第三十話 ポーカーフェイス
第四回戦 ドクターvsブッカー ゲーム:チェス
「チェス?」
「そうでやす。一つぐらい頭をひねるものがなけりゃ面白みにかけるでやしょ?」
「確かにね…それじゃー始めよう。」
二人は、用意されたチェス席へ着いた。
「黒か白か?」
「黒で」
「了解しやした。ちなみに何故黒を?」
ブッカーは色を聞いた後、些細な質問をした。
「ふっ…どうと言うことはない。ただ、白なんて言う純潔なイメージは、ボクらには似合わないそう思っただけさ。」
ドクターは少し顔をふせて笑い、そのまま上を見上げて答えた。
第五回戦 ベシルvsディラー
「へ〜、前上げロングのお兄さんもゲームに参加するんだね。」
「もちろんでございます、はい。あと前上げロングのお兄さんでは無くディーラーと及びください、はい。」
二人は、黒い席の前で会話をしている。
「こちらが、今回のゲームで使用する品でございます。」
すると、丸刈りの審判と思われる男がカードを持ってきた。
「これで何をしよーてんだい?」
「"ポーカー"でございます、はい…懐かしいでしょ〜…"ストリートクイーン"」
ゲーム:ポーカー
ディラーはベシルに聞き覚えのない名で話しかけた。
「ストリートクイーン?なんのことかな?」
「誤魔化さなくてもよろしいでしょ〜、はい。かつてこの商国の"治安の悪い路地"で名を馳せた。青い舌の女…」
ディラーは、ベシルの口元を見つめる。
「青い舌?誰のことかな〜」
「見えてますよ。と言うか、さっきから定期的に舌を出していましたよね。確か、ストリートクイーンも舌を出す癖があったはず。それに、青い舌の女なんてそうそういませんから、はい。」
ディラーは、真っ青なベシルの舌のことを指摘した。
「でっても、人違いの可能性も〜。」
「後は、長い髪で隠しているつもりかもしれませんが、青のイルカのピアス。ストリートクイーンのものと酷似しています。そしてその目、星形の黒目をした女と言う点も酷似している。そろそろ白状してはいかがかな?この店を赤字に追い込んだあげく、バックヤードに待機させていた。内のもんを全員病院送りにした。路上の姫君。」
ディラーは睨みを効かせその細い目でベシルを睨んだ。
「あーりましたよ、お姉さんですよお姉さんが路上の姫君ですよ〜だ。昔色々あって店を出禁なったから黙ってよーと思ったのにさ。なんだよ〜バレバレじゃん。」
「ふふ、そうでしょうね。日焼け肌に星形の黒目、青い舌。お客様、かなり目立つお姿をしていらっしゃいますから。」
ディラーは強張った表情が抜け、少し微笑んだ。
「で!あんたはあの時のディラーの子かなんかかい?確かあん時もポーカーで勝ちまくったけな〜あの時はどうも。」
「そうですそうです、はい。今回はそのリベンジも欠けての…ポーカーです。」
ディラーは前にカードを出した。
「それでは、経験豊富なお二方であると承知の上で再度ルールを説明させていただきます。これより、シャッフルをさせていただき。場にカードを五枚、お二方の手札を二枚配らせていただきます。その後お二方が手札を確認ししだい、ゲームへのベット(賭ける)か否かを選択していただきます。今回はお二人と言うことで、どちらかの選手がドロップ(破棄)した時点でそのゲームの勝敗が決定出しますのでご注意を…」
「ん?チップは?」
「今回のチップはこの三十枚を配布させていただきます、はい。これは、我々のライフポイント(命の数)となります。これを全て消費ししだい敗者が決定します、はい。」
「なるほど〜」
審判とディラーは一連の、説明を終え。
「それでは、スタート前にブラインド(強制参加費)の回収をさせていただきます。」
ブラインドとは、その名の通り。ゲームに参加する際に必要となる費用である。これを回収せずにゲームが始まると、弱いカードがでたさい。一生チップを消費せずに降りることができてしますため、最初に強制的に徴収するチップのことである。
「それでは、カードをお配りします。」
配られた二枚のカードと場に置かれた五枚のカード。ベシルとディラーは二枚を見る。
ベシル手札
9のツーペア(クローバーの9、ダイヤの9)
「ふ〜ん」
まずまずのスタートである。
「さ!ベットorドロップ?」
「もちろん…ベット一択!」
「やはり…そうきますか…」
