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第二十八話 ダーツ

「命です。」

灰髪は、笑顔でそう言った。

「これはどう言うことだね。」

「何を言っているんです、そのために傭兵ギルドからわざわざご足労いただいたんでしょ〜。お客様。」

((気づかれていた!))

ドクター達三人は驚いていた。

「知っていますとも、ガイルの爺いのとこに来てたボロボロのローブをした一団。何者かは知らんが、うちらの周辺嗅ぎ回ってる犬こっろ…いや、狐は排除する。」

「ん…」

その時、睨み合うベシルとスモークの間にキッドは…その目でスモークの背後に立つ煙を纏う灰色の馬が見えた。

(パリン!)

だが、その魔力による殺気もベシルの前では無力に破れる。

「ふっ…」

男は、砕かれた自身の殺気を見て、鼻で笑いつつその拳を右頬に付け足を組んで座った。

「さー!命を賭けたデスゲーム…スタートといきましょう…はい」

全員がそう言い放つ前髪を上げた黒髪男ここまで連れてきた元凶を睨みつけた。

「ちよっと待ったー!」

ベシルは、キメ顔で腕を前に出し手のひらを受けて待ったを宣言する。

((え!))

「なんですかはい…」

「…」

周囲に緊張が走る…

「その前にお着替えさせて…」

「「え?…」」

「レッツ!お着替えタイーム!」


そして…

「全く、君はどうやって全員分のタキシードをあの状況で持ってきたのかね。」

ドクター、髪型:ツインテール、髪色:紫

メッシュ:緑、装備品:タキシード(赤)、包帯(全身)

    ネクタイ(緑)、手袋(紫)

「あはは…あの状況で着替えたいって言えるのはベシルさんくらいですね。」

キッド(ニヒツ)、髪型:ポニーテール、髪色:白

装備品:タキシード(赤)、ネクタイ(白)

   手袋とシュシュ(黒)

「そんなことどうでも良いじゃん。ベシルの姉御ー!このバンダナサンキューな。」

スター(シロム)、髪型:黒髪短髪、髪色:黒

装備品:タキシード(赤)、ネクタイ(黒×金の星柄)

   手袋(黒×金の大きな一つ星)

バンダナ(黒星教団様)

×高級バンダナ(金×黒の星柄)

そして、元凶たるこの人は…

「うっしゃー!レッツカジノタイーム!」

ベシル、髪型:インテーク、二つ結び、髪色:ピンク

装備品:虹色サングラス、カチューシャ(黒)

   タキシード(赤)、ネクタイ(黒)、手袋(黒)

「ふふ、本当に面白いんだよ。お客さん達。」

「けっ、ただ"馬鹿"なだけだだし。」

ちなみに二人は通常衣装。

「ごめんね、二人の分用意出来なくて。」

「別にいらねーし!」

ビリーは、ベシルに突っ込んだ。

「と言う訳で…行くぞーやろどもー!」

「「おー!」」

キッド、スター、ヴァイパーは、ベシルに合わせて"おー"と言った。

「なんで叔母さん、のりきのりなんだ。」

「同じ突っ込みなんて言う野暮な真似はし無いよ」

ドクターとビリーはついて行けずにいた。


こうして、赤いタキシードに着替えお着替え室から出て窓のない60階建てのビルの壁で掛け声を上げたところで一向はカジノルームへ移動した。

「全体のルール説明はワタクシ、"ディーラー"が引き受けさせていただきます。勝負は五対五全五試合行います。二つのチームから1人づつ勝負内容に合ったエリアの階へ移動していただき、ゲーム終了後。皆様の裏にあるWと書かれたのウィナーエリアとRと書かれたルーザーエリアにそれぞれ移っていただき。最終ゲーム終了後敗北したチームのメンバーは死んでいただきます。ゲームについては恐れながらワタクシ共で決めさせていただきますので悪しからず。以上で説明終わります、はい!」

前髪上げ長髪黒髪男ことディーラーは説明を終えた。

「はい!」

「どうぞ、ピンクのお客様」

ベシルは手を上げて、ディーラーに質問した。

「対戦相手はどう決めるん?」

「それは、この対戦用ゴーレム。通称:割り振りくんにやっていただきます。」

「ほうほうなるほど」

「「…」」

(なんか既視感を感じる!)

