことも知らずべらべらべらべらと神の御前で理想を語る。それに!…」

その言葉の全てを、ニヒツは聞いた。つまりは、恋愛運を願い続けるクリスタルが目に入ったから近づき"呪った"。そう、彼は言った。

「まぁ〜要するに、目入ったからだ。光り輝くこともできない不快な汚物がなぁ〜」

最後の言葉を聞き終わると同時に、今まで堪えていたニヒツの堪忍袋の緒が切れた。

「そうですか…“とても理解に苦しみますね”」

「なぁ~にぃ~」

ニヒツが凄んで返したその言葉に、ブラックサンタはいつもの如く緩い口調で返した。…が…

「理解できないといったんです…」

その直後、二度目のセリフと同時に放たれた凄まじい殺気に気圧され、その目を曇らせる。

「少し、ご質問してもいいですか?」

「なぁ~んだよぉ~」

冷や汗をかきながら、悟られないように返すブラックサンタ。しかし、その表情からニヒルな笑いが消え、不完全な苦笑いになっていた。

「貴方の話を読解するところ、その復讐はそれを願ったその村の人々に向けたものであるはず。なぜ、現代の我々に危害を?」

「んぅ~ん、着眼点が浅せぇーな。俺が恨んでんのは村人だけじゃねぇー今も逸話変えて努力もせずに毎年他力本願もいいとこな願いを無謀にも願い続ける猿共への恨みだ。」

「なら、彼女は当てはまらないはずです。」

「どう言うことだ?」

「彼女は、毎年毎年願うだけでなく。毎日、毎日の肌のケア、皮膚へのダメージを考えた化粧、匂いを張りを全身の手入れ、食生活にも気を使っていたそうです。それに、いつかの日のために家事や洗濯、などの家事はもちろん、流行りのすぽっとを調べ、どんなタイプの人間でも対応できるようにリサーチを欠かさず自身の欠点を徹底的に排除し続けるその強い意志の元それでも叶わないから…神にもそして貴方にも願ったのです。」

ニヒツが伝えたかったのは、クリスタルの絶え間ない努力のそれ…ただ願いが叶うのを待つばかりの他力本願と罵る目の前のそれに対する眼然たる否定の言葉であった。

「もう一度問ましょう、そこまでしている彼女をなぜ狙ったのですか?」

「理由は…」

「“目に付いたから…”そんま短絡的な思考で彼女の思いを念願叶った夢を踏みにじったんじゃないんですか?」

その言葉に、ブラックは返す言葉がない。

「黙れ…」

ただ、感情的になるほかなかった。

「言いますが、貴方の今やっていることは単なる逆恨みです。解釈を世界に広げただけのね…」

「…」

言葉攻めの果て彼がたどり着いた結論は…

「ハ!所詮は人間…この事象そのものである広い権能を持つ精霊の俺様の思考は理解できないねぇ~」

「そうですか…」

その開き直りの言葉に、ニヒツは最後の問をなげかけた。

「それでは最後に一つお聞きします。貴方は今の言葉を聞いた上で、それでもまだ…毎年毎年こんな行為を続けるおつもりですか?」

「あぁ~もちろんだねぇ~」

「そうですか…ならば…」

ニヒツは会話をやめ、剣を男の目の前の男に向けて宣言した。

「貴方が、これからもその行為を続けると言うのなら!僕が貴方を…打つ…」

その言葉を聞いて、ブラックサンタは甲殻を上げて再びのその目を戦意で染める。

「べちゃくちゃべちゃくちゃ説教垂れてねぇーでこいよ!!!…ガキぃ…」

その後の彼らには一切の会話は無く、ただ獣の如き本能の死合を始める。

「それじゃ…遠慮なく」

その瞬間、向いあっていたはずのそれが視界が消えた。

「なぁ…」

それは先ほどまでの彼にはなかった不可視の速撃。

「ぐはぁ!!!」

その一撃は一切の対応を許さず、胴体から顎にかけて硬化もされてない彼の生皮にクリーンヒット。

その一撃は、彼が核弾頭と恐れたニヒツの一撃を遥かに凌ぐ…例えることもおぞましいほどの威力。

少なくとも、人型のそれがこの12,742 kmの小さな星で出していい威力ではない。

(じっじぬぅ~)

「どうですか…それが…貴方が傷つけてきた…いえ、傷つけた彼女元い人々の痛みです。」

「なら…俺の罪は相当軽いな…」

ブラックサンタは、煽りと余裕のそれを含んだその発言をニヒツに返した。しかしそれとは対照的に、体はふらふらと千鳥足で満身創痍になりながらなんとか立ち上がっている。

(がらだがぁ…重い…骨が何本かいったなぁ…精霊である俺様に受肉した肉体へのダメージは本来無力だが…こいつの打撃はどう言うわけか…)


