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願いを勝ち取る少年達  作者: HAKU


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88/90

第79話 『平等なる天秤』(後編)

 前回のあらすじ

 スコルピオ撃退に喜ぶ暇もなく、現れた最後の『星神教(せいしんきょう)』、リーブラ。

 彼の言葉に意見をしたタビトは、首を飛ばされ死んでしまった。

 突然の光景に、リーブラ以外のその場の全員が驚く。


「な、なんだ!貴様!タビトに何をした!!」


 ベラトリクスがそう叫ぶと、リーブラは嫌な顔しつつ答える。


「俺の能力、『平等なる天秤』。私がやられたことを、貴方達にやり返す能力ですよ。つまり、僕はやられたことをやり返しただけ、反撃する自由ぐらいあると思うんだけれど?」


 彼の言葉に、ベラトリクスはさらに叫び続ける。


「やられたことをやり返した!? タビトはお前に攻撃すらしなかったじゃないか!! それなのに首を飛ばして、なにが平等だ!!」


「そいつは、俺の話す権利を奪ったんだ。私の幸せになる義務を阻害しました。僕の喋る自由を取ったんだよ!だから、俺も奴が『話しているときに邪魔をした』。お互い様、平等だろうがよ!」


 その言葉を聞いたベラトリクスは、「はぁ?何言ってんだよ…。狂ってる…。」と困惑する。

 それを聞いたリーブラは激怒する。


「狂ってる?なんだよ!お前達は正常だってのか?狂ってるのはお前達の方だろうがよ!! テメェらは今まで、幸せだったろうがよ!幸せに生きてきたんだろうよ!それを、私が少し平等にしただけで狂ってるっておっしゃるのは、少し傲慢が過ぎると思いませんか?欲張りすぎだなって思わない?」


 彼の言葉を聞いて、アンドロメダが震えだした。


「この人…。本気で怒っているどう見ても釣り合っていないのに、それを本気で『平等』だと思っている。もしかして、彼が平等だと思えば、どんなことでも出来てしまうの…。」


 彼女の言葉に、騎士団の全員が恐怖を覚える。


「だ、だったら。何かされる前に殺してやる!!」


 騎士の1人が、剣を振り上げ、リーブラに斬りかかる。

 しかし、リーブラはそれを慌てて避ける。


「っぶないなぁ!君さぁ、今僕の事を攻撃したよね?俺はお前達に危害を加えずに、平和的な取引をしているというのに、そういうことするんだ!他人の意見を武力で押さえつけて、自分の思い通りにしようとする。そういう傲慢で強欲な奴は、その身をもって、償いなさい!!」


 リーブラがそう叫ぶと、攻撃をしかけた騎士は、剣を落とし、自分の喉を押さえて苦しみ始める。


「うっ!うがぁぁぁぁぁ!!」


 そして、彼の首は引きちぎられるような音を立てて、吹き飛んでしまった。

 次回予告

 リーブラの能力によって、死んでいく騎士達。そんななか、ベラトリクスは改めて思い出す。なぜ、自分がここにいるのかを。そして決意する。亡き戦友(とも)の仇を取るために。


 次回 第80話 盾と剣

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