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第六十三話 死闘

「嘘…だろ…」

翼を生やした13人の天使の大群が、その場に集結。

「おほっほっほっほ、それでは皆さん…初めますよ。」

「「はぁ〜い」」

一斉に動き出す、天使の軍勢。

「怯むなぁーーー!!!総員攻撃開始!」

「「は!」」

動き出す騎士団大隊。

「ナリシッシッシ、斧の貯蔵は出来てるよ?」

複数の巨大な斧が、彼女を囲むように周囲に展開する。

「そんじゃま…死じゃえ」

騎士団を無数の斧で惨殺し出すスゲッギォルト。

「発射!発射!発射!発射!」

地面にから伸びる光の柱で周囲を一掃する、ゲンドゥル。

「そうそう、このジメジメ感落ち着く〜」

霧の中で騎士団を吊し上げて殺す、ミスチル。

「うがぁーーー!!!」

騎士達を薙ぎ倒し、武装や装備を破壊し尽くすスルーズ。

「ぽよぽよ〜近づくのは良くないと思うよ?」

「しめた、こいつ弱そうだぞ。」

「やれぇーーー!!!」

襲いかかる騎士団を…

「ガチャガチャに…なぁ〜れ」

ガチャガチャのカプセルに変える、フレック。

「ぐるぐるぐるぐるぐ〜るぐる!」

「剣が…震えてうぁ!」

「ぎもち悪い、オェ〜」

周囲を震わせ、剣を構える剣を落とさせ、酔わして吐かせ、尻餅をつかせるスケグル。

「はい…」

騎士団をその鉤爪で攻撃し…

「クッソ!だがこの程度で…」

「マジ、やめといた方がいいよ」

「おりゃぁーーー!!!」

「釘…刺しといたから」

呪い殺すヘルフィヨルト。

「わぁーーー!!!」

ドラえもんの声塊りん見たいに、言葉を固体化してぶつけるゲル。

「おぉ〜その行動は神って無いねぇ〜君達。」

空飛ぶピンクの鞭のようなもので攻撃する、レギンレイヴ。

「こんなもんで酔えるかぁーーー!!!」

酔拳で周囲の騎士団を一掃するエルラーズ。


全員の戦闘能力は訓練された騎士団を圧倒し、そこが見えない無類の強さを誇っていた。

「おぉーーー!すっげー盛り上がってんな。マジで燃えてきた燃えてきた燃えて…きたぁーーー!!!よし私も一緒に!」

「お待ちなさい。」

体格に見合わない、大きな盾を持つベルヴォルを止めたのは皆を指揮するアルヴィトである。

「なんだよ、アルヴィトいいとこなのにぃ〜」

「いいとこなのもんですか、貴方は言ってはなりません。わらわの護衛を致しなさい。」

「はい?」

「当たり前でしょう!わらわには戦闘能力が無いんですから。」

「はぁ〜そうでしたそうでした、まったく僕はいつもそんな役回りだなぁ〜」

「何を言いますか、貴方は"人工天使(ワルキューレ)が一人軍勢の守り手・ベルヴォル"。その自覚を持ちなさい。」

「はぁ〜い」

なんだか不満そうな、ベルヴォルに叱りつけるアルヴィトであった。

「それでは、みなさんに繋いで?」

「はいはい、繋いだよ…」

「それでは…解析。」

アルヴィトの能力は疑似全能、対象のありとあらゆるデータを瞬時に解析して仲間に知らせる。

「わかりました…皆さん、よく効いてください。今から振り分けをします…相性ごとにね…」


「そうですね、戦闘が複雑化していますから、一旦勢力図を整理しましょうか。」

赤いカラスで上空から各個人の戦闘を見上げていた商都金聖十器教団修道長・アローぺクス。それが、魔法騎士団のオペレーティングルームでその場の者達に向けてそう発言した。

「現在、ハート盗賊団大頭・BADと裏社会労働者組合(バック)のドン、スモークがヒルデと交戦」

「同じく現在、ギャングチーム喧嘩自慢(ファイターズ)団長サラエボ・ランボマン、警戒生物(ハザード)団長スコーピオンが赤と青の混ざった髪の女と交戦中、略奪金銀(スティール)団長リッチがヴァルキーと交戦しています。」