「魂にまでとどく…最悪だよ。お前…」


それでも、その満身創痍の肉体を無理やり精神の勢いだけで動かし…

炭素硬化カーボン・スキン

防御は無意味、しかしもう一度生身で受けるわけにはいかない。

「そんでもってこいつがなぁ~最後の手段だぁ~…炭牙カーボン・ギフト・デ・ライヒ

それは、先ほどマラカイトやアオイライトに使用した体内の二酸化炭素を炭素として硬化し相手を体内から串刺しに絶対必中の技…

「やったぁー勝った!だからいったんだ人間不全がしかも魔力の少ない出来損ないが俺に逆らうからこ言うことに…」

「まだです…」

それは確信した勝利、体内の二酸化炭素の炭素化による刃物の攻撃と言う確実な殺しの手段。それらの刃は確かにニヒツの心臓を肺を腸を捉え刺殺したはず…しかし、目の前のそれはまだ立っている。

さながら、主君を前に立ち尽くし死んだ武蔵坊弁慶の如く微動だにせず立っている。そして…

「これは…まだ…未完成の奥義…」

ニヒツは、まだ残していた自身の牙をむき出しにして全身に纏った。

「最大発動時間三秒…それで片を付ける!!!」


その技の名は…


全身全霊フルパワーモード!!!」


それは、基本三大使用変化のうち、強化の力「増強パワー」の三タイプ。

防御、速度、衝撃の全てを同時に高めた攻防速一体のニヒツの全魔力を使った大技。

「核弾頭…でしたっけ…ここからはその3倍ですよ。」

その三倍拳が、彼を刹那の間に襲った。

衝撃之群団星インパクトスター・マルチブロー

それはまるで白き流星、その輝きに華やかさはなく、目立ちもないが…一寸のくすみも穢れもないただ純粋な純潔の魔力。

その兵器級のそれが、彼の肉体を何千回も叩き続ける。

「どわぁ!」


“経過時間0.2秒”


(この短時間で…これかよ…)


その現実にブラックサンタが絶望する。

「まだまだ終わりませんよ!!!」


その頃ジルコンは…

「止まってくれ…クリス!!!」

ブラックサンタによって操られた彼女との一騎打ち。


騎士団の他のメンバーは…

「ニヒツくんがやってるうちに、俺らは散らかしたおもちゃの片づけじゃん。いくよ、アイオっちん」

「お~(棒)」

二人は連携奥義で、玩具兵の大群を一掃する。

瞬間球技バリアボーリング

鉄壁のバリアと、移動系スキルの合わせ技。

「酔い桜…いくでありんすよ…」

華やかな水滴のように静かな、剣捌き。

「うぁぁーーー!!!」

周囲の玩具兵に押しつぶされるネフライト。

「なーんてゲス」

みじん切りにされたはずの四肢が彼の元へ戻っていく。

「おらぁ~寿命以外じゃしにゃーせんでゲス」


ネフライトの魔法は“不死”。


「紅人魚」


トパーズの魔法は人魚化。


数々の魔法が飛び交うこの戦場で、ジルコンとニヒツの両名がその中心にいた。

「なぁ~クリスタルちん…昔、能力のせいで転落した没落貴族のウィーが…この場所に来た時さ。貴族や多族からも追い出され、虐げてきた民衆にも罵倒され、おまけに落ちた先の下民の仲間からもいじめを受ける俺を…唯一友達と呼んでくれた…初めて助けてくれた!優しい言葉をかけてくれた!!一緒にここまで来てくれたクリスタルちゃんのことが…」

それは、10年以上決して口にできなかった思い…

「ウィーは好きだ…」

結晶の牙を、その手に持ったナイフを、襲うために押し続けていたその肉体を…今、崩れ落ちる膝と共に眼から流れ出る涙と共に…


「絶対…浮気すんなよ…」

「なぁ~に、するわけないしょ…」


解けた…


《視点は再びニヒツへ…》


残されたのは、悪との決着のみ…


「うぉぉぉ!!!」


制限時間は残り一秒!


(後…たった一秒で…俺の勝利は確定する!!!だから耐えろ…耐えろぉぉぉ!!!)


そう、心の中で叫ぶブラックサンタ。


(あと…残り僅かの魔力…もう後が無い。これで…押るぅぅぅ!!!)


