case4続・姉襲来
「げっ!何でここにいんだよ。」
「だれだれ?」
二人の派手な男女が姉のいるテーブルの方を見て宣った
「げっはこっちのセリフだっつーの!浮気男さん」と姉さんが言う
姉さんの隣には清楚な感じの女性が拳を握りしめ、口をきゅっと結んでいる
「は?知らねーし・・」
「なに?どう言うこと?ってか私ら付き合ってんのに浮気とかウケる」
ウケるじゃねぇよ
いかにも頭と尻が軽そうな女が言う
俺はご飯を食べ終えたので珊瑚と食後の甘いものを選んでいる
俺は一応気にだけかけて置くことにした
「ほほう・・彼女ねぇ・・・ここに婚約者がいるのに?
彼女?馬鹿言わないでよね!」
「そうだね・・俺も彼女と婚約した場にいたんだよね~・・
おかしいなぁ・・」
姉さんと秀爾さんがそう言うと男は流石に動揺したようで
「はぁ?浮気じゃねぇよ!
そもそも、そんな女しらねーし」
「ちょっと!そこのブスと私の健司が付き合ってる分けないじゃん!
変な言いがかりやめてよね!」
「「ブス?誰が??」」見事に姉と秀爾さんがはもった
俺も思う・・彼女ブスじゃねぇよ
ってか、寧ろ和風美女じゃん!
俺はとりあえずあんみつと葛餅を注文した
「そこの女よ。健司~私が健司の彼女よね?」
「勿論だよ
ってかさ、そこの女俺のストーカーなんだよね~」
「ストーカー!マジで!ヤバイじゃん!警察呼ぶ?」
その言葉を聞いて今まで黙ってた彼女が口を開いた・・
「誰がストーカーですって?
アンタ何様よ!これで何度目の浮気!
ふざけんなっての!?
こちとら一人で結婚式の準備してんのに!」
は?マジで?
俺はまるでドラマのような修羅場を眺めている
「そうよ。そうよ。
そこのクズ男。アンタさ、証拠ないと思ってんでしょ?
ばーか、そんな分けないっての」
「ストーカー・・ねぇ?それ浮気調査っていう、只の情報収集だと思うけど?」
「は?俺の携帯にGPS入れたり、何回もしつこく俺の居場所聞いてきたり
荷物漁ったりするのがか?キモいんだよ。」
「うわ~・・マジ?完全にストーカーじゃん!やっぱ警察?」
バカ女が警察呼ぼうとするんだけど
「ふざけんじゃないわよ!私がどんな気持ちでいたのかわかんないくせにッ!
私だってね、したくてしたんじゃないわよッ!このクズッ!」
立ち上がりかつかつ歩いていき、バッチィィィンと男の横っ面を張り倒した
おお!おねーさん、ナイス!
「きゃぁ!なにするのよ!このブスッ!警察呼んで「はいはい。呼ばなくていいからね」」
俺は立ち上がって近づくと、バカ女の携帯を取り上げる
「ちょっとオジサンなにするのよ!」
オジサン?あれ~おっかしいな?俺と同い年くらいだろ?
「俺はオジサンじゃなくて、お・に・い・さ・ん・ね!