続く勢力図は、本文でまとめていく。


現在、ドクターはガルズガンドとギャングストリートの使われなくなった廃墟のビルにて交戦中。


ニヒツは闇市場にてアグリオスと交戦。


タトゥーは怪盗ホワイトとの戦闘を終え、魔力感知で戦地へ向かっている。


そして解放されたワルキューレ13人との交戦が始まり、勢力図はさらに複雑化していく…

「何やっちょるかぁ〜」

「ナシ?」

暴れ狂う斧使いのスゲッギォルトの、周囲を回転する斧を魔力で作ったボクシンググローブで止めるブルーノ。

「発射!発射!は…」

「おいこらぁ!」

「発射!発射!発射!発射!」

「話しきけってのぉ!」

光の柱を生成し続けるゲンドゥルを、無数の翼の刃で攻撃するリップ。

「姉さん速すぎるんじゃね…」

空を飛ぶリップを追いかけようと氷の足場を生成しつつ滑ってきたハット。

「ん?」

そうして滑っていると、突然周囲に霧が…

「ありゃりゃりゃ?道に迷っちった、ねぇ〜そこのお姉さん。」

ハットの視線の先、ビルの屋上には一人の女が…

「…チャラ男をは…嫌いだね…」

「酷いなぁ〜」

霧を操る女ミスチネとハットが出会う。

「ぽよぽよ〜見つけたぽよぉ〜」

「あ"?姉ちゃんだれだ…」

闇市場で倒れた裏社会(アンダーグラウンド)の連中を回収するダンサー、メット、ラップの前に現れたフレック。

「ぐるぐるぐるぐる!!!」

倉庫街から子供達を救出後、それを騎士団本部まで運んでいた走行機械馬(ナイトホース)を襲ってきたスケグル。

「おいおい、これまずいんじゃ無いんすか?」

「大丈夫!このダイル様が言ってくるぜ!」

スケグルの突然の攻撃に、数台の機械馬(ホース)が転倒。事故になる直前…

「漢ぉーーー!!!」

それを両手と尻尾で受け止め、最悪の事態を回避したダイル。

「ダイルの兄貴…OREも加勢します(棒)。」

棒読み口調のキャップも、車から降りてその場に加勢する。

「ひっく!…はぁ〜いい気分で飲んでたのによぉ〜オメェらのせいで…アルヴィトの脳内通話入って酔いが覚めちまったじゃねぇーかぁーーー!!!」

わけのわからないことでキレ散らかしてキャップに襲いかかるエルラーズ。


そして中央の激戦区では…

「うがぁーーー!!!」

戦力が分散した今でも、残影で残り騎士団を吹き飛ばすスルーズ、ヘルフィヨルト、ゲル、レギンレイヴが今なお前線で無双を続けていた。

「なんかつまんないわね、マジ帰っていい?」

「ダメだよ、ヘルフィヨルトお姉ちゃん。」

「あんたってまとも話せたのね、マジ叫ぶしか脳が無いのかと思ってたは」

ヘルフィヨルトのその発言、ガクン!となって落ち込むゲル。

「ほらほら姉妹で喧嘩するのは神って無いっすよ。」

「うがぁ!うがぁ!」

「マジあんたは黙ってなよ、能無し単細胞」

「うがぁ!?」

スルーズも、ヘルフィヨルトの毒舌に落ち込み少し戦意が削がれたようだ…

「お取り込み中すまぬな、女子達…」

そう言ってマンおじして現れたのは、ウルシー。

「うっうっウルシー本当にこいつらとヤンのか?」

「無論。」

ウルシーの言葉に、ですよね…とビビり散らかしながら絶望するノーズ。

「それじゃ!俺ちんはこれで」

「俺べぇーもぉ〜」

逃げようとするポイズンとニット二人の肩を掴み…

「やれ…」

「「はひぃーーー!!!」」

その威圧感に負けて、シブシブ戦闘を承諾した二人。

「安心しろ、あの暴れ女子は小生がやる」

ウルシーはスルーズに向けて指をやる。

「「良かったぁ~」」

((それはそうと…))

安堵の表情浮かべた三人は、続いて一つの疑問に頭が言った…

((あんたが言う!))

