第十話 道化と策士
一方その頃二階のピンクのお部屋では、べシルの蹴りが盗賊のカシラの股間に命中していた。
「ふ〜あぶねあぶね。まさかこんなに可愛い姉ちゃんに蹴り飛ばされるた〜ギリッギリでディフェンド(防衛)使わなきゃ危なく男を失うところだったぜ。」
「ごめんなさ〜いお兄さん。大丈夫だった〜。」
「大丈夫?こんな事しといてよくそれだけシラを切れるなぁ〜ここまで図々しいと逆に尊敬しちまうな。どこの馬の骨かしらねぇが…覚悟は出来てんだろ"クソビッチ"。」
「もちのろん…てね」
そう言い終わると盗賊のカシラは手に持った小さなピンクに宝石のナイフを大きな刀身の折れ曲がった剣えと変化させべシルに
「おら!」
斬撃を放った。
「おっと…ベットでも激しいみたいだけど戦闘も過激なのね。」
べシルは宙に飛び避けた。
「本当はベットで終わらせたかっただが、そうもいかねぇもんだがらさー!」
盗賊のカシラは斬撃べシルめがけて連発して放ってくる。べシルも
「激しいのは良いけど、そんな勢い任せじゃお姉さんのは落とせないぞ!」
べシルは腕から出現させた赤黒い鎖を先程のベットの柱に巻きつけ、それを中心に足は地面を離れ宙に浮きそのまま
「なんて!脳ガキ通り…行かせねぇーよ!」
先程よりでかい斬撃をべシルのいる方向に飛ばした。
「(ニヒ)はい…どうぞ!」
(ベット!まさか…羽毛か)
べシルは鎖を絡ませたベットを盗賊のカシラに投げつけ、先程のカシラの斬撃を防ぐための盾とした。斬撃がベットを切り裂き、中にある羽毛がばら撒かれ、カシラの視界を奪た!
「ロッハ〜」
べシルの鎖がカシラの腕に絡みつき、その腕を利用してカシラに接触そのまま背後に回って、カシラの背を蹴り飛ばそうと足を出す。
だが
(早ぇ〜大ぶりのままじゃ防げねぇーなー!)
「こうすりゃ、間に合ってな」
カシラはべシルの蹴りを振りの遅いはずの大剣を一度分離ニ刀にした上で空いた手を背後に回し防ぐ。
「あ"!何笑って」
「な!」
「ざん〜ねん〜しょう〜」
べシルが触れたその剣は、触れた瞬間。また赤黒い鎖とともに、あのガラスの様な音を立てて割れた。
「女の子?」
「いつまでそこに…いるのかな!」
「おっと」
これはどうしたことか、割れた宝石の刃が女の子に変わった。しかも、黒星教団の教服を着た女性が…とりあえずべシルは女の子を鎖で引き寄せ離れた場所に運んだ
「おい…ねぇちゃんなにし…」
「"ストロベリークウォーツ'"…」
これはどう言うことかべシルはカシラに手のひらを差し出し、何かの名称を発した。その言葉を聞いた瞬間カシラは止った。
「…」
「別名"愛の宝石"…てことは、あんたは妖精族の裏切り者。ルチル・ゾンネだね。国家反逆罪及び騎士団長殺害未遂にて賞金を貸す。その後裏社会労働者組合"バック"に所属し、裏社会のドン、ドン・フェルの右腕まで上り詰めるも。フェルの死後、バックを脱退。その後窃盗ギャング組織ハート盗賊団を結成。その後行くつもりの事件を引き起こし、罪上を重ねる。懸賞金額1億6760万…であってるかな?」
「は…それいつの情報だよ…今の俺の懸賞金は6億7600万だ…てかなんでお宅がんな前の情報知ってんだ…まさか80歳越えのババアなっていわねぇ〜よな〜その見た目どうみたって人間だし…な」
「さっすが平均寿命800歳の妖精族様は言うこと違うわ〜。でも、お姉さんはそんな狂った感覚してないよ。昔あんたみたいなバカをお世話する仕事をしてただ〜け。それよりその剣"ラブ・アンド・ストロベリー(果実の様な甘くて濃厚な恋)"…でしょ。確か、魔法に触れた男は奴隷に、女は宝石になるってたかな〜」
そんな話をルチルとべシルは繰り広げた。
「は…残念だぜ姉ちゃん…やれ…」
その時べシルの周囲を囲む様に現れたのは、黒星教団の教服をきた男達だった。その者達はまるで誰かに操られるがごとく無心無言で、べシルにナイフ向け襲い掛かる。