ディーラーは説明を終え、皆はベシルと似たネーミングセンスをしたディーラーに動揺していた。


第一回戦 スター(シロム)vsダート:ゲーム:ダーツ

「おっさん!俺初めてだからよ。お手柔らかに頼むぜ」

「これは、命を賭けたゲームであーるぞ。お手柔らかなどと言うサービスは存在しないであーる」

二人は、別の階にある。ダーツの的が複数置かれた専用エリアに移動して、会話をしている。

「そっか!んじゃそんな感じで頼む!」

「ふっ、それではゲームを開始するであーる」

「おう!」

ダートは、鼻で笑いつつ話を続けた。

「ルールは、簡単であーる。ここにある10個の点数の書かれた的に当てて点数が一致したら続行。点数に一致しなかった場合は、点数の少ない方の負け。どうだ単純であーるだろ。」

「つまりは、中央に当て続ければ良いんだな!」

「まっそれができればの話しであーるがね。」

ちなみに、的が切れたら回転して新たな10個の的が出現。後ろ側に移った的から刺さったダーツを機械で外し、もう一度回転する際に新たな的として出現するぞ。

「では、始めようか…」

「おう!」

二人はダーツを取って構えた。

「あーそうだ、俺ちゃんやったことないからさ。手本見せてよ。」

「そうであーるか、では先行は貴官でよろしいであーるか?」

「もちのろん」

まずは、先行ダート。

「ふっ!」

ダートは、綺麗なフォームで的の真ん中に当てた。

「おー!すげ〜」

「次は、お客様の番であーる」

「うす!」

ダートは、手のひらをスターに向けて"どうぞ"と言う意志を表した。

「よ〜し」

(ダーツのゲームルールは多岐に渡る。その中でも、一番簡単なルールで勝負させたのには訳があーる。それは、簡単だと言う驕りを誘うため。他の正式ルールより説明がしやすくわかりやすい。何故なら、ただ的の高い点数を当てればいい、ここまでわかり安いルールも他にないであーる。しかし、それは裏を返せばいつでも決着がつけられると言うこと。真ん中に当てる、これは誰がどう考えても難しい。しかし、初心者に初め成功例を見せておけば以外と自分にも出来るのではと言う驕りが生まれる。そこが落ちどであーる)

「よ!」

スターはダーツを投げた。

(そもそも、初心者が真ん中に当てるなど…)

(スタ…)

スターの一等目は…

「な…」

ど真ん中に命中した。

「うっしゃー!」

「そんな馬鹿な、どうやって!」

スターは、ダートの方を向いて右腕で指パッチをし…

「俺ちゃん、真似っこなら得意だからさ」

ウィンクをして、カッコつけてそう言った。

(こっこのガキ…いったい何者だ)

ダートは、黒い部屋のダーツの的の前で…初心者の少年を見て驚愕していた。

「次はテメェの番だぜ」

「ち!良いでしょう。勝負とはこうでなくては…」

その後、二人は的の中央へ立て続けに当てていった。

「おら!」

「ふっ!」

そして、10個の的がなくなりあらたな的へと変わる。

「お見事お見事。さっすが初心者とは思えないプレーであーるな。」

「おっおう、そうか。テヘヘ」

ダートはスターを認めたのか褒め始めた。

「ですが、手加減はしませんよ。」

ダートはスターに手袋を取って手を差し出す。

「おう!当然。」

スターは迷わず同じように手袋を取って手を握った。

それからだった。

「ん?なんか…目が霞む…」

スターに異変が起きたのは…

(このガキ、凄まじい才能なのか、なんらかのトリックなのかは知らないであーるが。巻いた種が効いている見たいでホッとしたであーる。)

「ふん!」

「おら!」

二人は的の中央に当て、熾烈な攻防が続く。

「なんだ、次は左目」

スターは、11球目の後から両目の視界がぼやけ始めていた。

「よ!」

ダートはそれでも容赦なく的の中央に当てる。

「ふっ、どうしたであーるか。早く投げた前。」

「おっおう…」

早くも12球目にして、スターは両目が見えなくなっていた。

それから、両者の攻防中その異変は止まる事を知らずどんどんどんどんどんエスカレーター式に悪化していく。

最初は目、次は耳、その次は鼻と不調な箇所が一球終わると同時に増えていく。

そして16球目

(やべ〜、なんか頭が…)

その異変は脳までも…

「どうしたであーるか?体調が悪いであーるか?」

「おっおう。そう見てーだが…大丈夫だ。これぐらい…」

「そうであーるか…では続けよう」

ダートはにやけずらでふらふらになりながらダーツを握るスターを気遣うような発言をした。

(ペナルティ、これが貴官の魔法だ。)

