表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いを勝ち取る少年達  作者: HAKU


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/90

第79話 『平等なる天秤』(前編)

 前回のあらすじ

 木に潰されたケフェウスだったが、アンドロメダの不意打ちによって、木から脱出してスコルピオの心臓を貫くことが出来た、

 ケフェウスは、剣から箱を抜き取り捨てながら、心臓の入った箱を抱きしめるスコルピオを見下ろす。


「自分の心臓をどっちに付けていたか忘れるなんて、ドジな相手で助かったぜ。」


 ケフェウスは、スコルピオの死体にそう告げると、アンドロメダの救出を始めた。

 そうしているうちに、オリオン達がケフェウス達に追いつく。

 ケフェウスがスコルピオの死を、彼らに告げると、オリオンは、「では皆、一度『シェダル』に戻り、準備を整えてから再度、『流星(りゅうせい)』の回収を再開する。」と決めた。

 ケフェウス達が、帰ろうとすると、突然背後から男性の声が聞こえた。


「なんだ?なんだよ。俺がわざわざ、お前のあの発言の真意を聞きに来たってのに、私の質問を受けるより先に、しかも僕の手で殺す前に死んじゃうなんて。最後の最後まで、傲慢で強欲な女だったよ。」


 ケフェウス達が、声のする方を振り向くと、サングラスをかけた男だった。


「誰だ、貴様は!!」


 オリオンがそう叫ぶと、サングラスの男は彼を睨んだ。


「はぁ?お前さぁ、人の名前を聞く前に、名乗ろうって思わないわけ?どんだけ、強欲で傲慢なわけ?名乗れよ。お前が。」


 男がそう言うと、突然、オリオンは彼に頭を下げ、丁寧にお辞儀をした。


「わ、私は、大都市『シェダル』の『ペテルギウス聖騎士団』、団長のオリオンです…。って、なんだこれは!!」


 オリオンが丁寧に自己紹介した後、驚いた表情をする。

 オリオンのその姿を見て、「あいつも、ヴァルガリアとかいう女みたいな、人を操る能力を使うのか?」とベラトリクスがつぶやいた。

 その言葉を聞いて、ケフェウス達は、サングラスの男への警戒を強める。


「まぁ、いいや。とりあえず、挨拶されたしこっちも返さねぇとだもんなぁ。

 俺は、私は、僕は、『星神教(せいしんきょう)十二座集(じゅうにざしゅう)天秤の座』、『リーブラ』だ。」


 不満げな表情をしつつも、お辞儀をした彼は、頭を掻きながらケフェウス達に言う。


「まぁ、なんだ。当初の予定とちげぇが。お前ら、騎士団がいるなら話がはえぇや。お前ら、『流星(りゅうせい)』を持ってるよな?それをこっちに…」


「貴様のような悪党に、『流星(りゅうせい)』なんか、渡すわけないだろう!!」


 リーブラが「こっちによこせ。」と言い終わらないうちに、タビトがそう叫ぶと、彼は、物凄く嫌そうな顔でタビトを睨んだ。


「今、俺の言葉を遮ったよな?私の発言を中止しましたね?僕の話の邪魔をした!この俺の、発言する権利を奪ったよな!私の幸せになる義務を阻害しましたね!僕が喋る自由を取った!その傲慢強欲、その大罪。その身で償え!!」


 リーブラが叫ぶ。

 しかし、何も起こらない。

 その様子を見て、タビトは言葉を発するが───


「なんだ、脅かしやが───」


 ───その途中で突然、彼の首が吹き飛んでしまった。

 次回予告

 リーブラの使う恐ろしい能力。それは、彼が狂人そのものであることを証明するものでもあった。


 次回 第79話 『平等なる天秤』(後編)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