第二十五話 傭兵ギルド
"あの後、僕達は新たな旅立ちの地として小人族の国。ギア商業国を目指して"
「キッドくん(ニヒツ)!しっかり捕まってよ。」
「はい!」
そこに並ぶのは、ベシルとニヒツの乗る赤のライディングホース(飛行機械馬)
「博士こうは俺様の後ろに」
「了解した。」
BADとドクターがのる。金と紺色のライディングホース
「 ウルシーの奴はどれに乗るんだ?」
「あの人は…」
「泳いでいく」
ウルシーは、地面を泳ぎ
「面白そ〜俺ちゃんも!」
「おっおい!」
シロムは翼を生やして飛んで
「ミーもそれでレッツゴー」
ハックはドローンに乗って
「あの人達勝手だな〜。」
「じゃ俺ちん達は」
その他大勢も各々の飛行機械馬車で移動した。
「おい!適当に流すな!」
そして、数十分が達。天空にある商国に、たどり着いた際のこと…
「べらんめぇ!逃がさせんでい。」
そう言ってベシルとニヒツを戦闘機の様なもので追い掛ける商国の魔法騎士団達。
「え〜国入るだけでこれってえげつね〜。」
「ベシルさん!前々!」
目の前に現れるのは、他とは違う牛の頭の付いた操縦席の見えない鋼鉄の戦闘機。
「復活の(レザレクション)… 雌牛の回転飛行馬」
その牛戦闘機は、ベシルとニヒツの乗ったホースに急接近し襲いかかる。
「仕方ない、あんま手荒な真似はしたくなかったんだけど」
「ベシルさん何を…」
「しっかり捕まってなよ!キッドくん(ニヒツ)。」
「え!」
ベシルはそう言うと、鎖を腕に纏い。
「避けられたですな〜。」
ホースの機体を逆さまにして避け、ベシルは足だけで逆さまの機体にしがみつき腕を伸ばし、ニヒツは全身をしっかり機体に付けてしがみついた。
「お姉さんは…当てたけどね。」
「ん!」
ベシルは、腕の鎖を戦闘機の翼に巻きつけ。
「おーら…よっ!」
そのまま牛の戦闘機をぶん回し
「「うわー!」」
他騎士団の戦闘機にぶつけて爆発させる。
「これが本当の闘牛士。」
「べらんめぇ!おいはそうわいかんでい!おいの自慢の赤光回転飛行馬!」
そう語る毛皮のパイロット帽と赤いゴーグル、白のマフラー茶色のつなぎ黒いブーツをした男。その背後から守護霊の様に出現した。赤色の先端にプロペラが付いた戦闘機を出現させた。
「あれは…」
「誰か(サムワン)か、形状の中じゃ、一番厄介だな。」
「よっしゃー!レッツゴー。」
ゴーグル男は、出現させた魔法の戦闘機に乗りベシル達に接近。
「でも!魔法で複雑な作りの機械を作り出すなんて…」
「普通は不可能だな。恐らくかなりのマニアなんだろ。機械の細かい作りまで全部計算済みだ。」
「それ…強すぎませんか?いつでもどこでも戦闘機を出現出来るんですよね。」
「ただ、小人族とは言え。人なみの思考速度じゃ、銃弾の音速は再現できね〜から、攻撃力は…」
「はーはっはははー!べらんめぇい、残念でい!おいが使うレッドホークは!」
ゴーグル男がそう言った瞬間。レッドホークの機体に魔道銃が、設置されているはずの場所に札が貼られており。そこから、実際の魔道銃が出現。
「あれって…」
「召喚術はずるいよ〜。」
「くらうでさぁー!」
ゴーグル男の召喚した魔道銃が、ベシルとニヒツの乗る。ライディングホースに連射される。
「ベシルさーん!」
「アンキラ!」
「了解シマシタ」
アンキラは、鉄剣制裁を盾モードにして防御。
「なんでぇい!おんなじきことー!」
ゴーグル男は、気にせず攻撃を続ける。
(ダン!)