それから俺こういう者だから」
俺は警察手帳を見せると、バカ女と男がバカ面をさらす
「は?警察?」
「偽物なんじゃないの?」
偽物ねぇ~
「俺は正真正銘の刑事ですよ。警察庁に問い合わせしてみます?」
俺はにこにこ笑いながら圧力をかける
「そうそう。誠ちゃんは正真正銘の刑事さんよ!自慢の弟なんだからっ」
「へぇ!弟君刑事さんなんだ~で?ストーカーになるの?」
「そうですね。とりあえず、お二人ともそこに座ってくれませんか?」
「「えっと・・・」」
「これだけ騒ぎ起こしておいて、無かった事には出来ませんよ
それに刑事として聞き捨てならない言葉も聞こえましたしね
事情聞かせて貰いますよ」
俺は二人と座らせて俺の隣に彼女を座らせる
とりあえずバカ女の携帯は電源を切ってから返した
「で?どういう事ですか?ストーカーって」
「そのまんまの意味だよ。
俺の携帯にGPSつけて居場所を探ったり、いちいち何処に居るのか聞いてきたり
それから俺の友逹の女子に電話かけたりよぅ・・きもちわりーんだよ
それと俺はこいつの婚約者じゃねぇから」
「私と健司はもう付き合って三年なのよ。結婚間近なの!」
俺はこいつらの話半分程度しか聞いていない
隣の彼女に俺は話しかけた
「貴女は?」
そういうと
目の前の男と付き合い始めたのは三年前で今は両親に挨拶を済ませて、式場で結婚式の段取りをしている段階らしい
そして付き合った時から色んな女と浮気を繰り返しているとのこと
勿論証拠写真や音声、映像などの証拠もあるそうだ
そして彼女は血筋なのかは分からないが確かに自分が人よりやきもちをやきやすく、嫉妬深い事も知っていたため
中々強気に出れなかったそう
うん・・・全面的にこのクズが悪いな
「そうですか。それは大変でしたね」
「大変だったのはこっちだっつーの
この女ストーカー規制法とかでつかまんじゃねぇの?」
「そうよ!そうよ!」
大抵の場合、バカがにわか知識を持つとこういうアホな事をいい始める
よく知りもしないくせに軽々しく口にするのだ
俺は仕事ようスマイル全開で
「今回のケースですと対象外ですね
お話を聞く限りこちらの方と貴方とはご本人同士の同意があってお付き合いされてますし
それに、先程婚約関係にあったと言うことでしたら先に不義理な事をされたのは貴方のほうですよね?
そうすると婚約を破棄するにも理由が必要なはずです
今回はその調べ方に少々問題があったと思われますが、これは範疇内です
つまりこの程度の事は法律には触れませんよ
今回の事は彼女がご自分の身を守るためには必要な事ですからね
結論からいいますと訴えても警察はなにも出来ませんよ」
俺は一気に捲し立てるように言った
「はぁ?なにごちゃごちゃ御託ならべてんだよ!意味わかんねぇ」
大変残念な頭ですね
俺がすご~く分かりやすい説明してやったのに・・・
「そうよ!難しい言葉ならべてさ!意味わかんない」
いやいやとても分かりやすい説明だと思いますよ
「え?今の分かりやすかったわよね?」
「うん・・すごく簡潔で分かりやすかったと俺も思う
というか・・これ以上は分かりやすく言うのは難しいと思うな」
事の成り行きを見守っている3人もうんうんと頷いている
「逮捕しないとかさーやっぱぐるなんじゃねぇの?」
「そうよ。そうよ。」
「では、どうぞ。110番したらいいんじゃないですか?
この先はどうなっても私は関知しませんけど、それでもよければどうぞ」
俺はそう言った
但しそれは最後の命綱を無くす事と同じだけどな
隣で美味しそうに食べている珊瑚をみて和みながらそんな事を思った
「やっぱり似せもんなんじゃねぇか!」
「もしもし、警察ですか?」
女が警察に通報したらしい
俺は事情を話すべくレストランの店長の所に行き、警察手帳を見せて事情を説明する
店長も騒ぎになっていたので気になったらしい
俺が説明して頭を下げると”わざわざ、ありがとうございます。それに貴方が騒ぎを納めてくれて助かりました”と言ってくれたのだ
