1932話 それぞれのやること64
目的地
「ありがとう葉君。でも本当に大丈夫だから。それにもしよければ食べたい物をお願いしてもいいかな?」
「もちろんだよ大兄♪」
特に物凄く食べたいと思っていたわけじゃなかったけど、俺のお願いするものを楽しみに待っている葉君に『エビチリ』が食べたいと伝える。
気にして見ていたつもりではなかったが惣菜コーナーに残っていたエビチリが気になって葉君にお願いすることにした。
葉君はあまり中華料理は作らないのでいきなりお願いしてしまって大丈夫かなと無用な心配をしながら買い物を続ける。
「なんだか二人で山田さんに会うのって久しぶりな気がするよね?」
「そう言えばそうかもね。何度も予定を合わせてもらって申し訳ないから早く資格とか取らないとね」
「うん、そうだね大兄。資格を取ったら開店は見えてくるもんね。でもなんだか不安な気持ちも強くなっていくけど・・・・・・」
駐車場に向かう道で葉君と明日のことについて話す。俺と同様にやっぱり葉君も心配しているようだ。
「お店を続けていくのは大変なことだと思うよ。忙しいお店は忙しいお店で大変だと思うし、閉店していくお店だっていっぱいあるからね。特にこの場所は色々な人がいるからね・・・・・・」
何気なく歩いている商店街では色々な人達とすれ違う。
相手が俺のことを気にしていないように俺も特に気にしないで歩いている。そんな中で開店したお店に来てくれる人達は何人いるんだろうか・・・・・・
お店を始めることが目標になっていてその先のことを考えていなかった結果が今だ。
「せっかく営業するなら続けていきたいよね」
葉君の意見に頷きながらもその難しさを想像すると少しだけ気持ちは重くなった。
ゆっくりのんびり更新します