その時、ベシルが機体の翼を蹴って、ぶっ飛ばした。
「ロッハ〜。」
「てやんでえ!そなことしてもいみない(ストン!)…え?」
ベシルが蹴った姿を見て、その魔法で作り出されたその翼を再生しようとした瞬間。鎖が機体全域に回り、再生する翼よりも先に機体がベシルの鎖によって封じられ、消滅さた。
「こりゃ〜一本取られたでござんす。」
そう言って落下していく、ゴーグル男。
「何が一本取られたですな。団長として責務を全うするですな。」
それを、救ったのはさっきの牛の戦闘機と同じ兜をした。光り輝く鋼鉄の鎧に身を包み、鎧よ中から異様な緑の煙を放つ男。
「え〜お姉さんの努力は〜。」
「ベシルさーん!」
「キッド…くん!(ニヒツ)」
ニヒツは、加速で、ベシルのライディングホースからベシルの胸に飛び込んで来た。
(バン!)
「え?」
その瞬間、ベシルのライディングホースが牛鎧の腕にそう着された。バズーカによって爆撃された。
「その奇怪な盾も、完全防御ではないようですな」
「よくも〜俺のキャンディちゃんを…」
「てあんでい!世界最凶様のお怒りでい?」
そう言っていると、落下しつつある。ベシルの周囲には、加勢にやってきた。戦闘機に乗る騎士団の姿。
「全員、構え!」
「…」
「打て!」
周囲いの騎士団が、戦闘機でベシルとニヒツをリンチしようとした。その時…
「アンキラー、全員ぶった斬れ!」
そう言うと、鉄剣制裁が動きだし周囲いの騎士団の攻撃を跳ね返す。
「クソ!跳ね返る弾丸のせいで…視界が」
敵の視界を奪っている間に
「よし、やっと止んだ…か…」
「はは、狐に化かされましたな」
商国 飛行馬機兵操人の錬成騎士団 ボルトの団
団長 イーグル・ライオネル
種族:小人
身長:140cm
称号:復活の騎士
「なんでい!逃げかぃ!」
商国 飛行番機兵操人の錬成騎士団 ネジの団
団長 ホーク・リヒル
種族:小人
身長:110cm
称号:人体戦闘回転馬
その頃ベシルは…
「おー!」
「ベシルさん、商国の周囲には魔力の防壁が…」
「キッドくん(ニヒツ)?お姉さんの能力は?」
「ベシルさんの能力…あ!"万象を封じる"」
「そう!だ・か・らほい!」
ベシルは、そう言って防御結界に触れ、自信とニヒツが入れる。程度の広さを封じて穴を開けベシルとニヒツは商都に侵入した。
「でも、ここからどうやって降りるんですか?このままだと地面に激突しますけど」
「それはほい!」
ベシルは、鎖をニヒツの胴体に伸ばして抱き寄せ。
「キッドくん〜、少し窮屈かも知れないけど」
そう言ってベシルは、自身の胸にニヒツの顔を押して全身に鎖を纏い落下した。
「ふ〜、これで一件落着。」
「ベシルさん…苦しいです。」
「おっとごめん。」
ベシルは、目立たぬ様に会えて、ゴミ箱の近くの路地裏に落下した。
「取り敢えず…逸れちゃったんで、皆さんを探しますか?」
「…」
「ベシルさん?」
ニヒツは、影が落ち下を向くベシルに疑問を抱き声をかける。
「俺の〜…キャンディー!ちゃんがー!」
「ベッベシルさん…」
ニヒツは、破壊されたライディングホースの事を考え地面に膝を突き、嘆くベシルを見て、同情している。
(ピピ!)