「シルヴァークロス(銀十字)」
(この忌々しい銀の輝きは…)
そこに現れたのはニヒツを救った。あのボロボロの石造りと思われた剣。それと同時に、首にしていた。大きな首輪がなくなり、どこかえ消えた。
「なに止まってやがる!やれ!」
無音のままべシルの剣は相手の剣を弾き、敵を吹き飛ばす。
「こっからは…ちょっと本気で…いくぜ!」
その後も大量に現れる男達はべシルに剣を向け走ってくる。
「これじゃ切りが…」
ベシルは体力に現れる村の男達の対応に戸惑う。
その時現れた男がべシルの足蹴り、べシルはバランスを崩す
「空き…あっり!」
「(ニヒ)こい!」
「多連…」
「そうくる」
「ビックブレイド(大斬撃)!」
ルチルは他の狂った村人達にはお構いなく、べシルに向かって、広範囲かつ凄まじい量の斬撃を放つ。
(あの女はヤベェ〜、こう言う時は徹底的にやらねぇとこっちの首が飛ぶ…まぁ〜こんなんで死んでるわきゃ)
「ねぇよな!」
べシルはルチルに急接近し、手に持った鎖巻きの大剣がルチルの剣に触れる。
そうすると先と同様、剣は大量の女となって出現する。それに伴いべシルの剣と重なり合っていた。ルチルの剣が一部刀身が消滅し、その隙間にべシル剣が
「グウォ!」
ルチルの頬を強打した。
「随分と"胸糞悪い"ことすんじゃねぇか?にいちゃんよ〜」
べシルが切り付けた大剣は、ルチルの顎下にあたるハズだったが
「まぁ〜な」
「…」
そこに現れたのは、村の男だった。べシルは当たる済んで剣を止めた。
「俺はさっきの一撃でお宅の実力の高さがわかった…と言いてぇところだが、俺はお宅のその鎖の仕組みも、その剣のことも、よくしらねぇ。それに対してお宅は俺の魔法も実力も素性だって知ってやがる…完全に情報負けしてんだよ。だったら、俺が使う手段は駄々一つ、ねぇちゃんの弱点を見つけて、それを利用する。だから…こいつらの様な"駒がいる"」
その後も次々と、村の男達がべシルに襲かかって
「また同じことやるのかい、懲りないねぇ〜…何度やったて同じだっつーの!」
べシル剣は止まった。いや、止められた。それはなぜか、べシルの中にあった微かな違和感はそこでいやな結果と同時に晴れた。
「やっぱりな…お宅、こいつらにだけ手加減してるだろ?そりゃ〜そうだよな〜お宅は恐らく、騎士団か時代遅れの傭兵か、はたまた。おつむな浅い善人かはしらねぇ〜がお宅は恐らく村の連中に依頼されてここに来たんだろ。だとしたらお宅はここにいる奴らを傷つけられねぇ〜つまりは!」
ルチルは、掴んだべシルの大剣を弾き飛ばし、にやけ顔すかさず蹴りを入れようとした。べシルはそれを読み、後ろに足をやり交わす。
ルチルの追撃の蹴りを鎖を巻いた腕で受け止め、右腕を引いて
「…」
凄まじい勢いの拳で殴りかかるもその拳はまた。村の男達の介入により、周囲に突風が起こりつつも止まった。
「アーハッハッハ、さっきまでの威勢はどうした。ねぇちゃんよ〜」
ルチルは、村の男達を盾にされ、身動きが取れず。ルチルに一方的に攻撃される。
「がはぁ…」
ルチルはべシルの、依頼主を守れないことによる動揺によって生じた隙を狙い、べシルの腹に一髪構かます。だが
ルチルの追撃は止まらない
「そいつらには、俺を守る様に指示してある。見ての通り思考パターンが単純だ。つまりこいつらは守ると指示すりゃー死ぬまで俺を守り続ける。世間でもよく言うだろ?"バカは利用されやすい"って!これで終いだ姉ちゃん…」
ルチルが空中で口を開けながら、耐性の上手く取れないべシルの背後に周り、村の男達の持った鉄の剣を奪って、べシルを斬り伏せようとした。
突然べシルは剣の刃を持って、その刃を止めた。
(馬鹿かこの女!これがただの鉄とは言え、剣の刃をもちゃ切れ…)
「は?」