このカジノでは、原則として魔道具の持ち込みは禁止とされる。それは至極当然のルール、何故なら魔道具さえあればいかなるイカサマも曲がり通ってしまうからだ。しかしこのカジノにはそれに付随したグレーゾーンが存在する。

(魔法は、第六感がもたらす身体能力の一種。つまりは…いかなる魔法も、道具さえなければ使用できる。)

「手加減はしないと言ったはずです!」

ダートは、息を荒げながら死にかけのスターの目の前で勢いよく的にの中央にダーツを投げた。

「さー!お客様の番であーるよ」

ダートは、またもその手のひらを差し出して、スターに勢い良く"どうぞ"とまるで勝ち誇った様にして返した。

(強制処罰(ペナルティ)の能力は、(ライフ)の器を持つこの貴官に触れた対象の五感を一ゲーム終了後つまりは、対象が一球投げるたびに奪っていくものであーる。完全にゲームが終了すれば解除されますから死ぬことはありませんし、即死してしまう器官は奪えませんがそうでなくてもダーツと言う精密動作を必要とするゲームでは"最怯"の能力。本来魔法を使うのはルール違反ではありませんがマナー違反、普通はしませんであーるね。しかし、これは命を賭けた"死合(デスゲーム)"であーるから、マナーなどいちいちとうただすほど良い子ちゃんではあーりませんであーる。)

「ささ、お客様早く…早く投げませんと!」

「あーてる…」

スターは、頭を抱え無意識の間に追い込まれた事実も知らず。死にかけ状態になっている。

(さー!どうするであーるか、この状況!どう乗り切るか…)

(ダン!)

スターは、一球を投げた。

「パーフェクトフォフォフォフォーーーーーム」

そのあまりに綺麗なフォーム、ど真ん中に命中すふ正確性にただダートは驚愕した。

(どう言うことだ、さっきまで死にかけだったはず何故…何故ー!)

「テメェの番だぜ…早くしな」

そう語るスターの姿は、ボロボロの死にかけ状態とは思えないほどその目に怪物(ケモノ)を宿していた。

「良いでしょ…ダートにダーツしてやりますであーる…」

その後、的を当てること一時間。的の数が40に達したころまだその熾烈な戦いは続いた。

「はぁ〜はぁ〜」

「うっ…あ"〜」

ダートも、あまりに長くさらに緊張の途切れない戦いで心身ともに疲弊していた。しかしそれ以上に疲弊しながら今だにゲームを続ける。右横にいる男に、ダートは驚愕していた。

(何故だ…)

「おーーーーーーら!」

ダーツは当然の様に、中央に刺さる。

(何故この男は…)

「テメェの番だぜーーー!おっさん…」

(諦めない!)

「はぁ〜はぁ〜」

息を荒げながら、手を膝にあてるスターをダートは見つめながら驚愕していた。

(既に死んでいてもおかしくない。いや、死ぬことはないとは言え、死んだ方がマシと言えるほどの身体への苦痛。熱、吐き気、寒気、痛み、それらを全て耐え今だにゲームを続ける。何故だー!だぜなのであーるか。もう諦めれば、楽になれるかもしれないそう思うのが普通だろ。命がかかってるとは言え、既にどんな残酷な処刑方法も超える苦痛を味わっていると言うのに…この男は何故倒れない、吐かない、弱音ひとつ言わない、尻もつけないどうして!…どうしてそんなに闘志の宿った目をしているのであーるか!)

「俺ちゃんはさ〜、ゲームとか試合とか街の人がやってるもんがよくわかんねーんだ。」

(!)

「昔から、クソ爺にモンスターの狩の方法とか、国星術の練習ばっかさせられてたからさ〜…」

(この状況で何を…)

「負けたら死ぬって、普通じゃね」

そう、幼くして森でモンスターと戦い続けたシロムにとって、負けたら死ぬ。この死合(デスゲーム)と言う状況はごく自然な普通のことだったことに…ダートはその瞬間気づいた。


これは、商国に旅立つ前のスター(シロム)

