1914話 それぞれのやること46(鈴side)
気になること
「おはようっす太ちゃん」
「おはようなんだよ鈴君」
通勤の途中で太ちゃんに会ったので話ながら職場へと向かう。コート姿の太ちゃんは丸みを帯びていてゆるキャラみたいで思わず抱きつきたくなる。
ゆるキャラなんて言ったら怒られそうなので心の中でそう呟く。
「だいぶ暖かくなってきたんだよ。これなら春になるのも早いかもしれないんだよ」
「そうっすね。自分は寒いのも好きっすからどっちでもいいっすけどね」
昔は夏の方が好きだったけど、最近は暑過ぎるから冬の方がいいなと思う。
「そういえば太ちゃんって甘い物って好きっすか?」
「食べ物で嫌いなものは無いんだよ!」
さすが太ちゃん。立派な体型も納得がいく。
もう少ししたらバレンタインだけど大さんにチョコを渡すのって変かな・・・・・・
でも葉さんは大さんに渡す気がするから自分が渡しても問題は無いと思う。
思うけど・・・・・・
「鈴君、どうしたんだよ?なにか悩みごとでもあるんだよ?」
「うーん、悩み事と言えばそうなんだけど違うと言えば違うと言うか・・・・・・」
我ながらハッキリしない態度にモヤモヤとする。
「自分ならなんでも聞くから安心して言ってほしいんだよ!」
「ありがとう太ちゃん。太ちゃんは本当に頼りになるよね。いつもありがとう」
お世辞ではなく太ちゃんの存在は自分にとって大きい。太ちゃんがいるからこの仕事を続けられているのかもしれないって思うこともあるからね。
「鈴、偶然だな、出勤の時に会うなんて」
「別に職場に向かう途中なんだから偶然じゃないよね」
太ちゃんとは反対にめんどくさい相手に会ったなと軽く溜息をつく。
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