ベシルは、ルチルの持った鉄の剣をガラスの様に打ち消した。
「空きあり…な〜んつってな!」
ルチルはベシルのストレートを避ける。
(あぶ…)
「二度は…外さねーよ」
そこは空中、本来耐性の取れない虚空を蹴って、身体を回し、ルチルの金的を蹴り上げた。
「この…クソ女」
「ノンノン、それだけじゃないよ」
「なにを…」
その腕には、赤黒い例の鎖。
「オラよっと!」
「うぉ〜!」
ベシルの絡ませた鎖は、絡んでいる右腕を中心に、全身へと広がり。彼をクルクルと回して投げ飛ばす。
「がはぁ…」
振り回され、壁に打ち続けられてたルチルは、身体中が傷だらけになりボロボロだった。
「どうかな?俺の鎖…気に入ってもられました?」
「あ…はっは…悪りぃな姉ちゃん。俺様はよ〜、他人痛ぶるのは好きだが…痛られるのは"NG"なんだわ。」
「あ〜ら、それはごめん遊ばせ。でも、あんたが俺の様相通りの性格でたすかったよ。あんたー!正直敵に回すとめんどくさいタイプなんだよね〜。強きで攻めてくる俺様やろーかと思いきや、意外と用事深くて身長?ビビり過ぎてウケる〜でも…あんた見たい性格三下やろーは少し上手く行かせとけば勝手に調子に乗ってぺらぺら離してくれるからさ…でも負けるフリって疲れるね!意外と…」
「ハハ…お宅いい性格してるぜ…まったく。」
「そりゃどうも」
(この鎖…マジでヤベェ〜、身体の力が全然でねぇ〜魔力だけでもきついのに…なんだか思考も鈍って来た気がする。なんなんだこの女。)
その時、鎖に全身を巻かれボロボロのルチルの頭に、一つの案が浮かんでいた。
「どうしたのかな?まさかもー降参とか〜」
「はっ…そりゃー期待に添えねーで悪りぃな〜」
(少しもったいない気もするが…敵が敵だ…やるしかねー!)
(ニヒ)
「?」
その時だった
「ハック!こっちにドローン(小型飛行用ゴーレム)を寄越せ。」
その声は彼のMEを伝わり、下の階へ届き
「オー!イエス」
鳴り響くサイレントともに、壁の端の鉄板の地面が開き
「やれー!」
「マジ!」
現れるは、空中武装ゴーレム(ドローン)本来運搬用の機械を武装使用に改造したのだろう。その機械達はルチルの掛け声と共に、ベシルにその魔弾を連射し、襲い掛かる。
「ハハ…ハハッハ!どうするよねぇちゃんー!」
「こんな程度!あんた捕まえながらだって…まさか…この魔弾」
そうその魔弾は何もベシルを狙ったものでは無かった。ドローン達が銃口を向けていたのはベシルでは無く!その後ろ…
「離したねぇー!離したねー!そりゃそうだよなー!こいつらを守る為には…お宅がその奇妙な鎖を使うしかねーもんなー!」
「ちっ!弱点はお見通しってな?流石、策士の二つなはだてじゃないね〜。(キンキンキンキン)…流石にこの量はやばいかも…(ジィ…)鉄剣制裁!モードウォルムオブ"シールド"(変武装・盾)」
ベシルは前段をその鎖と共に弾いていた。だが、後ろを庇いながらでは、無理があったため、そのボロボロの石造りの剣に、その詠唱を叫び、そしてそれに応えるかの様に剣は、変形した。
「その剣…変形まですんのかよ…ここまで来るとも〜なんでもありだな。」
「アンキラ!あの子達をよろしく!」
「了解シマシタ。マイガバナー」
ベシルは鉄剣制裁と呼ばれる。縦2mほどの大きな剣が半分ほどになり空中で分裂。そうすると、剣から魔力の加速器が出現し、村の人々が横たわる。その場所の端と端に突き刺さり、双方剣は盾の姿へと変形した。
「化合エーテルコア、エナジーが不足再充填を開…」
その時ベシルは中央のドローン達の燃料切れによる人工魔力の充填に出来た隙を狙い、取り出す為にでた古いエーテルコアと呼ばれる動力源を無理やり引っ張り。そのまま
「させねぇよ…よいっ…しょと!ふぅ〜中央の一帯の隙さえ壊れてしまへば、左右はアンキラが遠隔操作しているこの鉄剣制裁が守ってる。」