決着を焦る、ニヒツは心の中で皮肉にも目の前の彼と同時に叫ぶ。


「「勝つのは…俺/僕だぁぁぁ!!!」」


勝のは隕石か、それとも…どす黒い大地の化身か…


二つの星の衝突がさるまで…後0.5秒。


「ここで…きたぁーーー!!!」


そう叫ぶ、ブラックサンタはその全身をさらに硬質化。

(なんだ…この感触は…)


炭素物の代表的な石炭、それの中には輝きを放つ天然ダイヤが眠っていることがある。


その中でも、その炭素構造の特殊さから世界最硬度を誇るブラックダイヤモンド。放射能だろうとガンマ線だろうと宇宙線も…あらゆる光を断絶する無類の鉱物。

宇宙のある星では、その炭素の多さからダイヤモンドでできた星があると言う。

そう、今の彼の能力規模は星そのものかれそのものが黒いダイヤモンドの星と同質硬度を誇る生命体。


「ダーウィンダーウィンダーウィンちゃぁーーーん、はなぁ~進化論を提唱したがこの数十億年、人類はまったくの生物的進化を遂げない。むしろ、退化してると言えるなぁ~。いいねぇーーー!唯一無二って感じがしてさぁ!!!」


ニヒツの打撃の最中、その人皮を脱ぎ捨て現れた異形の化け物の本体がさらにその身を変えて進化し…さながらそれは宝石の化け物…いや…


「名付けよう、聖夜石之悪魔クランプス。」


夜を飲み込む深淵のダイヤモンドに、後0.2秒を残して跳ね飛ばされるニヒツ。

『HAHA!いいねぇーーーなんか楽しくなってきたなぁー!』

完全な異形の出現とともに、聖夜の夜に暴れる全ての玩具兵も強化され、対処が困難…いや…

『対処?不可能に決まってんだなぁ~この世界は終わらせる。終末之日アルマゲドンは今日…せいぜい楽しめ人間どもぉぉぉ!!!』

勝てない敵…それとの対峙…今までもあった…。でも…

「諦め…ない…」

『はぁ?』

「諦めないぞーーーぉぉぉ!!!僕はぁぁぁ!!!」

そう凄んだ瞬間…軌跡は起きた。

(バリン!)

「な…」

その瞬間、世界最硬度を誇るその肉体が急に砕けたのだ…

「ダイヤモンドの弱点は、一点集中攻撃。」

それは、ブラックサンタにとっては信じられない誤算。

「だから僕はあえて…真正面から同じ個所を攻撃し続けたんです。貴方を挑発し…避けて狙いがずれないよぉ~そう仕向けた。」

「なん…だと…」

その言葉に、絶望を隠せないブラックサンタ。

「さぁ~決着をつけましょう…」

「まっ!」

待て!反射的に出た命ごいを耳にもせずに、放った全身全霊フルパワーモード

「これで…終わりです…」

その一撃の衝撃は、周囲の建物をその風圧で瓦礫に変えるとともに、その強固な鱗を全身抜かりなく接いだ。

「…貴方はあぁ言いましたが…少しの間彼女と付き合った貴方ならわかったはずです。彼女の願いが目障りなんじゃなくて…彼女のひた向きで真っすぐな切実の願いが…“ひときわ輝いていたんじゃないんですか”。それに、貴方は吸い寄せられたのでは?」

その瞬間、脳裏をよぎるクリスタルとの短い間のデートの思い出。


「ハァ!…最初はいつも通り、乗っ取るための器しか考えてなかった。そろそろこの皮を変えたかったんでな…でも…」


ブラックサンタは、帝都を照らす星々と、過去祖父と見た村のクリスマスツリーの大木の星を重ね合わせ…


「ありゃ~上玉だぜ。大事にしてやんなって…あの兄ちゃんに伝えてくれ。そんでもって、負けは認めるニヒツお前は強い。特に心がな…」

「はい!」


ニヒツの真っすぐな瞳とその性格に、ブラックサンタは過去に人々に慕われる仲間の精霊達とは違う。異形の姿で生まれ忌み嫌われる自身に、現在自身の祖父と思えるほど慕っている聖ニコラウスとニヒツを重ね合わせた。

「願うなら…叶うなら…あの人(聖ニコラウス)の血の元で生まれたかった。本当の家族にであってほしかった。」

「血の繋がりなんて関係ありません」

ニヒツは、雪が降るホワイトクリスマスの夜の中涙を流すブラックサンタに握手をしようと手を出して…

「血の繋がりなんてなくたって、人は人を愛せる。そして繋がれる。」


二人は雪の中で、手をつなぎ。ブラックサンタはその場で光り輝く鮮血のような赤いダイヤモンドへと姿を変えた…


fools クリスマス編 完結

年越し/お正月編もやります。楽しみにしてください!!!

※本編もちゃんと書いてます!近いうちに投稿します!!!

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