「いえいえ。こちらこそお騒がせしました。とりあえず警官が来ましたらテーブルまで案内お願いします」
”わかりました”
俺は席に戻ると目の前に馬鹿二人組をさりげなく監視した
彼女に落ち着いて貰うために俺はホットミルクティーを注文した
「姉さん。とりあえず警察来たら、俺と姉さんと秀爾さんの3人は彼女の参考人として署まで行くから」
「おっけ~、私も秀爾も行くわよ」
「そうだね。俺は特に事情知ってる身なんで」
「よろしくお願いします」
そしてそれから15分後・・警察が到着した
俺は珊瑚を連れて彼女と姉さん達と署に向かうことにした
「すみません。俺、同業者です
こっちは俺の姉とその婚約者なので彼女も一緒に俺の車で署まで着いていきます」
彼らに手帳を見せて俺は別々に乗せるように誘導する
「これは失礼しました。では、よろしくお願いします」
警官は敬礼すると馬鹿二人を連れて行く
「俺達も行きましょうか。」
「そうね!行きましょう」
いつの間にかスマートに支払いを済ませた秀爾さんが合流した
俺は珊瑚と手を繋ぎ荷物を持ちながら駐車場に向かう
車に乗り込むまでは何も喋らないでで置く
目の前の馬鹿はペチャクチャ喋りまくっているが醜聞垂れ流し状態だ
周囲の視線が嫌悪感で染まっていく
珊瑚は助手席に、3人には後ろに座って貰った
「もう喋っても大丈夫だぞ
・・・ってか、姉さん。最初からこの為に俺呼んだろ?」
「あれ・ばれちゃった?」
「ばれちゃったじゃねぇよ。ったく・・・まぁいいけど」
「いいんだ?」
「いいよ。姉さんは友達守るためだったんだろ?それならいい。」
「そっか。ありがとね、誠ちゃん」
「いいよ。
それにしても・・・あの男どうしようもねぇな」
「そうだね。俺の家はね、あの男の家と昔からライバルとか言われてるんだよ
俺はアイツとライバルとか言われて、本当にいい迷惑だ
律香ちゃんも良く我慢したよ」
「本当にそう思うわ」
珊瑚が俺に言った
”お兄ちゃん。僕に出来ることある?”
俺は珊瑚と秘密の約束をひとつ交わした
”わかった。僕に任せて♪”
「それにしても仕事中は格好いいのね!」
「うん?そうか?」
「刑事なのは驚いたけど、確かに頼りになる男って感じだったよな」
「はぁ。そうですか?」
俺はいつも通りに仕事をしたに過ぎないのだ
「あの・・色々ありがとうございます」
「いやいや。あんなの仕事の内に入らないよ
それにね、ああいう法律を勘違いしてる人ってのにもなれてるから、大丈夫ですよ
あんなの殺人犯と比べたら月とすっぽんです
それに今回は貴女に非はありませんから、心配しないでください
もし、裁判とか言い出してもどう考えても向こうに勝ち目はありませんしね」
「確かに、そうね。寧ろ自爆?」
「いい得て妙だね。姉さん
それにすでにそれと同じような事してるしね」
「どうゆうこと?」
「考えても見なよ
警察に行くってことは少なからず捜査するんだよ?
ってことは嘘はつけないし、それに色々わかっちゃうじゃん
ね?これってそういうことじゃない?
律香さんには辛いかも知れないけどさ、逆に考えたらどうかな?
これであの男も言い逃れも隠し事も出来ない
つまり君が自由になるために必要な事って思うといいんじゃないかな」
「おお!良いこと言うじゃん!」
「そうだね。かえってよかったかもね
これで両方の両親にも連絡が行くわけだし」
「そうですね。行くでしょうね」
そういう意味では俺も逆に良かったと思う
あくまでも事件として扱うにしろそうでないにしろ通報があった以上は調べないといけない
それが警察だからね
彼らは自分達の首を思いっきり閉めている事になる
「・・・そうですね。いい機会だと思うことにします!」
「そうそう!前向きにね!」
うん。少しは気持ちも浮上してきたのかな?
「そうそう。もし証拠が揃ってるなら、知り合いの弁護士紹介しましょうか?