「爺い!」

そこは、司教様専用のテント。

「どうした。シロム。」

腕を後ろで組んでテントに入ろうとしているゲッコの姿。

「俺ちゃん…やっぱり姉ちゃん達について生きてー!」

シロムの必死の叫びに、シロムの糸目が開く。

「頼むぜ爺い」

ゲッコは俯き、シロムの親が死んだあの日の事を思い出していた。

「ダメぞ…」

「なんで!」

「ダメと言ったらダメぞー!」

ゲッコは、シロムの方を向くことは無く。そのままテントに入った。

「く…クソー!」

そして旅立ちの日。

「では言ってきますねー!」

「あんがとなー!」

皆が旅立つ姿を見送るゲッコ。

「爺い!」

「だからダメぞと…」

ゲッコの視線の先にシロムはおらず

「頼む…行かせてくれ…」

下を見てようやくわかった。

「あ…」

シロムは泣きながら土下座をして泣きながら頼み込んでいた。

「そんなに行きたいか…」

「おう!」

シロムが顔を上げると、ゲッコは既に背を向けていてだめかと思ったその瞬間。

「勝手にせい」

「え…やったー!」

ゲッコはシロムの旅立ちを許した。

「ただし!…死ぬなよ」

「おう!」

こうしてシロムは旅立った。


「それに…約束しちまったしな…」

(わかっていないのは…我の方だった…)

「ほら…どうしたよー!おっさん。はぁ〜はぁ〜早く…しろよ。」

ダートは、その熱気に…ただ

「うっう…」

震えていた。

「うぁー!」

(勝てるはずが無かったんだ…)

(ダン!)

90点の場所に刺さる。

「な…」

背後にいた審判も驚愕した。

(トントン)

審判は、耳の聞こえないスターに番を伝え。

「ん?俺ちゃんの番…」

スターは、重い体を起こし狂人の如く殺気を孕んで思いっきりダーツを投げる。

「やめろー!」

(こんな、"馬鹿正直"な奴に…)

(ダン!)

ダーツは中央に刺ささった。

(プワン)

「目が見える」

その瞬間魔法は解け

(勝てるはず無かったんだ)

ダートは倒れ…

「勝者、スター!」

「え…マジでー!やったー!」

審判はスターの拳を勢い良く上げ、スターは何が行われていたかも知らず。勝利した。

第一試合 スターvsダート 勝者:スター

おまけ foois NG #4


これは、村出発前の出来事。

「そう言えば、ゲッコさんはなんでベシルさんのことを姫様って呼んでるんですか?」

「あ〜それは初めて姫様にあっ時のこと…」


"まだワシがニヒツくんくらいの時に海辺で釣りをしとる姫様を見かけまして"

「何しとるぞ?」

「ん?釣りだけど、一緒にやる?」

「いいのぞ!」

こうして二人は、釣りを始めた。

「そういやぞ。何を釣りに来たぞ。」

「ふっふん〜聞いてくれたか少年!」

するとベシルは、ローブの下から自身のMEを出し。

「じゃーじゃん!」

「ネッシー?」

「そう!すっごく綺麗で自然のエーテルが満ちてる場所に現れるんだって〜」

ベシルは、狐みたいな顔で嬉しそうに言った。

「だからここに?」

「そゆこと〜。」

「でもそんな大物簡単に釣れないんじゃ〜」

(バシャン!)

その時水面から、ベシルの釣り竿に惹かれる形で現れた巨大な生物。

「え?」

ゲッコは頭から水を被った。

「あはは、ごめんね〜」

「いえいえ、と言うかぞ。なんでそなたは濡れて無いぞ。」

ベシルは、身体を前に突き出し指を顎下にやって

「ないしょ!」

"それから、姫様が一切れ30万クブルムだと言うネッシーを売りに言った後、次の日の夜行われる。式典の準備のためにワシはテントに戻ったぞ。"

「痛った〜」

「大丈夫ですか!マイ様」

「姉上!」

"式典で行う踊りの練習中に、ワシの姉上が怪我をしてしまったぞ。変わりがいない、だが明日までに治すのは不可能。そんな時に現れたのが"

「お姉さんが踊ってあ・げ・よ・う・か」

"そこに現れたのが姫様でした"

「あなたは…今朝の…」

「やー!少年。今朝は釣りの時にお世話になったし、水もぶっかけちゃんだからさ。遠くからだったけど、踊りは人通り見てたから。見よう見まねでだけどやって見ていい?」

"そうして、村の者達の前で見事な踊りを見せ。本番でもその実力を遺憾無く発揮されました。"

「この度のそなたの活躍、心より感謝するぞ。」

「いえいえ」

「そこでだ、こんなものしか私からは上げられんが…今年度の式典に置いての活躍を表して"舞姫"の称号とこの仮面を」

「おおー!ありがとうー、マイちゃんー!」

ベシルは、その品を受け取り。目の前のマイに抱きつきハグをした。


時は現在へ

「そんなことがあってから、ワシはずっと姫様と読んでおるのです。」

「姫って舞姫の姫だったんですね」

"こうして僕は、また一つ。ベシルさんを知れた"

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