ウルシーの口から暴れ女子と出たことで、全員がウルシーの本能覚醒(ナトゥラ)を思い出してそう思った。


そして…視点は彼の元へ…

「何やっちょるかぁ〜」

「ナシ?何も何も、ただ殺しているだけなんだねぇ〜」

対人するは、ブルーノとスゲッギョルド。

「先に言ちょっくけど、わしゃぁ〜超ーーー!!!強いから、覚悟しとちょれよ。」

「ナッシッシッシッシ、それではではではお手並み拝見ですねぇー!!!」

スゲッギョルドは、さらに展開する斧の量を増やす。

「オラオラオラオラオラオラァー!!!」

ブルーノは、斧を留めていた拳を動かし、増えた斧も含め全て拳で捌いていく。

「ナシッシッシッシ、どうです?わたーしの才覚(スキル)は…」

才覚(スキル)?」

「そうです、わたーし達ワルキューレは皆、ᚷ(ギュフ)のルーンによるバフを受けています。そのルーンの意味は才能、わたーし達は一人一人が才覚(スキル)と呼ばれる魔法とは異なる法則の力を持っています。」

スゲッギャルドは、自身らの力の正体を明かし、それが魔法の法則つまりは精神、器、肉体の三原則や属性、使用変化と言った枠組みのなかでは無い別の何かでたることを意味する。ブルーノはそれを理解し、スゲッギャルドはその力をこう章した…

「聞いていますよ…この世界、直径12,742km、半径6378kmのこの星の最強。ライト・ドラゴンヘッドの持つ魔力。剣舞(ソード・オブ・ソード)の能力も剣を乱展開して周囲に纏う攻防一体型の魔力。つまり、わたーしの才覚(スキル)斧之時代(ツェクリ・オン・サーガ)は世界最強と同質のものと言うことねぇ〜」

その発言を耳にすると、ブルーノは顔を落として指を突き立てこう言った…

「ざけんな、あの人は…あの英雄は最強である前に"最高"なんだよ。ガキ共の夢の象徴を、テメェー見たいな腐れ外道と一緒にしてんじゃねーよ…」

(喋り方が変わった!)

ブルーノのは、声色、口調、湧き出る雰囲気(オーラ)を変えて、彼女に突きつけた。それは怒りの現れか、やはりこの世界の象徴たる彼に誰もが憧れた彼にブルーノも、かつて子供の頃戦隊ヒーローや仮面ヒーローに憧れた少年心に残る英雄を汚すことが何より許せなかったのだろう。

「そうですねぇ〜、では…証明しましょうか!!!」

と、さらに斧を量産し乱回転で襲いかかるそれは予測不能。その上その数は…

「1000倍だぁ!」

最初の斧の数が30、その10倍で先ほどが300、そのさらに1000倍で約30万。その圧倒的な物量がブルーノに襲いかかる。

「オラァーーー!!!」

踏ん張るブルーノだったが、その直後物量と予測不能の斧の動きに対応できず吹き飛ばされる。

(ギリギリで防御(ディフェンド)で防御したちゃからいいものの、本当なら腹私切られて死んでるぜ、こりゃぁ〜)

「ア"ァ〜」

その瞬間、感じた身体の違和感。

(しかも、さっきの一撃で肺が打撲しちょる。これじゃぁ〜30秒から1分は息が吸えん…)

息が苦しい、人間が生きる上で必要な酸素が吸えない。落ち着かなければ即死もあり得る、その状況にしてこの状況。戦闘で息をまともに吸えないのは痛手以外の何者でも無い…

「確か、ボクサーとやらはねぇ〜呼吸とか足への重心移動も重要なポイントだったはず。その一つを今消した。大分やばいんじゃ無い?」

その状況でも、攻撃の手は止まらず、ゆっくり近づくその足取りと対比して高速で動く斧は重さも切れ味も凶器そのもの。

だからこそ防ぐしか無い、無呼吸の拳は全てを砕いくほどの高威力。しかし…

「ア"ガァ!」

やはり吹き飛ばされて、近接型の戦闘スタイルの彼が中距離レベルまで話されて壁に背を打ってしまう。幸い次は防御(ディフェンド)で肉体を硬化し打撲や骨折を避けた。

「そんでさ、もう1ポイントの足も無くなったらねぇ〜…どうなんの」

近づいてその足を狙って切り落とす。

「やばいねぇ〜死ぬねぇ〜つか、もうボクサーとしては死んでるのかな?」

「ア"ガハァ!」

「ん?なに?」

その瞬間、放たれた拳は複数に増え…

拳之弾幕(バラージブロー)

