1931話 それぞれのやること63
食べたい物
技だけで言うなら葉君なら教えてもらえるかもしれない。
爺さんの性格を考えたら葉君のことを見て好意的に感じると思う。
ただそれは一般的なものとは違って性的なものに感じている。偏見と言えばそうだが接している俺がそう感じるのだから仕方がない。
鈴君に聞いてみるのもいいけど
『ダメっすよ!あんな性欲お化けの爺さんに葉さんみたいな相手を近付けたら!自分は絶対に反対っすからね!!』
怒っている鈴君の姿があまりにも容易に想像できて
たので苦笑する。
「大兄どうしたのぼーっとして?」
「あぁ、ごめん葉君。なんでもないよ。最近はぼーっとすることが多いみたいで気をつけるよ・・・・・・」
買い物カゴを持って中に入ると葉君の横に並んでカゴに入れるものを運んでいく。昼時にスーパーの前を通る時は狭い店内に凄い人が押し寄せているイメージがある。
昼時の混雑の理由はこれだろうなと深夜でかなり少なくなっている惣菜コーナーの商品を見ながら頷く。
値段と量を考えたらかなり安いように感じる。
コンビニで600円しそうなお弁当もここだと300円程で買えるからな。
そういえば葉君が料理を作ってくれるようになってこういう惣菜を買う機会はめっきり減ってしまった。前なら美味しいと思って食べていたものが美味しくないと感じるのも嫌だなと思って惣菜を手に取ることはできなかった。
「大兄、なにか食べたいものがあるの?食べたいならカゴに入れてね」
「いや、大丈夫だよ」
「遠慮しないでいいよ大兄。僕も作れるものと作れないものがあるから。それに大兄が食べたい物が上手く作れるようになりたいしね♪」
そう言って笑う葉君は天使にしか見えなかった。
ゆっくりのんびり更新します




