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願いを勝ち取る少年達  作者: HAKU


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第81話 VS天秤の座

 前回のあらすじ

 ケフェウスとアンドロメダの手を借り、ついにリーブラの首を斬り落とすことに成功したベラトリクス。

 しかし彼女は、突然オリオンに剣を向けるのであった。

「俺?私?まさか、貴様は!!」


 オリオンの驚きの声に、『彼女』は「はぁ?つい、数分前に答えたとうけれど、もう忘れたわけ?」と怒りながら、『リーブラだったモノ』の頭からサングラスを取り、自分にかける。


「俺は、私は、アタシは、『リーブラ』だ!」


 リーブラと名乗る女の言葉に、オリオンは動揺する。


「リーブラだと!? お前はベラトリクスが殺したはずだろ!! なぜ、お前がベラトリクスの体で話している!!」


 リーブラはその質問の返しとして、やれやれと首を振りながら答える。


「決まってんだろうがよ!奴は、俺の『人生』を奪ったんだよ!! つまりは、私の『未来』そのものを強奪したわけです。だから、アタシはあいつが、あいつの体で送るはずだった今後の人生、未来を奪い返してやったまでだ。」


 彼女は「それはさておき…。」とつぶやき、自分の足を見る。


「ほんとに、傲慢で強欲な女だったな!ベラトリクスとかいうやつは!足もただれてねぇ!目も、まぁ…普通なんだろうな!

 それなのに、たかが友人1人を失っただけで、自分は不幸だと思い込みやがって、しまいにゃ、俺を狂った奴呼ばわりしやがった!おかしいよな!? 分かるだろ!? 奴は恵まれていて、私には幸福であるべき義務を遂行する力がないのですから。彼女から奪うのは当然であり、それを世間が認めるのは必然であるでしょう?」


 リーブラの長い持論に、オリオンは狂人を見る目で答える。


「認められるか!認められるものか!彼女がどれだけ、タビトの事を気にしていたか分かるか?いつも喧嘩をしているが、その内容はタビトを思ってのものだ!あいつがいつも無茶をするのは、タビトの負担を減らそうとしているからだ!そんな大切な人を失った悲しみが、お前には分からないのか!

 それに、何があろうと、人からモノを奪うのは間違っている!」


 オリオンのその言葉を聞いて、リーブラは眉間にしわを寄せる。


「それって、家族とどっちが大切なの?アタシは家族を失ったし、その時に悲しみは生まれなかった。俺が悲しく思えるときはいつも、自分が不幸である時だけだ!そして、貴方達は私の幸せを強奪しておいて、『奪うのは間違っている』なんて矛盾したことを話すのですね。

 もう会話になんねぇじゃん。『流星(りゅうせい)』の場所はベラトリクスが話してくれたし、とっととお前ら倒して『流星(りゅうせい)』をもらう!」


 彼女の言葉に、騎士達は剣を抜き、迎え撃とうとする。

 そんな騎士達に対して、リーブラは───


「アンタら、アタシの速さについてこれると思ってるの?」


 リーブラは冷たく言い放ち、一瞬にして迫りくる騎士達の首を斬り落とした。

 次回予告

 ベラトリクスの体を奪ったリーブラは、彼女の速さを生かして騎士達を切り捨てる。そんな、相手にオリオンはケフェウスとアンドロメダを守るために、捨て身の作戦に出る。


 次回 第82話 星神教(せいしんきょう)との決戦

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