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第二十九話 ビリーヤード

「おうおう、いきなり坊ちゃんとの対決かい?」

「ふざけるな、どクズが…」

両者は睨み合いながら、エレベーターを出た。

「これは…」

「親父さんが負けた…"ビリヤード"ろ」

「ふざけやがって…」

スロットの行いには、どうしよない悪意があった。何故なら、ゲームを主催者側が決められるこの死合(デスゲーム)で、わざわざ父を殺したビリヤードを選ぶこの男の心意は…まさに外道。それが男のにやけずらから見て取れた。

「なんだよ、怖くなったのか〜。がはは!おいおいちびんじゃんねーぞー!ガキ!」

「誰が…」

これぞ因縁の対決!

「それではルールをご説明します。今回のゲームルールは8ボール。ボールは全15個、1〜7までがローボール。9〜15までがハイボールとなります。ローかハイ、どちらか全てを落とした後。8番のボールを先に落とした方の勝利です。注意事項としまして、ローかハイを落とし終わる前に8ボールを落とした場合は失格となり、その場で負けとなりますのでご注意を」

審判は一連の説明を終えた。

「それでは、バンキングをお願いします。」

バンキングとは、ビリヤードの先攻後攻を決めるためのものである。まず好きな数のボールを選び。それを自身の前に置く、両者同時に弾いく。

(ピン!)

そうして、ビリヤードの台の端にあるクッションにぶつけ。奥のクッションから自身側のクッションに戻ってくる際、自身側のクッションに一番近いボールが先攻となる。

「ちっ!」

「まだまだだな…」

そして、後攻のプレイヤー(ビリー)は、ラックを並べる。

「調子のんじゃねーし…」

「あーてるあーてる」

ラックとは、ビリヤードを始める前に台の上に配置する。三角形に並んだボールの事である。ルールは、8番のボールを必ず中央に置き。

「間違えんなろ」

「うっせー!」

2、9番のボールを両端に置きます。この場合右、左はどちらでも良いです。

「よし…」

その他のボールは自由に配置してください。

「できたし」

「了解いたしました。それでは先攻の方ブレイクをお願いします。」

ブレイクとは、三角形に固まったボールの先頭である一番に白いボールをスティクで当てボールを周囲に散らばらせます。ボールが落ちた場合はその落ちた番号でハイかローが決まります。

「あーてる、いちいち説明せんでもろ。おりゃ〜天下の…」

スロットはビリヤードのスティクを前に動かし、白いボールを弾いて、先頭の一番を弾く。

一番が弾かれると同時に、周囲へボールが散らばり、スロットは七番を落とす。

「スロット様だぜ」

「もし訳ありませんでした。それでは、スロット様は…」

「ロー」

「ビリー様は」

「ハイ」

「でよろしいですね。」

「「YES」」

「それでは、ゲームスタート!」


第二回戦 ビリーvsスロット ゲーム:ビリヤード

「ろろろ、おりゃのスーパープレーを見せてやるろ」

(中央には、9。右には6か…)

スロットは右の6を弾くが、右奥にポケットできず。

「ちっ!」

「何がスーパープレーだし」

「うっせー!よ。ガキ、さっさとやれ」

スロットはスティクを手渡す。

ちなみにポケットとは、ビリヤード台の端にある穴の事で、全部で六つ存在する。

「ふ〜…じゃっ遠慮なく…」

(あいつが右奥にやった事で、ボールが右よっちまたが…ボールの位置自体は変わってね〜し。むしろ…)

ビリーは、中央の9番を弾き。

「狙いやすくなったし」

9番とゴール手前あった12番をポケットした。

「ふ〜やるじゃねーろ」


現在ポケット数

ビリー 12、9

スロット 7

残りポケット数

ビリー 15、14、13、11、10 合計5つ

スロット 6、5、4、3、2、1 合計6つ


白い球は再び中央へ

「目の前には、10、左には11と2。」

(だが、2番が手前にあるせいで11番が狙えねんし。10番は場所が悪すげる。)

