1934話 それぞれのやること66
開店に向けて
「それではお二人の予定を聞いてこちらで予約しておきますね」
今日はお店の開店に向けて資格のことで山田さんと話している。前に葉君も含めて三人で話していた資格のことを山田さんに詳しく聞いている。
資格自体は難しいものではないから気負わずにね受けてきてほしいと言われて受ける日を決めている。
当日にいきなり受けるものではないらしく、前もって予約が必要なようでそのめんどくさい前作業を山田さんがやってくれることになった。
「資格を取ればいよいよという感じになってきますね。本来ならすぐに開店していたのかもしれませんが色々ありましたね」
注文して届いた珈琲を飲みながら山田さんが呟くようにして言葉を漏らす。
「確かに色々ありましたね。お店の開店に向けて一年も経過してないのにそれ以上に時間が過ぎたように感じますよ」
無気力に生活するのとそうじゃない生活の違いなのかもしれない。
「僕もそう感じるよ。大兄に一緒にお店をしようって言った時には今の状況なんて想像もつかなかったからね。誰に言っても信じてもらえないと思うけど僕は凄い体験ができてよかったって思ってるよ!」
「結果がよかったからそう思えているということを忘れないでくださいねお二人とも」
少し間を空けて山田さんが話しかけてくる。
無表情で声の強弱もないので、怒っているのかそうじゃないのかもよく分からないが俺は怒っているように感じた。
敵意を持った怒り方ではなく注意喚起をするような怒り方だと感じている。
山田さんにはよくこうやって注意喚起を受けてきた。
ただそれを俺は受けながらも行動してきたからな・・・・・・
山田さんからしたら怒るのも当然だと思う。
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