「ん?もしもし〜…」
(「ベシル君かい?居なくなってしまったから、心配したよ。今どこかな?」)
「え〜と、時計台の辺り。」
(「了解した。ボク達もそちらに向かおう。では時計台で、あと変装は忘れずにね。」)
「う〜ん」
ベシルは、泣きじゃくりながらMEの通話に出て、BAD達から借りた。新しいローブを被り、街の中央にある時計台に向かった。
「あ、ベシルくん。」
「うぇ〜ん」
ベシルは、走ってドクターの胸に飛び込んだ。
「君がそんなに弱っていると言うことは、また壊したね。」
「うん…」
ベシルと、ドクターは抱き合いながら会話を交わした。
「あれもあれでアリだな〜。」
「兄貴、ああ言うのを、"百合"って言うですぜ」
「笑止」
男連中は謎の盛り上がりを見せていた。
「そういや、キャップの奴はどこ言った?」
「確かに、どこでごわすかね〜。」
「OREならここにいますぜ、旦那。」
背後から現れたキャップ
「「わ!」」
「いつからいたでごわす。」
「最初から…」
「お前…相変わらず影薄す!」
「…」
「小生は、気づいておったがな。キャップ殿」
「そりゃどうも…」
「なんか影の薄いシックスマン見てーだな」
ベシルは、ドクターの胸の中で言った。
「随分元気そうじゃないかね?ベシルくん。」
「ギク!いやいや、うぇ〜ん」
ベシルはわざとらしく泣いたふりをする。
「ベシルさん…」
「フェラ姉…」
「貧!…品のあるお姉様…」
皆ベシルの言動に呆れている。そんななか、貧と言ったノーズは、ベシルからの殺気を感じ取り。言い直した。
「で、どうしたいんだい?君は…」
「えーと〜、ホースの修理代を〜ちょうらい。」
ベシルは、泣きじゃくったフリをして、ドクターに修理代をせがんだ。
「何を言ってるだい?君は…」
「え?」
「お金ならとっくの昔に無くなったよ。」
ドクターの衝撃の発言にベシルは
「…」
フリーズした。
「ベシルくん?」
「ウソだー!」
ベシルは、大声で叫び絶望した。
「そんなに驚くことかい?君が80年前に、傭兵ギルドに所属していた時の依頼金で、今まで暮してきたんだから当たり前だろ。」
「う〜、ドクターちゃん。ちゃんと管理してよ〜」
「ん…」
その時、ドクターの顔に血管が浮かびやがり
「君が〜無駄遣いばかり〜…するからだろーが!」
「え〜と〜。」
「だいたい君は、いつもいつもブランド物のバックだとか、このブランドの新作の服だとか、新しい色に染めたいとか、ピヤスはアクセサリーはだとか。いつも無駄遣いばっかりしてるだろ!しかもホースを壊したのは、これが最初じゃないよね。可愛いからとかいって無駄な部品とかペイントとかしまくって、そのたびにこうやってお金が…」
「あはは〜…そうだ!傭兵ギルド行って依頼でも受けようぜ。」
ベシルは武が悪くなり、話しを変えた。
「はぁ〜」
「傭兵ギルド?今更そんな古びた場所行ってどうすんだよ。もうありゃ〜時代遅れだぜ。依頼なんてありゃ〜…」
「大丈夫、大丈夫!魔法騎士団が活気付いて廃れたとは言え、一件くらい依頼が…」
「ないドナ」
「え?マジ」
ベシル達は、急ぎ傭兵ギルドに来ていた。
「そりゃそーだろ〜て、傭兵なんつーもんが栄えとったのは、魔法騎士団要請学校ができる前。つまりは、60年前までドナ」
そう語るのは、後頭部に竜を描く様に刈り上げられ、トップ(上の髪)を残した。毛先の赤い白髪の男。
「そこをなんとか〜」
「他をあたるドナ」
黒いタートルネックのシャツと腰に青い布を巻いた。黒半ズボンをし、右手に鎧を纏った。その男は、工場街の中にある。大きな倉庫の中、周囲には無数の円卓と椅子が並ぶその場所。そこに、一人で座るその男の名は…
「だから言ったじゃないすっか、フェラ姉。傭兵ギルドは、既に"伝説の男"のためにある。言うなれば文化象徴化されつつある。滅びゆく仕事なんですって。」
「言うじゃないか〜若僧」
「わっ悪気は無いんすよ。」
BADは、男の睨む様な視線に動揺した。
「え〜」
「ところで、仕事とは関係ないんですが、少しご質問をしてもよろしいでしょうか?」
「どうぞ…」
ベシルが、期待はずれに幻滅する中。ニヒツは男よ凄みを察して質問した。
「あなたが、"傭兵界生きる伝説 竜騎士ガイル・ドナーク"さんですか?」
「「え?」」
ベシル、ドクター、BAD、シロム以外のその場にいる者達は疑問の表情を浮かべる。
「いかにも…わえが、ガイル・ドナーク。伝説かどうかは知らんドナ。」
傭兵界生きる伝説 ガイル・ドナーク
種族:小人 身長:135cm
