case3.5俺と商家と不思議な縁
すみません
なにかの手違いで座敷わらし編がごっそり消えてました(泣)
改めて編集して再アップしました
宜しくおねがいします
俺はいつもの様に零係での仕事をこなし、デスクでコーヒーを飲んでいると電話が鳴った
「はい。警視庁特殊犯罪課零係、森です」
・・・・・・・・・長い沈黙が辛い
「あの?事件ですか?事故ですか?」
「え!・・あ・・・あの・・尾崎です」
おさき・・・おさき・・・・ああ!!
「覚えてますよ!以前伺った神社の尾崎さんですよね?」
「そうです!良かった~覚えててくださったんですね!
実は少しご相談したいことがありまして・・・」
実はあの手伝いをした日に俺は何となくだけど名刺を渡そうという気持ちになり珍しく渡したのだ
「いいですよ。
場所はどうしましょうか?俺、神社に伺いましょうか?」
「え?いいんですか?」
「はい。大丈夫ですよ
あっ・・でももう一人俺の同僚も一緒になります
頼れるやつなんで心配しないでください」
「はい。森さんが信頼されている方なら大丈夫です
ではすみませんがお待ちしてます」
「了解しました」
俺は電話を切ってから白金さんに声を掛けた
「白金さん。
すみませんが俺と一緒に神社に行ってくれませんか?」
「尾崎さんということは・・神社ですか?
何か合ったんですか?」
「はい。
俺が先日手伝いに行った稲荷神社の神主さんが話があるそうです
俺に電話してくるくらいなんでよっぽどの事かなって・・・」
””キュッ!キュッ!””
翡翠も琥珀もそうだそうだ!と言わんばかりに頭を上下に振って頷いた
「ふむ・・何だか楽しそうだね。いいよ。」
楽しそうって・・・相変わらずだなこの人は
俺と白金さんは車に乗り神社へと向かった
勿論翡翠と琥珀も一緒だ
神社に到着すると鳥居の前にまた巫女さんがいたのだ
俺は彼女に近づき「こんにちは。こないだはお見送りありがとう」と言うと
”あら?お気づきになられてたんですの!”と言った
彼女の話を聞くと・・なんと彼女はこの神社の初代の巫女さんで今は神様の末席にいるらしい
そんな彼女は俺がこの神社の神主に呼ばれれ、話を聞くことを話すと
”じゃあ、私も着いていくわ!この神社のなかだったら自由に動けるのよ”
「そうですか。わかりました、じゃあ行きましょう」
俺は彼女を連れて白金さんの所に戻ると
「ぷ・・・やはり君は面白いですね~。早速連れてくるなんて」
「ああ、彼女の事ですか?まぁ、この神社の関係者なので大丈夫です」
「そうみたいだね。じゃあ行こうか」
俺が社務所のベルを鳴らすと尾崎さんが出迎えてくれる
「こんにちは、森さん。まずは、上がってください」
「お邪魔します
こっちは同僚の白金です。よろしくお願いします」
「白金です。よろしくお願いします」
俺と白金さんは尾崎さんに居間に案内された
今日は社務所がおやすみの日と言うことで参拝者や境内の散策以外に人も居ないため閑散としている
尾崎さんはお茶を一口飲むと
「森さん。この間は良くして頂いてありがとうございました
実は、先日森さんにお話しした商家で事件が起きまして・・・・私、訴えられてしまうかもしれません」
訴えられる?んあんか物騒な話だな
「何かあったんですね?
それにしても訴えるって・・詳しいお話聞かせて頂けませんか?」
「はい。
実はその商家さんはこの辺りでは有名な呉服屋なんです
名前は松華しょうかさんと言うんです
それで頼まれた通りに神様に商売繁盛についての事をお伺いしたところ
”この家におるわらしにきちんと食事をさせよ。さもなくば災いが降り注ぐ”というお告げがありました
ですがこの家の夫婦は再婚で小さな子供がいません
なのに小さい子供に食べ物を与えよというのはどういうことか!と怒ってしまいまして・・・
しかもその後、経営が不振になり・・その上金を返せ!という始末で・・」
それは酷い・・
尾崎さんは少なくとも神様からの言葉を伝えたに過ぎない
それに意味のないお告げはしないはずなのだから、少なくとも彼らには心当たりがあるはずだ
それは間違いない
「神様が告げた内容に嘘はないだろうな
但し、それを受け取った側が理解できるかどうか、そして理解しようとするかどうかの問題だな」
「そうですね。それにこんなに”解りやすいお告げ”は珍しいんですけどねぇ~」
「ああ・・やっぱり?白金さんもそう思いますか?
俺もね、凄くわかりやすいなと思ったんですよ」
「どういうことですか?」
「ヒントは”わらし”と”商家”ですよ。尾崎さん」
「・・・・・・あ!ああ!そういう・・・」
「ね?凄く分かりやすくて親切なお告げですよね」
「そうですね・・・理由はわかりましたが、私が話しても火に油ですかね?
どうしたらいいんでしょうか?」
「う~ん。
その家の中で尾崎さんの話を聞いてくれそうな方はいないんですか?」
少し考えた後に・・・・・”あっ!日向子ひなこちゃん!”
