第十七話 仲間
(ザワザワ…)
「はい、はいその件でしたら…」
「やっべ初日から遅刻しちまうよー!急げ急げー!」
「おい!歩道で走るなー、止まりなさい!」
周囲が通勤ラッシュで騒がしくするなか、黒のローブに身を包む白髪の黒眼帯の少年は一人MEに送られてたきたマップを便りに地下鉄口内の非常階段を
(タッタッタ)
降り、そのまま灯りの先へ
「えーマジでウケるー」
「そこのお兄さん〜。ちょと遊んでいかな〜い。」
上の忙しく出勤をする人々とはまた違った形で…
賑わっていた。
「街の下に街が…あっいけない早く行かないと」
眼帯の少年は少し小走りで、向かう。
「なぁなぁ、いいの手に入ったぜ。」
「ん?」
眼帯の少年の視線の先、出店や風俗店の隙間の人気のない路地裏に、男達の声。そこでは、何かの取引をしている。
(この匂い…)
「マジ!それ売ってくれよ〜」
「何をしているのかな?」
「あ"!」
眼帯の少年は不良グループに声をかける。
「誰だてめぇー!」
「小っせぇーな〜。子供がこんなとこ来てんじゃねーよ。」
「なんだよこの眼帯、あれですか?厨二的な。」
眼帯の少年は声をかけた集団に絡まれる。が少年は真っ直ぐ彼らの手に握られたものを見ていた…
「それ…違法ドラックですよね。」
「あ"だからなんだよ…どこで知ったが知らねぇ〜が、変に知識ひけらかすと痛い目見るぜ(ブルン)」
男の拳が少年に!
(シュ)
すんでの所で身体を横にして、避けた。
「なろー!」
(タッタッタシュ)
次は膝を曲げ下に
「「おぉ!(ダン!)」」
ニヒツが避けた事で、後者の男が前者の男の背中にぶつかり前のめりに倒れた。
「テメェ〜一体!(バサ…)その服装は…」
"これは…僕が騎士団要請学校を卒業し、従者として本業の魔法騎士団の方に教えを受け、最低階級である第五級魔法騎士の免許を取得したあと、ヒュースさんの推薦で、黒塵の暗黒団に入ることになった…初日の出来事…"
「魔法騎士!」
「薬物は良くないですよ。違法ですし…現行犯です。」
「しかもあいつは」
倒れていた二人は冷や汗を欠きながら
「おい、あの黒服に石炭のマーク…帝都最悪の魔法騎士団…黒塵だー!」
そう言った
「「逃げ(ブウォン!)」」
(バタバタバタバタ…)
眼帯の少年のハート(心通)による。殺気を受け倒れた
「初日から精が出るな(ポン)ニヒツ団員」
白髪眼帯の少年の名…ニヒツ。
「ヒュースさん!?」
そこに現れた口を隠した黒い軍服に長身の男。
「だが…少しやり過ぎだぞ。その力は人前であまり使うな。」
「あははぁ〜…すみません。一応手は出さなかったですけど、これが一番確実かなと…」
「ふっ、それでは、ここからは私が、案内しよう。」
「はい!ありがとうございます。」
程なくしてニヒツは、騎士団の本部へと足を運んだ。
「ここが、我々…黒塵の暗黒団の本部であり…これから君の活動拠点になる場所だ。」
「は…」
"「帝都最悪の魔法騎士団…黒塵だー!」"
「い…」
ニヒツはその名を聞いて先ほどの
「どうした?」
「いえ」
(最悪って…)
「開けるぞ…」
「はっはい!」
ヒュースは、黒い扉に手を置き…そして扉を押した。
(騎士団…いったいどんな!)