「「えー!」」
周囲が騒めく。
「あっあれが、生きる伝説…」
「なんだよそれ、凄いのか?」
誰か知らないシロムは、その場にいる。数人の盗賊団達の反応に戸惑い筆問をした。
「そっそりゃ、あの男は五大国からも一目置かれる。レベルの実力で、最強の男ライト・ドラゴンヘッドに匹敵する六人の実力者。"ハイレベル(上級者)"の一人に数えられるほどの手練れ、五大国がその実力を認めてあの爺さん個人と契約を交わしたと言う。」
「そんな大層なもんじゃないドナ。見ての通りのただの老いぼれ爺いドナ。」
目の前にいるのは伝説の男。その溢れ出る強者の風格に、押しつぶされそうになりながら、ただニヒツは真っ直ぐ男の睨む様に鋭い赤い瞳を見つめていた。
「伝説なんて腹の足しにもならないことはいいからさ〜。なんでも良いから一つぐらい仕事無いの?」
ベシルは、その押しつぶさそうな空気のなか、平然と金の事だけを考えていた。
「腹の足しにもならないて…」
「確かに、フェラ姉も伝説ちゃ伝説だからな」
(悪い意味でだけど…)
周囲は騒めきつつ、ベシルの言動に謎の安心感を得ていた。
「ふっ、そうですドナ〜。一件だけ…ありますよ。」
「本当か!」
「はい、ただし…命は補償しませんが…」
男は笑顔でそう言った。
"あの後、ベシルは迷わず依頼を受けた。結構日は今日の夜。世界有数のマフィア組織、裏社会労働者組合が経営する。カジノ、その裏側で何やら不穏なことが起きていると言うことで、調査に行くことになった。"
「俺様達はここで降りるぜ」
BADは、傭兵ギルドを後にし、まだ人だかりの少ない工場の多いこの場所で、そう言った。
「今裏社会労働者組合の連中とことを構えるのはやべぇ〜。俺様は昔の因縁もあるしな。」
「なんで?BADキュン、昔は裏社会労働者組合の頭。ドン・フェルの右腕だったんでしょ?策士のBAD…有名じゃん。」
「それが問題なんだよ」
「ん?」
BADは、皆に青いガラ付きの着崩した。ワイシャツ背中を向けて答えた。
「俺様は国を出た後、とりあえず騎士団以外のことでデカくなりたかった。それで見つけたのが裏社会労働者組合。あの時はまだチームを作るほどのメンバーもいなかったしな、それで入ったんだ。」
"最初はボスになるつもりだった"
そこは、二隻の黒皮のソファーと、ガラスの机。社長椅子に高級デスクが置かれた黒い部屋。
「ボス、こいつですうちの周りで暴れて回ってるって言う」
「そうかいな。この男がの〜」
小人族の男達に捕まったBADを、社長椅子に腰掛け葉巻を吸う。黒いスーツにソリッドシングルブレスト(オシャレな上着)に青いネクタイ、その上にふかふかした黒毛皮のコートを着た黒いボーラハットのおそらく人間族の大男が睨む。
「なんでそんなことしたんかいな?」
「そりゃ〜勿論」
(ダン!)
BADは、腕を掴む背後の男の首もとまでに蹴り込んだ。
「うはぁ!」
「何晒しとんじゃい!」
勢いつけて腕を振るう男の拳を避け…
「ウ!」
顔面に蹴り込んみ。二人の男は倒れる。
「お宅を…」
(ジャキ!)
BADはピンクの剣を居座る男に向け…
「殺しに着た!」
そう宣言した。
「そうかいな…」
男は至って冷静だ。
「覚悟!」
BADは走り出し
(ジャキン)
切り裂いた…腕は黒い煙となった。
(なに!)
その隙に男は切られたはずの拳を構え
(ダン!)
「ぐはぁ…」
BADの頬を殴った
「凄いや無いか、流石魔法騎士様かいな。」
(なぜそれを…)
「来るのがわかっても太刀筋が見えんとは…きさん、わーの下につかんかいな?」
「は…」
"それがオヤジとの出会いだった"
「俺様が、下に着くと決めたのはオヤジただ一人。それ以外の下につく気はねー!ただそれだけだ…」
BADはそう語ると、盗賊団と共にその場を後にした。
「ふ〜ん、まっしゃあなしか」
「そうですね」
「では、夜まで街でも歩くとしよう。金は無いがね。」
「え〜マジで一銭もないの〜。」
「ないよ、正真正銘の一文無しさ」
「え〜ニヒツくんは!」
「帝国から逃亡した際、既にMEの残高は停められていて。ハッキングしてもらった際もお金だけは〜。」
「そんな〜」
ベシルはだだを捏ねつつ、三人は活気あふれる街の中心部へ向かった。
一方その頃、落書きの多い路地裏では…
「おい!金引ったくてこいよ。風俗王子〜」
「「はは!」」
「…」
オレンジの髪の片目が隠れるストレートに長い前髪。身体に見合わない大きなパーカー姿の男の子が、集団に囲まれ…いじめられていた。