それは弾幕の如く大量で避けようが無い。

「拳の形は俺オリジナルだけどな」

その無数の拳が、全ての斧を叩き折り彼女自身にもダメージを与えた。

「な…ぜ…重心移動ができなきゃ…威力は…」

「著しく落ちる…か?」


【これは、うちんに唯一兄貴が教えてくれた魔法…】


これは150年前…ブルーノ、歳で十五…

「オラァ!」

拳を振り翳し、サンドバッグを殴り続ける。

「筋はいい、だがちょっと…荒ぽいな。」

「なんだよ兄貴、邪魔すんなよ!」

「悪りぃ悪りぃ。」

(兄貴は昔から何でもできた、俺とは違ってスゲェー強かった。)

100歳も差のある、兄弟。親はいない、父親はシルバー。歴戦の英雄で、帝王エドヴァルド・ユーティリティ・ライネンからナックルジャブの名を授けられた男。その魔力の名は腕型(ガントレット)、その俊敏な身のこなしはのちにボクシングと呼ばれる人々から愛されている。


そしてその第一子、ブラック・ナックルジャブもまた才覚は凄まじいものだったが、国に順々だった父とは異なり、その精神の本質は自由意志と反逆心に満ちていた。

世界最恐のアウトロー、そう呼ばれた彼の力は絶大で世界最初のギャングでもある彼はいつも何より上の頂点に座していた。

それを見上げることしか出来なかったブルーノにとっては、彼と言う存在は自身の劣等感を煽る存在でしかなかった。

「ブルーノ、お前にいい技を教えてやる。」

そんなある日、いつも忙しくしている兄が自身に教えた究極の技が…

「名は弾幕(バラージ)、発動すればたちまちあたり一面を焦土と化して跡形も残らず消し飛ばす。避けることは愚か、防ぐこともままならない代物だ。近、中、遠どれにも対応できる。お前の弱点である距離を補える必殺技だぜ。」

その言葉に、少年だったブルーノは熱くなって興奮した。

「つっても、これは俺の技じゃねぇーし俺はこの技が苦手だ。今から一回見せるから真似して見ろ…」

苦手、そう言い切った後、離れていろと言われ離れた後の技の威力は絶大で、あたり一面を消し飛ばして灰に変えるほどだった。

「すっ…スゲェ〜」

練習用に使っていたホームストリートの人工山の木々が全て吹き飛び、山の地形そのものをら変えて平らにした。

「俺はじゃこの程度だけどよ、お前に適性が合えば俺より上手く使えるかもな。頑張れブルーノ、そんで持って…」

この時発した兄の言葉が、劣等感に不貞腐れていたブルーノの人生を変えた…

「俺を超えろ」


そして今に至る…

「そんで持ってうちんは適正があった、足は関係ねぇー!そもそもうちんの魔法は外界(アウト)系で身体強化の近接戦より高出力を一気にだす弾丸(バレット)の方が身体にあっちょったって話し。」

「だが…足は持っていったぞ。これで通常戦闘で支障が…」

「無いね、足なんざ切られてねぇーもん。」

そう言った男の足は、しっかりと両足が地面について立っていた。

「なんで!」

「うちんの魔法は三つある。一つはこのグローブだ、これはうちんが魔法で作り出したもんでうちんの目覚めた最初の魔法だっちゃ。このグローブの能力は衝撃吸収と威力上昇。もう一つはさっきの弾幕や弾丸、外界(アウト)の魔力。そして最後が…おっとこいつは秘策だったぜ。いえないちゃねぇ〜」

それを聞いて、彼女が目を閉じるその瞬間に死亡を確信したブルーノの前に…

(「おい!よく聞けお宅ら!」)

「BADの兄貴!」

(「奴らは本体じゃねぇー!全員が思念体、あのフルフェイス女の才覚(スキル)で生まれた分身だ、そんで持ってこいつらは!」)

突然MEから流れるBADの声が告げた、衝撃の真実。

(「そいつらヴァルキリーを含む16人!全員同時撃破しねぇーと死なねぇーぞ!!!」)

「は…」

ブルーノの疑問の表情と

「総長ーーー!!!」

こちらに走ってくる副総長ファウド…

(ジャキン!)

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