ニヒツは目を見開き期待と緊張の混ざり合った複雑な感情で扉を見つめる。
(キ〜)
扉が開く、視線の先にあるものとは
「あ"ー!」
「ガン飛ばしんじゃねぇーぞ…ガキ…」
皮の茶色いソファーに座る赤髪ツンツン髪の男と周囲のにいる。柄の悪い男達。
「随分な挨拶じゃないか…新入りに舐められないようにとは言え。言い過ぎだぞ。」
「団長ー!」
「お帰り…なさい…団…長…」
「あ…」
そこは騎士団とは名ばかりの…
「あ〜…ただいま。」
荒くれ集団だった。
「なぜ、灯りのを消している。(パチン)」
ヒュースはボタンを押して灯りをつける。
「いゃぁ〜雰囲気出るかな〜て」
「なんのだ?まさか新入りをビビらせるためのか?」
「いやぁ〜」
「はぁ〜ただ出さえ、外では最悪だの、荒くれだの言われているのだから、これ以上ビビらせてどうする。」
ヒュースは、下を向き手を顔に付けて…呆れていた。
「すいやせ〜ん」
「本当に頼むぞ〜貴様ら」
「へぇーい!」
ニヒツはそんな親しげな会話聞きつつヒュースの横顔を見た。
「ん?…あーそうか、こいつらの事を紹介してなかったな。今いるメンツだけでも紹介しておくか。おい、貴様ら並べ!」
「え〜!」
(ギロ!)
「あ〜たよ…団・長。」
「「はぁ〜」」
ヒュースがそう言うと、その場にいた五名が整列し、ヒュースは一人一人をニヒツに紹介した。
「一人ずつ、自己紹介をお願いしようか。」
「ダッル〜」
「マジすか、団長」
「ダッセー。」
「あ"…」
「(バ!)すいやせんした!」
全員のやる気が満ちた。
「では、右から、名前、出身地、階級…あと簡単趣味とかそう言うの…貴様らには社会経験が足りんと度々思っていたので良い機会だ。」
「えっと〜ロック・クリスタル、出身はズッペ、階級は準三級でーす。趣味はギターよろしく〜。」
アイスシルバーの髪のポンパドールサイドツインテールの女性。
「ウィ〜の名は、ジルコン。出身はフェルカルト階級は、ロックちんと同じく準三しょ。趣味はDJまっコレからシクヨロって感じでいいしょ」
短髪のアシンメトリーヘアーのデカいサングラスをした男。
「バッ…カル…ア…メ…ジス…ト…出身…は…アイ…ス…階級…は…二級…趣…味…プロ…レス…よ…ろ…」
紫の片目を隠した長髪。目元に大量のクマと暗い雰囲気を持つ男。
「様の名はー!ボーヘン・ガーネットー!出身はディーンスターク、階級は四級。趣味は兄貴といる事。俺に触れると…火傷するぜ…」
そう語るのは青いピン留め、赤髪オールバックに青メッシュのもみあげのみロングの横はね
「あんたヒール系じゃない。馬鹿なの?」
「うっせぇー!万年ぼっち女!」
「はぁー!テメェぶ殺すぞ!彼氏できねーだけでぼっちじゃありませんー!」
「どっちもー!同じだろーがー!」
「「あ"ー!」」
(ドカン!ボカ!)
ロックとボーヘンは喧嘩を始めた。
「二人とも、その辺にしておけ」
「「ん〜ふん!」」
「はぁ〜それじゃー最後に…」
「バーミリオン・シンナバー…俺はテメェを認めねぇ…わかったか新入り。」
団長の言葉を遮る形で話し出した。先ほどのソファーの中央にいた。某ファイナルな感じのゲームで雲の名前してそうなツンツン頭の赤髪男。がニヒツにその一言を話し扉の向こうへ
「おい、まてバーミリオン。階級と出身と趣味、それにまだ話しも…」
「終わりました。他の十名は外でかサボりの二択でしょ。俺も外に…」
「いや、お前には新入りを預ける」
「は?!」
ツンツン赤髪男は、団長の言葉に耳を疑う。
「ダメか…」
「ダメっすね。さっきも言いましたけど俺はそいつが…」
「気に入らないから担当しない…そんなガキの言い訳が通るとでも。お前は一応ここの副団長だ。後輩の一つぐらい育てれずしてどうする。」
「ちっ!あーりましたよ団長。おい新入り!」
「はっはい!」
男の目つきの悪い、目のふちピアスの赤い四泊の目がこちらを睨む。
「さっさと、ついて来い。あと…はいは一回だ。殺すぞ…」
「はい!」
「ちっ!」
"それがバーミリオンさんとの始めての出会いだった。"
「新入りー!」
「はい!」
「これやっとけー!」
とボーヘンは書類を手渡す。
「はい!」
(タッタッタ)
ボーヘンとバッカルは歩き出しニヒツの元から離れる。
「あ…れ…ボーヘンの…担当書類…だよね…」
「良いの良いの、新入りにはあるぐらいしねーとなー」
"最初は、まず雑用から"
「おい新入り!ここ拭けてねーぞ!」
「はい!すみません!」
"拠点の雑巾掛けや掃除"
「新…入り…飯…作…れ…」
「はい!」
次の日の街の見回り中
「そろそろ腹減ってきたな〜」
「この…辺で…食う」
「よっし!新入りの飯の味でもこの様が、評価してしんぜぇおう〜」
「いた…だき…」
「ま〜す!(ガブ)」
一瞬静止し…
(ダン!)
