case8俺と実家とまさかの事実
新事実発覚です
それでもまぁ・・森さんは森さんです
俺と水霸、それからじいちゃんが自宅に帰宅すると何やら不穏な空気が漂っている
なんだ?
「ただい・・・・・ま」
俺は居間の襖を開けると・・そこには母さんと父さんとそれから
「は?お前らなんでこんな所にいるんだよ
それと・・その壺やんねーぞ。それ、俺のだから」
「なんだと!これは私達が売るのよ!(骨董商に聞いたら500万円だったのよ)」
「馬鹿な事はやめろ。そんな事したらお前ら呪われるぞ
というか・・お前とその男の家族やその壺を手にした人間は全員末代まで祟られるぞ
まぁ・・俺や姉さん達は大丈夫だろうけどな」
「はぁ?呪いだって?馬鹿馬鹿しい」
「俺たちには金が必要なんだよ」
”我の所有物を人間ごときが触れるなど・・・なんと愚かなことよのう
ふむ・・・なんと血の薄いことだ
これは本当に我の血族なのかぇ?それになんと獣臭い・・・”
水霸は着物の袖を口元を塞ぐと忌々しそうに呟いた
勿論、そんな様子は彼らには見えていない
”あら?貴方・・・水霸なの?”
そんな女の声に水霸が反応した
”そなた・・・橋姫か!?
懐かしい!そなたはどうしてここに?”
”ひさしぶりね~
もしかして私のダーリンが水霸の言ってた神子なのね”
”ん?どういうことだ?”
水霸が俺に説明して欲しそうに目で訴えてくるので
「ごめんな、水霸。
実は橋姫・・も俺の伴侶なんだよ」
”それはまことか!!
そうか、そうか!よいではないか
力の強い男は伴侶を複数もつものよ
それに相手が橋姫なら我とも相性が良い!縁起の良いことじゃ”
”じゃあ今日からは私と二人でダーリンを支えましょうね!水霸”
と修羅場にならず、好意的だ
これはちょっと予想外で・・それから嬉しい誤算だ
「二人とも今日から改めてよろしくな」
””もちろんです””
「お前さっきから誰としゃべってるんだ?気味が悪いっての
昔から変なとこ見て喋ってたり、お前の周りでは変な事が起きてて気持ちわりいんだよ」
「頭おかしいんじゃないの・・・」
「俺はいたって普通だよ。これが俺にとっての普通だ
だって俺は”視える人間”だからな」
俺は畳の上に座ると煙草に火をつけた
「見える?何がよ」
「人間以外のものが・・・だよ」
「は?お前やっぱり頭おかしいんじゃないのか?」
「だからおかしくねぇよ
目に見えているものだけが全てじゃぁないんだよ
世の中には人を遥かに越えた存在ってのがいる
その代表が神様だよ
その壺はお前らが触れていいものじゃない
ちなみにその壺は今日から俺の所有物に決定しました~」
”あら・・よく見たらダーリンってば・・神子になったの?”
”私の神子になったんだよ!”
”なにそれ詳しく・・・ふむふむ・・・なるほどね~”
ちなみに珊瑚はすやすやおやすみ中・・・
可愛いなぁ・・・
「それどういう意味よ!」
「そのまんまの意味ですよ~
それと今まであんたらがくすねた物もきっちり返して貰うからな
人の家からもの盗んでる辺りで既に窃盗罪だかならな!それと住居不法侵入な
警察に捕まりたい?全部返せば身内のよしみで助けてやってもいいぞ?
どうする?」
「な!なんだよ偉そうに!」
「逮捕なんて出来るわけないわ」
「証拠はあるのかよ!(どうせわかりゃしねぇよ」
二人ともニヤニヤ勝ち誇った顔をしているが・・アホらしい
「わかるぞ
お前達が俺らから盗んだもの全部
俺ら探し物は得意なんだよね~」
そう
俺や水霸に関するもの全ては繋がっているのだ
どんな事をしても全て持ち主の元に還る・・そういう”呪い”がかかっているのである
「そんなのでたらめよ」
「そうだそうだ」
「出鱈目かどうか試してみるか?」と俺が言ったとき
「あれ?誠ちゃん、おかえりなさい
え?おめめ・・・金色?えええええ?」
「おや、本当だ。綺麗な色だねぇ・・満月みたいだ」
「げ・・・なんでいるのよ
あんたらまたうちに”たかり”に来たの!?」
「もしかして例の従兄弟かい?」
「そうそう・・こいつら毎回うちの骨董品盗んでくのよ!」
「は?俺らそんな事してねぇし」
「やだぁ。そっちのかっこいい人だぁれ?紹介しなさいよ!」
「はぁ?彼は私の婚約者よ!
誰があんたみたいな女に渡すかっての!」
「何よ!ブスの癖に」
「は?姉さんがブス?寝言は寝て言えよな
それと鏡でも見てみたら?結香叔母さん」
「私がブスですってぇぇ!あんた見たいな不細工に言われたくないわよ!」
”私のダーリンが不細工?貴女目腐ってらっしゃるのねぇ~可愛そう”
”私の旦那様が不細工?あり得ませんね。こんなにも端正なお顔立ちですのに・・・(キッ”
いつのまにか俺の腕を抱き、現れた二人の美人に周囲の目が点だ
「え?誰?(超美人じゃん!?」
「は?(誰よ、こいつら」
””私達は誠一さんの妻です!!””と堂々といったのである
うん・・・なにこれ。恥ずかしいんですけどぉぉぉぉ!