ベシルは、残り29のメダルの内5枚ベットした。
「次はディラー様の…」
「ワタクシも、ベットで構いません。」
ディラーは6枚ベットした。
「双方ベットのため試合を続行し、カードを一枚表にさせていただきます。」
審判はそう宣言して、場に存在する裏向きの五枚のカードの一枚を捲る。
「!」
「ハートの9!」
審判は、出たカードの名を呼ぶとベシルは静かにその手元のカードを見た。
「どでしたか?はい。カードの調子は…」
「まぁまぁかな?」
ポーカーのカードには強さがある。
強弱表
ノーハンド(最弱)
↓
ワンペア
↓
ツーペア 最弱
↓
スリーカード(ベシル) ↓
↓
ストレート 最強
↓
フラッシュ
↓
フルハウス (ここまでは意外とでる実質最強)
↓
フォーカード 確率4千分の1
↓
ストレートフラッシュ 確率7万分の1
↓
ロイヤルストレートフラッシュ 確率65万分の1
(最強)
つまり、現在のベシルが持つカードは、フルハウスをから見てちょうど中間の強さである。それだけ聞けくとあまり強そうには聞こえんかもしれんが、これはかなりのチャンスである。その理由はフルハウスとフォーカードの存在である。
・フルハウス
スリーカードとツーカードの組み合わせ。
・フォーカード
名前の通り、同じ数字四枚が揃った状態。
これら二つがのチャンスがある。それどころか、ベシルの豪運を持ってすれば、4千分の1を引き当てる可能性すらある。つまりこの"まぁまぁ"と言う発言は…
「はぁ〜」
嘘である。
「路上の姫君、あなた様ともあろ〜お方がため息を…お察しします。」
「そうしてくれると助かるよ」
この女、さすが悪女と言われただけわある。平気で息を吸うように嘘を付く。
「それでは、次のレイズorコールor…」
ちなみに、レイズとは値段を上げてゲーム続行。コールはそのままの値段で続行である。
「七枚をレイズ…」
ベシルは、レイズを選択。
「それでは、ワタクシも…」
ディラーは8枚をレイズ。
「それでは次のカードを…オープン!」
次のカードに、双方の視線がカードに集まる。
「ダイヤの11!」
11の出現により、ベシルのフルハウスの可能性が濃厚となってきた。ここでベシルは、ディラーの顔を見た。ここでベシルに勝利するには、最低でも、9のスリー以上10〜Aのカードが必要となる。しかし、迷う余地もない。ベシルは今波に乗っている。このままあと三枚の中にJもしくは、スペードの9が入っていれば。勝ちはほぼ確定演出となる。これぞ、世界最凶の豪運が引き当てる奇跡!
「それでは…」
「レイズ!」
「ワタクシも…」
ベシルは、10枚をレイズ。ディラーは続けて11枚レイズした。
「それでは…オープン!」
そこにあらわるは、9か!Jか!それとも真打ちか!
「クローバの11!」
これによりベシルのフルハウスが確定した。
今回のゲームルール上、四回の両者がコールかレイズで続行した場合。四回勝負をする必要があるため、これ以降のバトルは何が手でても問題ない。完璧な手札が出来上がった。
残りカード枚数2枚
一方その頃ヴァイパーは…
「ここは…」
「ゴールムレースでございます。」
そう説明している、ウサギ型獣人の女審判が言った。ゴーレムレースとは、空飛ぶ機械馬が生まれる前、移動運搬用に使われていた機械馬によるレースである。
「そう言えば、あーしの相手は誰なんだよ?」
(確か遊戯の担い手は六人しかいなかったはずだよ。まさか!ドン・スモークが)
ヴァイパーは、内心動揺していた。
「あ〜それがですね〜。」
「さーせんー!遅れたっす。」
奥から現れた金の短髪にネクタイもまともに閉められていない、だらしない色黒の黒のタキシードの男。
「おい!チャト。遅刻だぞー。」
「さーせん〜昨日彼女とやりすぎちゃって〜」
チャト
種族:小人 性別:男 年齢:109
本名:トニー・アウトハッチ
「言い訳してんじゃねー!どうしてお前の遅刻癖は」
審判役の男と、遅刻してきたチャトとと言う男を叱りつけているのを見ていたヴァイパーの心境は…
(うーわ、見るからにダメ男〜)
だった。
「おら、早くお客様の相手をせい!」
「へいへい、さーせん。お客さ…」
ヴァイパーに近寄ったチャトは、その顔を見て
(キラキラ)
「ん?」
(ちょーエロい!)