倒れたボーヘンとバッカルこの時からもう二度と、ニヒツには飯を頼まないと、固く誓った。
"皆さんのご飯の支度"
ある日のニヒツが書類整理をしている時…
「ボーヘン先輩!」
席を立ち、少し小走りでボーヘンのもとに駆け寄る声をかけるニヒツ。
「ん?どうした後輩。」
「書類完了したので確認お願いします」
「おー!マジか、え〜となになに…おっいつも通り完璧だな。」
「ありがとうございます。」
ボーヘンの言葉に少し感動を覚えたニヒツ
「ずっと思ってだけど、お前って要領いいよな。基本なにまかせても、期待通りどころか、期待以上にやってくれるしよ〜。」
「そんなことは…」
「そう…だね…ニヒツは…なんでも…できる…」
「ここにいる男共と違って、人当たりもいいしね〜。」
(グ!)
ロックは拳を目の前に出し握りしめて、目を瞑り
(しかも、イケメン…)
と嬉しいそうに思っていた。
「おまけに努力家しょ。弱点0(シード)過ぎて逆に引くしょ。」
「いや〜」
ニヒツは皆に褒められて悪い気はしなかった。
「そろそろ任務にも〜」
「ダメだ…」
「「ん!?」」
ボーヘンがその言葉言った瞬間ボーヘンとバッカル、ニヒツ以外の全員の顔が急に鋭くなり。後ろを振り返り、一人の男を睨みつけた。
「なんでダメなよ〜妬み?」
「違う…」
「それはウィ〜も疑問しょ。彼の実力は、すでに任務にあたれる実力があるしょ。ウィ〜には、君が彼を活躍させないようにして、階級を上げ辛くしているようにしか見えないしょ。」
「違う」
周囲がだんだん険悪な雰囲気に…そんな時ロックは前のめりになりながら数本ゆっくり進みながら
「そりゃそーだわな〜。肩やここにいるのは"学徒の英雄"。そして〜そちらにいらしゃるは…"学徒の問題児"…"コブラ"様ですものね〜。格が…」
「違うーつってんだろがー!」
赤髪が座っていた茶色の皮のソファーから立ち上がり叫ぶ
「「あ"…」」
するとその言動にロックとジルコンが完全切れた。
「おい!ボーヘン!バッカル!テメェらはどっちだー!」
「おっ俺らは…とっとうぜん!兄貴しょ!」
「お…れ…も…」
三体ニの喧嘩が始まる
「皆さん落ち着て!」
「いいんだよニヒツちん。あんたは優しいかいつも言い返さないけど…ムカつくことはムカつくって言わないとずっといはれっぱなしになる。」
「…」
「特に…あー言う先輩気取りやろーわねぇ!」
(ドゥーン!)
ロックが初めに仕掛けた。
「それはウィ〜も賛成しょ」
続いてジルコンも…二人は魔力で強化した足の超スピードで近づきそのまま赤髪の後頭部を
「お」
「ら〜しょ!」
少し遅れてジルコンが前から蹴って挟みうち。
(ガシ!ブォン…)
赤髪が二人の足を掴み攻撃を止めると部屋の空気が騒めき、重い扉が風に押され開く。
「きゃー!」
「ん?」
その突風は、開いた扉を返して外にまで及ぶ。
「ちっ!」
(フッ!)
赤髪は二人が、自身を支えとして両足を上げての攻撃に、腕を話すと同時に膝を曲げ下に避ける。そうすると、同じ方向、赤髪の首を狙っていた二人の足がぶつかり
(ダン!)