いやいや・・・確かにお嫁さんにしてもいいといったけどね?
「はぁ?こんな美人がこいつの妻ぁ!ありえねぇんだけど
悪いことはいわねぇ・・俺にしとけ」
「そっちの人も私にしときなさいよ!そんなブスじゃなくて」
相変わらずだなぁ・・面倒くさいんですけど
まぁ、二人とも美人なのは俺が一番よぉ~くわかってるし~
「お前ら相変わらず、空気読めねぇのな
そっちの人は姉さんの婚約者でこの二人は俺の嫁さんだ
なんでお前らに譲んなきゃいけねぇんだよ。アホか!
それに俺はそもそもこんなくだらねぇ話しに来たんじゃねぇんだよ。も~
ごめん。姉さん達、とりあえず俺の話が終わってからちゃんとはなすから」
「いいよ。なにか大事な話なんでしょ?」
「うん。そうだよ
改めて言うけどさ、結香と佑二がうちから持ち出したのって
あれ、家宝だからな
ちなみにあれらは代々当主になる人間以外が触れたり、所有すると祟られる
これは”当主になった俺”だから分かる事だ
因みに当主になったものは体のどこかに白い蓮の花のアザが出来るんだよ
俺は左手の甲にでっかいのが咲いた(笑)」
俺が左手の甲をみんなに見せる
「は?当主?なんだそれ」
「意味わかんないんですけど」
「それはどういうことじゃ?」とじいちゃんが聞いてきた
「じいちゃんはさ、聞いた事ねぇ?
森の一族は水も守りし”杜”の一族、水と共に生きる者
泉の奥の社に住まう者、かの者に供物を捧げ、共に生きよ
さすれば浄めの水湧き出でて、去れば災いは訪れん
っていう言い伝えみたいなのあるでしょ?」
「なぜそれを・・・知っておるのじゃ」
じいちゃんは俺に隠していたみたいだな
「どうすればその水を得ることが出来るのじゃ!教えろ!」
温厚なはずのじいちゃんの瞳がギラギラと欲に染まっていく
「もうこの家でその泉が湧く事は二度とないよ。じいちゃん
どこから歪んでしまったのかは知らないけどね
じいちゃん
じいちゃんには決して手に入らないよ。無理だね」
「なぜじゃ?お前はそれを手に出来るといいうのか!
ちっ・・・それをワシに寄越せ!」
「無理なものは無理だ
当主になった俺は正しい事以外で泉を使うつもりはないよ
それに神様もそれを望んでいる」
「神じゃと?馬鹿な事を」
「馬鹿な事?
それはどっちがだよ!
俺の一族は代々泉を守る防人の一族だ
神に寄り添い、その声を聞くのが仕事だ
俺の家で見えるものも声を聞けるものもいなくなったのは、心が汚れたからだ!
だからここ数百年当主不在
ちゃんと伝承も伝わらずにいたんだよ
それがどういう事か分かるか?
本来なら死刑ものの大罪人だぞ!?ふざけんな!」
俺は零係に配属されて未だに神の末裔である天皇と様々な神によってこの国が守られていることを知った
だからこそ・・・力を持っていながら私利私欲に走ろうとした家族が許せないのだ
なんて・・醜いんだ
「なんじゃと!?泉の水で富を得ようとして何がわるい!
神様なんぞ何もしてくれんくせに!」
俺はじいちゃんの頬を思いっきり叩いた
ぐぅ!っと呻いてじいちゃんは床に倒れると
「お前!何をするんじゃ!孫の分際で!」
「罰当たりな事いうな!クソジジイ!
まぁ・・今さら言葉を取り消しても無駄だろうけどな」
「おじいちゃんになんて事を!」
「ダメよ!誠一・・おじいちゃんに謝りなさい」
母さんも父さんも全然なにもわかってない!
今も昔も同じだ・・・姉さん以外が俺の言葉を信じない
思い出してきた
俺が小さい頃もいろんなものが見えていた
でも両親や親戚に散々気味悪がられて俺は・・見えなくなった
だから俺は家を出たんだ
うちはこの編の地主の家で・・・
両親もじいちゃんもいつも偉そうで・・・嫌いだった
”あなた・・・この子ぶつぶつ気味悪いわ”
”そうだな・・病院にでもいれるか?”
”嫌よ!誠ちゃんはおかしくないわ!”
”そうよ。この子はいずれ家の当主になる子よ”
ばあちゃん・・稀世ばあちゃんだけが俺の見方だった
あの言い伝えもばあちゃんが教えてくれたのか!?
なんかいろんな事忘れてたんだなぁ・・・
「稀世ばあちゃんが・・・前当主だったのか」
そうこの稀世という女性もまた人ではなかったらしい
美しい十二単をまとった綺麗な人だった
ころころと笑い、いつも俺の枕元で色んな話をしてくれた人
最後に彼女は俺に呪いをかけた
”当主になるときまで一旦力はおやすみよ♪
つぎに目覚めた時はあなたが当主・・・一族を頼むわね”
と告げて俺の前から彼女は消えた
それは桜の舞い散る暖かい春の日の事だった
俺TUEEEEEではありませんでした(笑)
森さんは力に目覚めても力は弱いのでござる