今ビリーが気にしているのはファウルのことである。ファウルとは、ローボールとハイボールを選んだ後。自身の選んだボールの番号より先に相手の番号を当てたり、8ボールに最初に当たった場合に発生するルール。ビリーは現在ハイボールを選んでいるため、11と2が並んでいる場合、先に2に当たってしまった場合はファウルとなり次のプレーヤーにターンを譲ることになってしまう。ちなみに、ビリヤードは指定の球を穴に落としていればいつまでも自分のターンでいられる。

「ちっ!しゃーねーか。」

ビリーは、左の側にある。2番に当て11を穴へ落とした。

「ファーウル!ターンを交代してください。」

ルール上ファウルの場合でも落とした球は戻さず。点数に入ります。


ビリー残り 10、13、14、15 四つ

スロット残り 6、5、4、3、2、1 六つ


「ほらよ、お前の番だし」

「調子の付くなよ、ガキ…」

「は…」

ビリーは、スティクを手渡す際のスロットの発言を負け惜しみだと思い。鼻で笑った。

「うーし、勝つとするろ…」

(どうやってだし。白のボールは今、左端のゴール手前にある。周囲には、横にある10番と右奥にある6番と左奥の15、13。中央壁側にある5、3。左奥は論外として、中央は弾いたところで壁に激突。すぐそばの10番も同じく論外。つまりあいつは、中央端にある1、6かすぐそこにある2番のどちらかだが…1、6の手前には14番が、2番は力の入れ具合をミスれば白ボールごと落ちてファウルになるし。どうやって、2番以外は一発じゃ落とせない。ファウル覚悟で場所を移動させてもいいが、そうするとターンが俺氏に交代してくる。どうやったても逆転は…)

(ピン!)

スロットはスティクで白いボールを弾く。

(どこだ!)

ビリーは、スロットの狙った先を見た。

(あそこは、1、6。馬鹿か、あの二つの前には14番があるんだし。この角度からじゃどうやったて…)

「ポッドタトゥー(機械運)」

その瞬間…異変は起きた。

(シュン!)

(14と2が…入れ替わっている!)

スロットは、さっきまで14だったはずの2番と先にある1、6のボール三つを先にある右中央に落とし。ビリーとの一点差を、逆転させた。

「おい、審判!さっきまでこのボールは14番だったよなー!なんで2番に変わってんだー。おい!」

「確かに…すみません。少し確認をしてもよろしいですか?」

「あー…構わねーぜ」

その時、男の両手の円形の刺青は…チェリー(桜桃)に変わっていた。


それから数十分後…


「お時間をとらせてしまいもし訳ありません。台の方を調べたのですが、特に細工なのはされていませんし。先程の荷物検査でも両選手ともに以上は見られませんでした。監視カメラの方を見させていただきましたが、以上は無く。」

「そんな…はずは…」

ビリーの顔に冷や汗と共に絶望の影が…

「なので…試合を続行させていただきます。」

「ふざけんなし!確かに、ボールは14番だったろーがよー!どうやったら2と14を見間違えるんだし!」

ビリーは怒りをあらわにした。

「ですが…」

「証拠もねーのに、イカサマは成立しねーよろ。わかったらガキは黙ってろ。死合(プレー)の邪魔だ。」

その時のスロットの目には…どうしようもなく相手を小馬鹿にする様な、下に見る様な首を上に上げみやげる。正真正銘のクズやろーの笑みが浮き上がっていた。


現在残りポケット数

ビリー残り 10、13、14、15 四つ

スロット残り 5、4、3 三つ


その頃、地下の特別エリアでは…

「これは?」

「チキンレースつーんだぜ。お客さん。」

「チキンレース?」

チキンレースとは、ルールは多岐に渡るが今回の場合は用意されたレース場その

(ウィーン)

道の下に開いたこの天空の街の地下のさらに下。つまりは、雲よりも高いこの上空の街から真っ逆さまに落ちる。その道から下に落ちる直前で止まり。落下もしくは、恐怖心からブレーキを踏むのが早く道のギリギリでない場合は敗北となる。

「つまりは"下に落下する"かチキったら負けだ。理解したか?」

「はい!」

この死合(デスゲーム)のために用意された。観客席付きのレース場。そこには、マフィアの荒くれども含めた。裏社会を生きる者たちが席を満席にして座る。

(自分のライディングホース(空飛ぶ機械馬)以外を運転するのは初めてだ。)