仕事柄弁護士の先生も何人か知り合いにいますから、もし必要ならいってくださいね
敏腕弁護士もいますよ」
「あら、いいじゃない!あとで私に教えてね」
「いいよ。後で姉さんに教える」
「俺も知り合いの弁護士がいるから、合わせて検討してみようね。清香」
「そうね!選択肢は多い方がいいわ」
「あ・・そろそろ、署に着きそうだ
署についたら大人しくしていた方が心象がいい
世間話とかはしても大丈夫だけどなるべく静かにした方がいいよ」
「「「了解」」」
車を降りて書内に入っていく
先程あった警官がいて部屋に案内される
それから先ずは全員で話をした後に個別に一人一人話を聞いていく
俺はと言うといつもの癖で署内の観察をしてしまった
暫くすると両人のご両親が到着した
俺は姉たちと軽く会釈で挨拶を交わす
「あの・・・何があったんですか?」と女性が言う
「六花さん。忙しいところすみません。
実は・・・」と姉が事情を説明すると・・彼女とその旦那さんの表情が変わった
馬鹿息子の両親はというと
「うちの子に何て事してくれたのかしら!許せないわ」と怒っているが・・・
蛙の子は蛙と言うことなのだろうか
恐ろしく似た者同士だな
俺はそんな中会話に入り込む
「あの、お話し中すみません。森誠一といいます
姉からお話を聞いて貰ったと思いますが、概ね内容は合っています
俺もその場にいて聞いていましたので、それと・・俺、こういう者なので」
「まぁ!刑事さん?」
「はい。そうです
実はたまたま姉と会いまして、一緒のレストランで食事をしていました
そこで・・その事件が起きまして・・・
俺は刑事なのでその場で納めようとしたのですが、お恥ずかしながら力及ばず
お手数お掛けしますが、ご協力お願いします」
「本当にね!いい迷惑だわ!」
「そうだ。そうだ」
おいおい・・俺はアンタらに謝罪したかったんじゃねぇよ
「いやいや・・君が悪い訳じゃないだろう?
だって君はあの場で納めようとしてくれたのに、警察読んだのは彼らだ
君はなにも悪くない
それよりもあの場で騒ぎにならなくて良かったよ」
「そうね。私もそう思うわ。弟に感謝したくらいよ」
「そうだったのね・・それじゃあ、彼は悪くないわよ」
「そうだね。寧ろ感謝するべきだ」
”あのね。お兄ちゃんは凄く頑張って説得したんだけどね。ダメだったの”
小さな援護に俺はちょっと感動中・・・
「ありがとな。珊瑚」
「あら?可愛い子ね。
そうなの?じゃあ、お兄ちゃんは悪くないわね」
”うん!そうなの!”
珊瑚のお陰で少しだけ場の空気が和らいだ
そんな時・・事情聴取を終えたであろう3人がそれぞれの部屋から出てきたのだが・・・
男の腕には見知らぬ女が抱きつき同じ部屋から出てくる
そして律香さんは一人で部屋から出てきたのだ
それぞれの両親は絶句・・・・
「あれ?何で親がいんの?」
「え?健司の親?やだどうしよう。いきなり挨拶とか・・緊張しちゃう。きゃっ
ねぇ・・あのブスでストーカー女、早く捕まんないの?」
相変わらず空気読めない系女子ですね
「そうだよな。早く捕まえろよな・・・超無能じゃん。警察」
おいおい・・・ここは何処だ?
警察署内で警察無能扱いって喧嘩売ってるとしか・・ああ・・・ほら皆睨んでるじゃんか
救いようが無さすぎてお手上げです
その時カツカツカツと警戒な足音と共にバッチィィィィン!とまた男の頬に強烈なビンタが(笑
”きゃぁぁ!健司・・・!大丈夫?うちの子になにするのよ!
子が子なら親も親ね!”
いやいやいや・・・・それアンタが言うの言っちゃうの?
おかしくね?
(いやいや・・・それおかしいでしょ?)と姉が突っ込む
(そうだよね。今のはどう考えても彼らの発言が悪いだろ)と秀爾さん
そうそう。それが普通の反応だよな~
「それはこちらの台詞です!
うちの子との結婚前に不義理を働くなんて!恥を知りなさい!」
おお!六花さん!格好いい!
「なんですって!うちの健司が悪いとでも!」
その通りです!