鎖で掴んだドローンを周囲のドローンにぶつけて爆弾させた。
「やっぱやるねぇ〜お宅。」
突然聞こえたその声の先にいたのは、奥の壁を背に立つルチルの姿。
ベシルは再度戦闘耐性をとった。
「おーにい〜さーん。そんなとこで!何〜にしてんのかな!」
ベシルはルチルの立つ壁に、向かって走り出す。
「お宅〜なんか忘れてねーか?俺の駒はまだあるんだぜ…」
「ん?」
「とっておきの…な」
そこに、ベシルを囲むように現れるは"黒金の仮面"の一団。
「マージ!」
ベシルは周囲の黒金の仮面の一団に両手両足を掴まれ身動きを奪われている。
「な〜ねぇちゃん…俺様はこの力で、いくつもの愛を見てきた。愛つっても色々あってな、恋人に捧げる恋愛、友に向ける友愛、親族に向ける家族愛。乗り物やゲームにむける愛なんてものもあったな〜…どの愛も等しく愛なんだ。だがな、そんな愛を見てる中で一つ思ったんだ。愛なんて結局…汚ねぇ〜色欲に過ぎねーてな。」
ルチルが触れたその壁が、開く。
「…」
「この愛…誰のかわかるか?綺麗だよな〜若々しく純粋で…うぶだ。だが…こいつは…正統じゃない。」
ルチルの背後の壁が、車庫のシャッターのごとく、その扉を開いた先にあったのは、木造の細い棚の上、ガラスケースの中。ふわふわほクッションと共に、そのハートの形の錠前は"愛"だった。
その愛をケースから持ち去り、自らの心臓のあたりに、押し当てた。
その力はルチルを囲むように渦を巻き。その衝撃は周囲を吹き飛ばした。
「おいおい、こんな状況でも、あいつの命令通り。俺を捉えてるとか、流石絶対不遇中の奴隷。…アンキラ!鉄剣制裁再結合。この子達を蹴散らして!」
「カシコマリマシタ、マイ…"フレンド"」
その時、奥で壁として、村人達を守っていた鉄剣制裁の盾は、ジェット噴射で地面を離れ。再度大剣へ、そのままベシルの元に行き。
周囲の四人をまるで、生きた人が剣を振るうが如く。動き周り、無音の剣撃で吹き飛ばし
「鉄剣制裁!…悔い改めな」
その言葉と共に、剣の中に周囲の黒金の仮面の一団全員が吸い込まれた。
「流石〜流石…でも、もーおせぇーんだよ!ロック・オブ・ハート(禁断の愛)…ジ・アーマド!(重装鎧)」
そう叫ぶルチルに絡みつくように、集まる周囲の宝石の如く輝くピンクの渦。そのとてつもない衝撃は、その言葉とともに止まる。
「アーマド…」
周囲にピンクの鎖が、広がる
「ヒッーヒャヒャヒャヒャヒャー!アーハッハッハッー!見ろ!醜いか?醜いだろ?これが、嬢ちゃんの歪んだ愛の姿だ…」
その姿は、ルチルの言う通り醜かった。と言うより悍ましかった。眼はバンダナの様な兜で覆われ、鼻から顎に欠けてギザギザの歯の様なものが剥き出しになっている。
宝石が如くピンクの鎧の上に、茶色の鎧と腰の羽織物が不気味に靡く。鎧の装飾には、先ほどのハートがたの錠前と同じ鍵穴の様なデザインとそれを開くハートの形をした鍵のデザインが施され、それを咎めるが如くその鍵や鍵穴には、バッテンの様な模様が描かれていた。
だがその、悍ましい姿以上に、ベシルが注目したものは、彼の背中に空いた六つの穴から出される…
「人の鎖…パクんなよ…」
「パークール!お宅なに言ってんだ。この姿は先も言った通〜り。あの村のボスの娘ちゃんの心…実の兄貴を好いちまった。…醜い醜い純潔の性欲の姿よ。」
「…」
ベシルはただ睨んでいた。
「どうした?こねェのかー!それなら好都合だ〜。近寄る隙もなく、お宅の後ろでのされる駒どもも叩き起こしてー!遠距離!物量ゴリ押しでー!…ぶっとばしてやるよー!ビック・ブレイドー!(大斬撃)」
そのルチルの鎖から伸びる大刀は、複数のこの空間を飲み込む様な大きな斬撃を放ちながら。触手の様にベシルに襲いかかる。
そのスピードに負けじと、ベシルも鎖を打ち消したり、弾いたりしながらルチルの攻撃を受け流す。