そこに並べられるは、競技専用の赤と緑に番号56、13と書かれたライディングホース(空飛ぶ機械馬)。キッドは赤の13に乗り込んみ。

「二人とも〜、準備はいいかな〜。」

そこに現れる、アメリカンなビキニを着た。スターティグガール。

「大丈夫つーだよ!ピチピチギャルの姉ちゃん。」

「あっ!ちょっと質問いいですか?」

「なにかな〜」

「足は使ってもよろしいですか?」

「「え?」」

その質問は衝撃だった。ライディングホース(空飛ぶ機械馬)の重さは200キロ。普通の人間がしかも、最高速度500キロを走行中に止めるのは不可能。

「きき、いいぜで切るもんならよー!」

「はい!了解しました。」

「それじゃー!位置について〜」

ビキニギャルがそう言って両手に持った旗を下ろし

「よーい…スタート!」


第三回戦 キッド(ニヒツ)vsヤング

             ゲーム:チキンレース

二つの旗が上がると同時に両者が長いロード(道)をアクセル全開で進む。

「きき、はじめてしては刺激が強すぎつーだよ」

(そうだぜ!チキンレースとは大袈裟に言っただけのただの度胸試し。度胸のねー奴はチキン、かと言ってプライドを張りすぎれば落下でデッドつーだよ。だが、その初めてがこの雲よりも高い上空からのワンちゃん落下。普通の奴ならビビり散らしてチキン通り越してファイヤーチキン(焼き鳥)になっちまうつーだよ。)

「悪りぃ〜なお客さん。この勝負…俺の勝ちだつーだよ。」

(キキー!)

そう言ってヤングは、ブレーキを踏み。なんとか道の終わり1メートルに止まった。

(「なんとー!ヤング選手新録達成だー!」)

「きき!これ以上の記録は…」

(バン!)

するとキッドは道から乗り上げ姿を消した。

「「あはは!」」

「あのやろー!落下しやがった。」

「度胸だけあってもダメなんだよー!」

周囲が笑う。

「き!落下をしやがったか、プライドマンめが、その度胸だけは認めてやるつーだよ。」

ヤングは高らかにその光景はを笑い。

「おーい、ピチピチギャルの姉ちゃんー!一応この下確認してもらえるー!」

「え〜どうせ生きてないですし、死体も見える訳わけ〜」

そうしてスターティグガールが、キッドの落下した道の切れ目を除くと…

「よい」

「え?」

「しよっと!」

そこに現れたのはキッドがその赤の13番のライディングホース(空飛ぶ機械馬)を持ち上げ。

「「えー!」」

「な…なにしてやがたー!」

「え?だって…"下に落下したら"負けなんですよね。」

「あっあ〜」

その光景は、信じ難いものだった。

「下には落下してないので…僕の勝ちです。」

そう、落下したかに思われたキッドは、乗り上げる直前。足を地面に強く付き。そのまま機体が下に落ちる。それを地面についていた足を地面に引っ掛け。そのまま、引っ掛けた方足の指のみで200キロの機体と自分を上げたのだ。

「あれ?ライディングホース(空飛ぶ機械馬)を地面に置かなきゃダメでした?それならよい!と」

キッドはそう言って道のギリギリに置き。

「これでいいですか?」

「はっはい」

勝利した。


第三回戦 キッドvsヤング 勝者:キッド


そうしてキッドは、敗者であるヤング共にエレベーターに乗り。その後、勝利者としてWと書かれたルームに向かう。

「失礼しま〜す」

「おー…ニヒツ…」

「あ!スターくん。」

そこには、スター(シロム)の姿が…しかし、何故か顔色が良くない。

「どうしたんですか?そんな青ざめた顔して…は!」

その時、キッド(ニヒツ)は衝撃を受けた。

「お〜第二のお客様だろ。ようこそWINNERルームへ…」

そこにいたのは、ビリーでわなくスロット。


その頃Rと書かれたルームでは…

「クソ〜…なにを…何をしやがったー!スロットー!」

ビリーが怒り狂っていた。


第二回戦 ビリーvsスロット 勝者:スロット

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