だった。
「あの〜」
「いっいや〜、本当に申し訳ないマドモアゼル。このチャトいや…トニーと申すもの。どうですか?こんなゲームなんぞやめてお茶でも…」
「えマジで〜それオッケーなんだよ。」
「はいはいもちろん。」
二人は勝手にゲームをしない流れになっている。
「言い訳ねーだろ!」
「「え〜」」
審判はそれに突っ込んだ。
「とにかく(コホン!)やりますよ。」
第六回戦 ヴァイパーvsチャト
「そんで〜何やるんでしたっけ?」
「ゴーレムレースだっつってんだろーが!馬鹿」
ゲーム:ゴーレムレース(競馬)
「それではルール説明を…」
「ルール説明も何も〜」
「ただ当たる馬を選んで賭けるだけなんだよ。」
「「ね〜」」
二人は、そんなこと説明されなくても〜みたいな雰囲気で言った。
「はは〜そうですね〜」
(こいつらむかくつ!)
審判の女は、苦笑いを見せ内心イラついていた。
「んで〜、ねぇちゃんはどれにすんのよ。」
現在、ヴァイパー達がいるのは地上にある一派向けのレースエリアのモニター前。周囲には、朝からフードコートで酒を酌み交わす男達。
「ねぇちゃんこっち!」
「はい!ただいま」
フードコートで必死に働く若人。
「オラオラ!どけやカスども」
「ん?」
調子こいた金ピカのハゲヅラのおっさんとその取り巻き。
(ダン!)
その男は、チャトに肩をぶつける。
「「あ"」」
「おいおいにいちゃん〜」
「この方が誰かわかってのかー!」
ダッパー・ゴッティ
種族:小人 性別:男 年齢:155
「さーせ〜ん。」
チャトは、男達に謝った。
「あ"!兄ちゃん口の聞き方がなってねーなおい…」
「おい!おっさんども。」
「あ"!お〜お別嬪な姉ちゃんじゃねーか〜。まさか兄ちゃんのこれか」
男は小指を立てる。
「…」
「なー姉ちゃん、こんな"世間知らずのガキ"じゃなくておじさんと…」
男達はヴァイパーに近づく…
(カチャ)
「手ー退けろや…おっさん」
「へ?」
男の頭に銃口を向ける。
「このがきゃー!」
頭に銃口を向けられている男の仲間が内ポケットから銃を
(バン!)
男が引き金を引く前に、チャトはさっきまで無かった手に持っていなかったはずのもう一丁を取り出し目にも止まらぬ早打ちで脳天に風穴を開けた。
「てっテメェ!ただで済むと」
「あ"?うっせぇーよおっさん…オメェはトニー様の女に手を出した。だから殺す、ぜってぇー確実に…"ぶっ殺す"」
その男から放たれた殺気で、酒を飲み交わすおっさん。バイトに勤しむ若人達それら全員が固唾を飲んで静止した。
「悪りぃの〜トニー…」
「ん?」
トニーの背後に立つのはダッパー。
「おりゃーが謝るでの。許してもらえんか…」
「ふっ…(カチャ)いいよ…」
チャトは、二丁の拳銃の銃口を下ろした。
「おい!ジョン。テルノの死体を運べ…ずらかるぞ…」
「でってもこいつは!」
ジョンは、チャトを指差して仲間の仇を打とうとする。
「馬鹿なマネはよせ!」
「なんでやすか!」
「まだわからんのかー!」
「は?」
ダッパーは、仇を打とうとするジョンを止め。冷や汗をかきながら帯びて話した。
「そいつわの〜…"ダブルガンズ・ハッチ"二丁拳銃を使う。バック最強のヒットマンだ。」
ダッパーのその発言に、一同は唖然とする。
「ハッチ!そっそれじゃ…こいつは"バレンタイン・カーネイジ"で、相手マフィア千を皆殺しにしたって言う…」
「そう、そのハッチだ…」
(特に奴は、女ごとになると容赦がね〜。)
「わかったらテルノの死体を持ってこーい!…ずらかるぞ。」
「へっへい!」
ダッパーはそう言ってその場を去ろうとする。
「あ〜そうだ、ダッパーの旦那。」
「なんじゃい…」
チャトは、去りゆくダッパーに呼びかけ。
「ゴットフェイス・オブ・スリー(神の顔も三度まで)…あんたは、一度トニー様の女に手を出してる。今回含めて二回目だ…"次は確実に正確に絶対に殺す"覚えておくといい…」
「わかった…」
チャトは、ダッパーに警告した。