「そうですね!先に娘を裏切ったのはそちらじゃありませんか!?」
ヒートアップしていくので俺は水を差す
「お二人とも、落ち着いてください
ここで言い争っていても答えはでませんよ
ここに来た以上は警察官の人が”公正な目で見て聞いて”判断してくれます
それで事情もわかりますから。ね?少し冷静になりましょう」
「うるさいわねっ!口を挟まないで頂戴っ!」と言って俺の頬を叩いたのだ
俺はあえてそれを受けたのだ
「はい。公務執行妨害ですね。」
俺はかちゃ・・・と手錠をかける
「きゃぁぁあ!なにするのよ!」
「だから、公務執行妨害ですよ。
俺警察官ですし、争いを諌めようとした俺に手を挙げたでしょ?
だからですよ(にこっ」
「麗子!何て事するんだッ!この、偽警官めッ!」と旦那らしき男が叫ぶ
すると一人の男がこちらに寄ってきたのだ
「偽警官?誰だ・・?誰がそうなんだ?」
「こいつです!妻に手錠をかけたんですよ!」と指を指された
男は俺を見た、俺も男を見た
するとあら不思議・・・
「なんだ、森じゃねぇか!」
「お久しぶりです。鮫島さん」と俺は先輩刑事に頭をさげる
それから事情を話すと、目を細めてから”ほぅ・・・そうか。”と呟いた
「こいつは正真正銘本物の刑事だよ
俺はこの署の鮫島だ。森刑事は俺の後輩で一緒に捜査もした
それに話を聞くかぎりじゃ、森が正しい」
そう言われてなにも言い換えぜせずに押し黙るかと思いきや
「貴方もグルなんでしょう!貴方も本物なのか疑わしいわ!」
「そうだ!そうだ!」
「あのな・・・俺が偽物かどうか調べたきゃすればいいけどよ
そんな事するだけ無駄だ。答えは同じだ
俺もこいつも刑事って事実はかわんねぇよ
それにしても・・往生際が悪すぎんだろ・・・」
「それに関しては俺も同感です
来たときからこの調子で・・」
「そりゃ、大変だったな」
「でしょ?」
”ちょっとぉ!無視するなんて卑怯よ!”だの
”これはずさないと訴えるわよ!”とぎゃあぎゃあ騒ぐが無視だ
一方姉たちは事情聴取中らしく、律香さんは家族会議中
「それにしても久しぶりだな!今度飯でもどうだ?」
「いいですねぇ。行きましょう!
あ・・この子、俺が今預かってる子で珊瑚っていいます。
珊瑚、この人はね。俺の先輩の刑事さんだよ」
”はじめまして、珊瑚です。”と挨拶をした
「お?ちゃんと挨拶出来てえらいな!よし、おじさんが飲み物買ってあげよう
何がいいかな?」
”ココア!”
「そっか!よし、いま買ってくるな」と頭を撫でた
暫くしてココアを買った鮫島さんが戻ってきた
”オジサンありがとう!”
「どういたしまして
それにしてもいい子じゃねぇか。なぁボウズ」
”うん。僕ね、いい子にしてるの!”
「そうかそうか
で・・・お前その格好からして、休暇中だろ?
なんと言うか災難だったな」
「まぁ・・・今回は姉さんに仕組まれた事だからな~
俺としてはこの程度の事件なら普段の仕事よりマシだ」
「アハハ!そうだな!
確かにそうだ。殺伐とはしているが、普段の仕事に比べてマシだな」
「だろ?」
俺達は3人で廊下の恥でそんな事を話している内に全員の事情聴取が終ったようだ
そして最後に俺の番と言うことなのだが・・・
「すみません。最後に・・・っ!お疲れさまです!鮫島刑事!」
「おお。お疲れ
こいつは俺の後輩だ。よろしく頼むぞ」
「わかりました!」
「珊瑚ここで待っててくれるか?」
”うん。いい子で待ってる”
俺は警官に着いていき取調室に入る
いつもは反対側にいるのでなんと言うか変な感じがした
それから聞かれたことに簡潔に答えていく
すんなりと取り調べが終わり俺は部屋を出た
しかし・・あの警官は俺が刑事だからかぎこちなかったな~
「おう!戻ったか!」
「ええ。珊瑚、ただいま
それから・・俺を取り調べた刑事がな・・取り調べが甘い」
「そうか・・後で俺が渇入れてやるよ!」
「ああ。そうしてくれ!」
”お兄さん。僕いい子にしてたよ!頭撫でて”
「そうか。偉いな・・珊瑚」と頭を撫でてやる
急に後ろに何かがのし掛かってきた
ちょっ!!