「「痛った!」」
と叫ぶ。
「逃がさないわっよ!(ダン!)」
ロックは、痛みを耐えつつ、下にいる赤髪に攻撃するも回避され地面を蹴ってまたダメージを負う。
「ブースト(噴射)(ボウー!シュ)」
赤髪避けた先に空中からブーストで勢いをつけ移動し先回りするジルコン。
「そーわ(タッタッタ)させーねー!」
「ボーヘン!」
「兄貴はさ(ダン!)ゴホォ!」
「「なになに、どうしたの〜。」」
扉の向こうから鳴り響く大きな音で集まる人々
「すみません、とうして(ドゥーン!)ん?」
ヒュースが異変に気づき集まった人々を避けていると、そこに超高速で飛んでくる謎の物体人々に激突。
(シュガシ!ブォン)
ヒュースは一瞬、常人なら何が起こったかわからないほどの超スピードで飛んでくる物体から女性を守った。
「え?」
一瞬の出来事に周囲が見切ることも理解する事も出来ず。飛んできた何かにぶつかりそうになった女性の前にさっきまで無かった人影と物体を止めた事による突風で周囲の人々の髪が揺れ人によっめはカツラが取れる。
「どうもすみません、お怪我はありませんか?女性」
「はっはい!だっだ大丈夫でーす。」
(タッタッタ)
ヒュースの声かけのあと少し見えた横顔に顔を赤らめて女性は走り出した。
「ん?」
「うへぇ〜」
謎の物体の正体はさっきジルコンに蹴られたボーヘンだった。団長に取り押さえられている。さっきの蹴りですでに意識はなかったようで、取り押さえられていると言うのに目が回ったような顔をしている。
「こんにゃろー!」
「何度やっても…」
他の三人は拠点内で団長に気づかず喧嘩中
「貴様らー!何をしとるかー!」
「「え!?(ブゥーン!)」」
「この声は」
「まさか…」
三名は恐る恐る横を見るとそこには
「「団長!」」
ボーヘンを掴み近寄ってくふ団長の姿
「貴さ…ま…ら〜」
(バン!)
扉が喧嘩による突風がなくなり閉まる。
「あっ…あの〜」
「そこに並べー!」
「「はい!」」
(シュ!)
皆高速で、整列した。
「ロック…」
「はい!」
「ジルコン…」
「ウィー!」
「ボーヘン…」
「うへぇ〜(ダン!)ゴホォ!(ブルブル)あ?あっそうだテメェらー!兄貴には指一本ー!てあれぇ?動け」
「ボーヘン…」
「こっこの声は…」
「返事はー!」
「はい!」
ヒュースはボーヘンを叩き起こし、ボーヘンは団長の存在に少し遅れて気づく。
「そして…バーミリオン…」
「はい…」
ヒュースは副団長である。バーミリオンをひどく睨んだ。
(ブウォーン)
「「ひっひー!」」
ヒュースの殺気にバーミリオン以外の名前を呼ばれた三人が怯える。
「なぜこうなった…バーミリオン…お前が首謀者だな…」
「…」
バーミリオンは黙っていた。
「はぁ〜貴様ら四名には…これから二週間。…任務も見回りも禁止。拠点での謹慎処分を言い渡す。」
「「え?…えー!」」
バーミリオン以外の三人は叫んだ。
「そっそりゃないでしょ〜」
「ウィ〜」
「団長!なんですかー!」
「…なんで…だと…」
「あっヤベ」
ヒュースの顔に影が落ち
「貴様らが…喧嘩をして人様に迷惑をか・け・た…だろーが…」
「すみ…まっせん」
ボーヘンは苦手い顔をして言った。
「ボーヘンとバーミリオンは四週間だ。」
「え〜…」
「返事は!」
「はい!」
ボーヘンは涙顔で言った。
「ところで…バーミリオン以外に、こうなった理由を話せる者は…」
「話したら…短くなり…」
「ん…」
「ませんよね〜!」
「で!この馬鹿以外に話せる者は…」
誰も手を上げない
「まっまってください!ヒュース団長ー!」
「なんだ、ニヒツ団員」
ニヒツは立ち上がり、走ってヒュースに駆け寄る。
「僕が悪いんです!」
「ニヒツちん…」
「ボーヘン先輩が、僕がそろそろ任務にでてもいいのではと、提案してくださり…それでバーミリオン副団長が、未熟な僕ではダメだと言ってそれで…」
ニヒツは必死で説明しようとする
「なるほど…ニヒツ団員」
「はい!」