尾崎さんは嫁いで家を出た日向子さんに電話をかけ始めた
暫くして尾崎さんから”日向子さんがこちらに来てくださるそうです”と言った
とりあえず詳しい話は明日にした方がよさそうだと話すと”そうですね”と尾崎さん
到着するのは明日になるそうで、俺と白金さんは泊まらせて貰うことになった
おっさん3人で修学旅行見たいに布団を引いて寝た
俺の布団には翡翠と琥珀と・・・なぜか彼女まで入ってきて・・・寝れねぇ!
巫女さんは”冗談よ。ちゃんと寝なさいね!”と言って消えて言った
はぁ・・・冗談にしてもドキドキしてしまうじゃないか!?
それからなんとか寝付くことができた俺は次の日”昨日はお楽しみでしたね?”という白金さんの頭をパシっと叩いた
「ちょっ!誤解を生むような事言わないでくださいっ!」
「いえいえ。誤解じゃ」
「誤解です!第一彼女に失礼でしょうが!」
「ぷ・・・あはははは。そうですね~」
くそ・・この人は!
白金さんは人をからかったり、それから悪戯をするのが大好物な人なのだ
全く・・・この人は!
「なにかあったんですか?」
「えっと「なんでもありません。お気になさらず」」
俺は後ろから羽交い締めにして口許を手で房いた
”余計な事は言わないでくださいねッ!!”と言った矢先に
「ぎゃっ!」
ペロッと俺の手のひらを舐めたのだ・・・さっと手を話して睨むと
「そんな可愛い瞳で睨まれても怖くありませんよ?」と言う
「・・・・・・あの・・・お二人はそういう?」
そういう?何?
まままままままさか!?
「「違います!!」」と同時に言った
「そうなんですか?それよりも朝食出来ましたよ」
俺は白金さんから距離をとりながら着替えを済ませた
後ろでは終始クスクス笑う白金さんが立っている
そして俺の前には二匹が護衛として守ってくれているのだ
頼もしいし、めっちゃ可愛い・・・・
後で美味しい稲荷寿司をあげよう
俺達は布団を畳んでからちゃぶ台を出してその上に急須等を用意した
暫くすると尾崎さんがお盆を持って歩いてきた
上には美味しそうなご飯や味噌汁、それから焼いた鮭などが載っていた
皆で”いただきます”と言って食事を始める
俺は昨日作った稲荷寿司と御神酒を自分の横に置くと翡翠と琥珀にそれから彼女が食べ始めた
久しぶりに食べるまともな食事は凄く美味しかった
・・・・・・カラン・・・
目の前を見ると尾崎さんが口をポカーンと開けてこちらを見ている
「どうかしたんですか?」
「あ・・・・あの・・・・勝手にお稲荷さんがなくなっていくんですが・・・」
「え?もしかして尾崎さんは”視えない人”ですか?」
「視えないって・・・何がですか?」
「「妖がです」」
「え!そこにいるんですか!?」
「いますよ。
うちの”管狐が二匹”と”この神社の巫女さん”が」
「えっ!?えええ??」
「落ち着いてくださいね。見たいなら私が見せてあげますから」
そういうと”視えない人用の道具”を頭につけた
真ん中に大きな目が書いてある目隠しなんですよね・・これが
御門さん曰く”霊や妖を視るのは人間の目じゃなくて別の目なんだよ。だからね雑念は要らないから隠すんだよ”と言う
「えっ?目見えないんですがっ!」
「大丈夫。大丈夫。そのまま前を向いてごらん」
「わ・・わかりました」
尾崎さんは前を向いてきっと目隠しの下で目を開けたのだろう
「あ!視えます!か・・・・・・可愛いっ・・・」
多分翡翠と琥珀を見ているのだろう
「そうだろう?うちの子は可愛いだろう?」と俺はドヤ顔だ
「それを言うならうちの子もですよ」
横からにょろっと出てきた白金さんちの白蛇くん
「うん。お前のところの子も可愛いよな」
俺は白蛇の前に煮物の鶏肉を差し出すと嬉しそうに飲み込んだ
「おやおや。いいもの貰ったようですね~」
「・・・・・お二人ともずるいですっ!」
「そうですか?視得ると言うことが必ずしも良いこととはかぎりませんよ
良いものも悪いものも視えてしまうと言う事ですからね」
「そうですね。いいものだけ視えるわけじゃありませんからね
それに危険も伴います
視えないならそれはそれでいいと俺は思います
まぁ、視える俺が言っても説得力あるのかわかりませんけど」
「そうですね。森の言うことは正しと僕も思いますし
関わらないで済むならその方が良いとそう思います」
「そう・・ですよね。確かにそうかもしれません」
”ふふふふ。いつまでたってもこの子は相変わらずなのね
お婆ちゃん子で、妖が視えた子供の頃が懐かしいのよ
それにね・・・多分、私に会いたかったのよ
うぬぼれとかじゃないわよっ!”
ツンデレか!
「尾崎さんも小さい頃みえたんじゃないですか」
「どうしてそれを?」
「俺の隣にいる彼女が教えてくれましたよ
お婆ちゃん子で妖が好きだったって」
尾崎さんは彼女をじっと見つめた後に・・・・”鈴さん?”と言った
というわけで続きます