「誠ちゃん!事情聴取も終ったし、帰りましょう!」
「そうですね。帰りましょうか」
「姉さん!いきなりはやめてくれ。珊瑚が危ないだろ!」
「ごめ~ん!だって~やっと終ったんだもん☆」
もん☆じゃねぇよ!
「律香さん達は大丈夫なのか?」
「うん。あっちはこの後は家族会議らしいから大丈夫よ~
それに・・あたしらは逆に邪魔者だし~」
「そうだね。僕は会議が終わった後に力になればいいんじゃないかな?」
「そうね!じゃあ、今日は誠ちゃんのお家にと~まろ♪」
「僕もお邪魔しようかかな」
え?マジ?
「マジよ。」
「仕方ねぇな・・・とりあえず帰りにスーパーに行くか
明日の朝食とか今夜のつまみとか必要だろ?」
”いつものお店に行くの?”
「そうだよ。いつものスーパーに行くんだよ
ついたら何買おうか・・・珊瑚は何食べたい?」
”う~ん。あ!お団子がいい!みたらし団子と餡子が乗ったやつ!”
「そうだな。じゃあ、行くか」
そんな会話をする俺達の様子を見た二人は生暖かい目で見つめて来る
そ・・そんな目で見んなっ!
「じゃあ、行くぞ。
鮫島さん、近いうちに連絡入れますんで!」
「おう!またな!」
俺は珊瑚を手を繋ぎ、二人と一緒に署を出た
それから車に乗りスーパーに買い物に行く
スーパーでは姉の注文によりお刺身を買う、他にもタコの唐揚げやら焼き鳥を購入
俺は飲まないというと”ノンアルコールにしましょう!”と言う
姉のこういうところがあざいといと俺は思う
「ありがとな」
”どういたしまして♪”
それから珊瑚と清香はきゃっきゃっ♪と二人で和菓子コーナーではしゃいでいる
「これなんてどう?」
”これはなぁに?”
「あんまんだよ~中に美味しい餡子が入ってるの♪」
”餡子!!僕、これにする!”
「ほかには・・あ!これにしよう!黒ごまプリンにしましょう♪」
”それはプリンと違うの?”
「そうよ。黒ごまプリンっていうの。美味しいわよ~」
”そうなの?じゃあ、これも!”
早速仲良くなったみたいだな
「ふふふふ、外から見ると親子見たいですね~」
「そうですね~・・でも珊瑚は俺の子です!(キリッ」
「ぷ・・・大丈夫ですよ~。取ったりしませんよ」
「うん。あげませんよ」
こうして買い物を終えて俺達は家に向かった
家に着いてからは姉と秀爾さんから質問攻めにあいました・・・
”ねぇ?珊瑚ちゃんは何処の子なの?”とか
”警察ではどんな仕事をしているんだい?”とか
終始答えずらい質問攻めにあった
が・・そこは所々をかいつまんで話してのらりくらりとかわす
姉さん達も俺が職業柄話せない事もあるのを知っているからか、それ以上は踏み込んで来ない
俺はそういう気遣いもそれから一線を越えてこないところも凄く好きだ
それから俺と秀爾さんは二人でベランダに出て煙草を吸う
中では姉さんと珊瑚が楽しそうにお菓子を食べている
「誠一くん・・君は俺と清香さんの事反対しないんだね」
「そうですね。俺はお似合いだと思いますよ
寧ろ、秀爾さんの他に姉さんの相手になる人が想像できませんよ」
「そっか・・ぶっちゃけるとね
俺の姉と母親が反対してるんだよね~本当にうっと惜しいんだけどね」
「へぇ~・・・俺は賛成派なんで、いつでも頼ってくださいね~」
「うん。そうしようかな~」
「俺でよければ」
俺は秀爾さんに名刺を渡す
「そうそう。君・・・霊感ない?」
は?