「君には明日から、バッカルと共に任務でてもらう。」
「え…」
「でも団長!」
「でもは無しだ。バーミリオン…」
ヒュースのその言葉をバーミリオンは何か言いたそうにしていたが、ヒュースはそれを止めた。
「ちっ!」
「バッカル…頼めるか」
「は…い…」
ヒュースはバッカルの方を向きバッカルは返事をさせた。
「えー!なんでバッカルはいいんだよー!」
「貴様は(スッ)」
「うわぁー!(ダン)痛って〜」
「反省しろボーヘン」
ボーヘンは団長がいきなり取り押さえてた手を離したことで尻餅をつく
「でっでもバッカルの奴だって」
「本当なのか…」
「い…え…俺は…何も…」
「おいー!テメェ嘘ついてんじゃねーよ。偶然出る場所が無かっただけのくせに〜。」
「し…らん…」
「テメェー!」
ボーヘンはバッカルに近づき少し言い合いをしている。
「さっと言う事だ。もう時間も遅い。各自自分の寮に帰るように。」
「「は〜い」」
皆は拠点を後にして帰宅する
「よかったね〜ニヒツちん。これで任務に出られるよ。」
ニヒツは先輩達と初めて一緒に帰宅していた。
「えっでも〜」
「いいのいいの。あたしらが勝手にやった事だしね。」
「ウィーも、嬉しいしょ」
「そうだぜニヒツー!バッカルが教育係なのは不安だが、これでお前も…」
「テメェー!どっちの側だボーヘン…」
「あっ兄貴」
いきなり後ろから現れたバーミリオンにロックとジルコンは睨む
「おりゃ〜はっきりしないちゃうと半端が一番嫌いだ…」
そう言ってバーミリオンは去って行った。
「ちよっと待ってくださいよー!兄貴ー!」
「お…れ…も…」
二人はそれを追いかけた。ニヒツはそれをただ見ていた。
「なにー!あいつ感じ悪いー」
ロックは、カバンを肩にかけ脇に挟みながら後ろを向いてそう言った。
「彼のああ言うところは、昔から治らないしょ。昔から…」
「今回僕のせいでこんな事になってしまい…」
ニヒツはうつむき、そう言った。
「だから言ってんじゃん、ニヒツちんは悪くないって。」
「そうしょ。ウィーも彼を学徒の頃から見ているから、言えるしょけど。彼は元々、実力や魔力量は高く、その魔法も強力だった。でもね、学徒の頃から、なぜか人当たりだけは悪くてね。あの目つきもあって直ぐに喧嘩になっていたんだ。下級生上級生関係なく」
「え…」
「それで、ついたあだ名が"「コブラ"」。彼の使う魔法にはシンナバー家と同じ強い"毒性"と…彼の一族の本家、"ドラゴンストーン家"が代々続く、竜王教団を信仰する家系であることから、竜族の一種であるリザードマンの一系、強い毒性を持つコブラ系の竜族の名を関して、周りの奴らがそう呼んだしょ。竜族はこれより数万年前、"第二次魔導大戦"より前の大大戦、第一次魔道大戦を起こした歴史上もっもと最悪の種族しょ。竜王とその象徴である青銅。それを生み出した一族の生まれである彼もまた、差別されている。妖精国もそのあと似たようなことしてたのに…死者に口無しとはよく言ったもんしょ」
「そんなことが…」
「そんなん関係ないわよ、昔の戦いとか一族云々以前にあいつのあの性格が問題って話しじゃん?」
「そうだね。」
ニヒツはその後先輩達と別れ寮に戻った。
(ボフギシ〜)
「…」
ニヒツはベットに飛び込み、考え事をしていた。
"「コブラ」"
(僕は先輩の事を何も…)
「どうしたの?また考え事かい?ニヒツ」
「あ!"ラインハイド"くん」
「はは、でも2世とかJrとかでいいよ。どうせ"父"と同じ名なのたがら。」
そこに現れたの、黒い根本に、茶髪染めのウルフヘアーの少年。
「いやいや、親からいただいた大切な名前。そんな風に言うもんじゃありませんよ。」
「うんうんわかってるわかってる」
そのラインハイド・2世と呼ばるその男は、1代目黒騎士の息子であり、父の偉大な名を継いでいる。そんな彼が、コンビニからの帰りらしく、ポリ袋を持ってきた。
「君こそなぜ僕が考え事をしてると?」
「ん?貴君考え事する時必ず…ベットの上でダンベルで筋トレしてるだろ。」