(ヒッ、魔力をガラスの如く打ち消す力…流石ねーちゃん。だが、斬撃はただの囮。本命はその下だ)
「トラップ…発動だー!」
ベシルの下の地面が爆発
「トラップとはね〜しかも、俺の足の鎖を警戒して、わざわざこんな手の込んだまを…」
トラップとは、アイテム(形状)の魔法によって、作り出された。物体の中にインパクト(衝撃)の魔力を込めることで作り出される足跡の地雷。しかも、ルチルはベシルの鎖の能力を警戒し、魔法に自らの意思を投影しベシルの間合いに入る直前の段階で、斬撃から仕込んでおいた。トラップの魔力が、分離し、下に落下するよう仕込んでいた。
「(ダダダダダダ)わかるか?女。この世界は、騙し騙されの化かし合い。(パリンパリンパリン)この世界に置いて、騙された奴は転落し、操り人形のごとく、利用される。(ダダダダダダ)そして騙した奴は…そいつを踏み台にのしあがる。(パリンパリンパリン)人を利用するってのはそう言う事だ。(ダダダダダダ)そんな世界に置いてこの俺の能力は、騙すと言う条件を無視し、さらには反逆も起こさねー。(パリンパリンパリン)つまり全てを操る俺の能力は…この世界に置いて"最協"って事だー!(ダン!)」
ルチルはそう叫ぶと。ベシルが大勢を崩したことで背後に出来た隙を狙い。村の者達が気絶している。場所へ、寝ている全員にあたるほどの大きさのブレイドを放った。
(悪りぃーが、俺の駒は返して貰うぜ!)
「これで!…なに?」
放たれた斬撃の先そこに黒砂ともに現れたのは…
「ルィース、隊長。何でうぃらこんなとこに。」
「黙れ、ウィディー。状況理解は自分でしろ。なんでもかんでも人に聞くな!。」
「ルィ〜隊長きび〜」
「ウィディー!隊長になんだその態度は!貴様は全く…もっと尊敬の念をだな〜」
「ヒャルねぇ〜も言い合いしてる場合じゃないさ〜。ここはひとまず穏便にさ〜」
黒の仮面の一団だった。
「今回は仕込んで無かったみたいだねー…"最協"さん?」
ベシルは、その隙にルチルの懐へ
(いつだ、いつのまに?…!まさか、あの剣封印だけでなく解放も出来るのかよ。)
ルチルは黒金の仮面が現れた事に驚きをあらわにする。
「こさせるかよ!」
その、鉄と鉄がぶつかり合う様な音は
「黒星の砂。磁力を持ち、鉄の如く硬い黒い砂。この鉄壁の檻はに捕まった以上は…そう簡単には…にがねぇよ。盗賊のカシラとやら」
「ク…」
「さっすがーカッコルィーすね隊長。」
「黙れ。貴様は奴の武器の拘束に集中しろ」
「ルィース」
黒星の一団は、ルチルの武器である鎖の剣を拘束する。
「あんたの罪は愛欲でも色欲でもない…」
「クソ…」
ルチルは斬撃を連射する。
「欲したものをどんな手段を持ってもに手に入れたいと願うその…」
ルチルの最後の悪あがき(魔法)を打ち消し
「が…」
「強欲…さだー!」
ベシルはルチルの二度出来た数秒の隙の間に、ルチルの間合いに入り。その赤黒い鎖を纏った拳をルチルの顔面に一撃
「がはぁ…」
「あんたの罪は…あんたで背負いな!」
ルチルにくらわせたその一撃と共に、鎖はルチルの全身に広がり、アーマーを破り!
静かに、地面に落下した。
(この俺様とした事が…)
「あ"」
「うへぇ!」
上から遅れて落下してきたベシルにルチルはクッションが割りにされ馬乗りになる。
「そうそう、ビッチとか言ってたけどさ〜!」
(この強さに…魔力を打ち消す…いや封じる赤黒い鎖。)
「おねいさんこう見えても〜」
(どっかで聞いたことあると…思ったら…)
「処女!なんだぞ♡テヘペロ」
(ジャラジャラジャラ〜)
(ケンカする相手…)
「じゃーそろそろ…鉄剣」
(ヒュ〜ン)
「制裁」
(間違えちまった。)
「悔い改ためな…」
(ドン!)
後ろの鉄剣制裁が、左腕の鎖と共に、ルチルの頭へと直撃し、それと同時にルチルは剣の中へと姿を消した。
ベシル!WIN!