俺はいきなりの言葉にちょっと呆けてしまった
「あー・・・姉には内緒にしてくれます?」
「・・・うん。いいよ
その代わり・・色々聞きたいな~・・・」
くっ・・こういうところは流石・・・
仕方ないので色々話す事にした
話始めると秀爾さんは少年の様に瞳を輝かせて聞いている
イケメンがこうも笑顔だと破壊力がヤバイな(笑
そして秀爾さんも小さい頃から姿は見えないが何かの気配を感じたり
悪い人間を避けれたりするらしい
ヤベェ・・・この人凄いわ・・・・
「そうなんです・・・・か!?」
秀爾さんの後ろに秀爾さんにそっくりな和服の男性が・・・
”あ!気がついた!
俺はこの子のご先祖で~す☆
あ・・因みにうちは水の神様の劵属なので悪いものは払っちゃうよ♪”
・・・・・・随分ノリノリな神様だな
「あ・・どうも」
”君凄いね~狐付きでしかも座敷わらしのお気に入り!
うんうん。是非我が家の一員になってくれたまえ!相性抜群だ!”
なんとも言えないお墨付きを頂く
「俺としては、姉の相手は秀爾さんと結婚するのがいいと思ってますよ~
で・・その反対する家族ってどんな人です・・か・・」
あ・・・・・・ナチュラルにいつもの感じで喋っちまったわ
「いま・・誰と話してるのかな?」
「秀爾さんのご先祖様?」
「へぇ~・・・・話終わったら詳しく教えてね(にこっ」
圧力す・・・凄い・・・
「・・・アッ・・ハイ。」
”あ~反対してるやつねぇ~
あれはね、己の欲の為に秀爾さんを結婚させようとしてるんだよね~
因みにうちとの相性は最悪で、もし結婚したら最悪家が没落する”
ちょっ!没落って・・・
「それって・・あれですか?
神様同士の相性的な事ですよね?」
”そうそう。木気の神様とか最悪でしょ?
それに引き換え君たちは火気と土気だし相性もいいと思うんだよね~”
「ああ・・そういう事
じゃあ余計に俺の姉さんと一緒に結婚して貰うのが一番だよな
元々お似合いな訳だし」
”うん。そうそう。
だから・・・よろしくね?”
「ん?よろしくねって・・・どう言うこと?」
”うん。よろしくね~(お礼にいい縁用意しておこう♪)”
「はぁ・・・仕方ねぇな」
”じゃあ、たのんだよ☆”
秀爾さんのご先祖様との会話が終了したので約束通りに話をする
「で?ご先祖様との話は・・・」
「えー・・・と結果から言うとお前の姉と母親はお前を政略結婚させたいらしい
そんでその相手が秀爾さんとは”壊滅的に相性最悪”らしいですよ~
もし結婚したら家が没落します」
そういうと目が点状態・・・
暫くして思い当たることがあるらしく
「ああ・・だからあの女に会ったとき悪寒がしたのか・・・
なんかこう・・精神的に受け付けられないというか・・存在事態が害になるような」
「そうかもしれませんね~
秀爾さんの守護霊が警告してたみたいなんで」
「守護霊!そうか・・・ご先祖様が守ってくれたのか・・・」
「そうですね。いい守護霊さんでしたよ」
と言うような話をしていた
「そっか・・・これで心置きなく色々できるよ(フフフフフ・・もう遠慮はしませんよ」
な・・・・何か今悪寒が・・・・・
秀爾さんって以外と黒いよね
それからは部屋の中に戻り四人で楽しく話をした
で・・この日はゆっくり寝ました
あ・・因みにこの後”ご先祖様の緩し”と言う最大の武器を引っ提げて何かをしでかしたらしい
あはははは・・・あの人ならやるよね~
まぁ・・・俺は応援するけど
後日この時の秀爾さんとの会話が色々な事件を引き起こすのだが
それをまだ知らない