「あ…」
ニヒツは意識せずダンベルを持っていたことに今気づく。
「あ…じゃないよ。貴君は全く、ベットが軋んでるじゃないか、そんなに重いダンベル二つも持ったらまたベットの耐荷重越えるよ。そうしたら今度こそ大家さんに追い出されるよ。」
「すっすみません。」
ニヒツはラインハイドに指摘されて反省した。
「ここ追い出された。せっかくの騎士団加入したのに、遠い村から毎日通う事になっちゃうよ。」
「あ!それはいい修行に」
「貴君のその修行馬鹿はいつまで経っても治らないね。」
ラインハイドはニヒツに呆れた。
そうして日が昇り次の日の任務の時、事件は起きた。
「今日の…任務…初めて…に…しては…いい感じ…だった…ぜ…」
「はい!ありがとうございます。モンスター討伐は、村で少し経験があって…」
任務を終えて帰ってくると、街には火の手が
「これ…わ…」
「どう言う…こと…」
ニヒツはその街の姿に怯えていた。
「ニヒツー!」
そこに現れるはボーヘン
「ボーヘン先輩、どうしてこんな事に。」
「ゾンビパウダーだ。」
「ゾンビパウダー?それって」
「四災…兵…器…」
四災兵器、それは…歴史上に存在する。災害とまで謳われ、人々から恐れられた。正真正銘最悪の錬成兵器である。
「あれを見ろ!ニヒツ!」
「あれは今朝の…」
街の中心で暴れ回る男は今朝のドッラク男達
「ヒャッハー!」
「どうして」
「あれがゾンビパウダーだ。獣人族のナトゥラモードモード(野獣化)をもとにして作られた。理性を吹っ飛ばして暴れさせる。あのやろー、檻にぶち込む前に囚人を運ぶ運搬用のホース(トラック)内で暴れて逃げやがった。しかもあの物は…」
「きゃー!(ガシ!)うっう(グチャグチャ)」
「人が…」
その悍ましい光景にニヒツは唖然とする。
「あの薬を飲んだ奴から周囲へ伝染。さらに周囲の奴を自身の肉体に取り込で成長する。」
「つまり人を食べて成長するって事ですか。」
「あーそうだ。だからどんどん強くなる上にこの国は環境変化領域とたっけー壁のせいで、完全閉鎖空間になってる。このまま感染が広がれば…」
「帝都…滅ぶ…」
「そんな…」
ニヒツは街の危機に動かずはいられなかった。
(ドゥーン)
「ニヒツ!ちっ!あいつやけになってんな。」
「どう…する…」
「様は頭よくねーからな〜。とりあえずジルコンかロックに連絡して、ニヒツと合流させろ。今回は、感染毒だからな、生成してる本体はを叩いても感染は止まらない。やるなら…もっと根本からだ。」
「ラ…ジャ…」
バッカルは連絡を急ぐ、その頃ニヒツは
(タッタッタドゥーンドゥーン)
(急いで逃げ遅れた人々を…)
ニヒツは事件が起きた帝都中央に走る。
「お母さんー!」
(女の子の声!火の手の方か。)
(ドゥーン!)
ニヒツは屋根の上からスピード(加速)で高速移動、その勢いで火の手があがるマンションの6階に突っ込む。
「女の子の声はもっと上か、階段じゃ追いつけない。あんまり得意じゃないけど…張り付く(ステック)」
ニヒツはマンションの壁を張り付いて登る。
(ドゥーンドゥーンドゥーン)
「お母さん…」
「大丈夫かい?あ!」
「うガァー!」
「きゃー!」
実の娘に遅いかかる母親の姿
「(パリン)すみません(ドン!)お母さん!」
ニヒツは母親の顔に一発蹴り込む。
(グチャ)
パウダーの影響で腐っていたからか、ニヒツが加減をみすったからか、母親の首は吹っ飛んだ。
「お母…さん…」
「行こう!」
ニヒツは女の子を連れてマンションから飛び降りた。
"この日…僕は初めて…"無殺の剣"の重みを知った。"
魔法騎士団階級表
第五級魔法騎士
↓ 準四級魔法騎士
第四級魔法騎士
↓ 準三級魔法騎士
三級魔法騎士
↓ 準二級魔法騎士
二級魔法騎士
↓ 準一級魔法騎士
一級魔法騎士
↓
魔法騎士団副騎士団長
↓
魔法騎士団騎士団長
↓
王の五剣
帝国:黒騎士、商業国:赤騎士、貴族国:青騎士
部族国:緑騎士、王国:白騎士




