第82話 星神教との決戦(3)
前回のあらすじ
リーブラが、ベラトリクスの性格に寄っていっていることに気が付いたオリオンは、ケフェウス達を守るため、彼女と1対1の決闘を行おうとする。
リーブラは、その言葉に乗り、2人の決闘が始まった。
オリオンとリーブラが同時に走り出し、鍔迫合いを始める。
しかし、力はオリオンの方が強く、リーブラが若干押され気味になる。
その瞬間、彼女はオリオンの剣を、自身の左側へと流し、足をかけ、彼を転ばせる。
「貰いました!!」
リーブラが、倒れたオリオンに向かって2本の短剣を突き立てる。
「っ!」
しかし、オリオンはそれを盾で防ぎ、剣でリーブラをはらいながら立ち上がる。
「まさか、私のこの攻撃を防ぐとは思いませんでした。さすが、隊長。」
リーブラは、「だが───」と続けて、再び剣を構える。
「アタシの速さについて来れるかよ!」
彼女は、一瞬にしてオリオンの目の前に飛び、次々と攻撃を繰り出す。
右の剣、それを盾で防がれれば、盾の隙間に左の剣を差し込む。その左手が、彼の右拳に叩き落されれば、相手が構えなおす隙に、右足をねじ込む。
「(完全に、ベラトリクスの戦い方だ。彼女の戦い方は、フェイントを混ぜた攻撃。と、大半の人は勘違いするだろうが、半分間違っている。
彼女の攻撃は、全部、『当てるつもりで放っている』が、すべて『外れることを考慮している』。ただのフェイントだったなら、本命を警戒すればいい話だが、彼女の攻撃はすべてが本命なのだ。ゆえに、防ぐのが困難。
しかし彼女は攻撃をする際、必ず攻撃する方向を見る。彼女の目さえ、気にしていれば、そうそう当たるものではない。)」
オリオンは、リーブラの攻撃を防ぎ続け、再び鍔迫合いが起こる。
リーブラは今度も、左側へと彼の剣を流すが、オリオンの盾で押し飛ばされ、足を引っかけることは失敗に終わる。
リーブラは右手の剣を回転させながら、オリオンに近づき、右の剣を突き立てる。
しかし、オリオンはそれを盾で上に弾き飛ばす。
右の剣を失ったリーブラは、続けざまに左の剣を突き付ける。
オリオンはそれを避け、彼女の後ろに立つと、一度後ろを確認して、リーブラの首を斬り落とした。
「よし、これで何もかもが終わ───」
オリオンが、言葉を発している途中で頭をおさえる。
「───ってなんかねぇ!! 俺はまだ、終わらねぇ!まだ、私は死にませんよ!アタシの人生を奪っておいて、ただで済むと思うなよ!!」
次回予告
オリオンの体を奪ったリーブラ。しかし、オリオンは彼を殺す為、とんでもない仕掛けをしていたのだった。
次回 第82話 星神教との決戦(4)




