1913話 それぞれのやること45
時間の潰し方
「それじゃあまた後でね葉君」
「うん、また終わったら連絡するね」
「俺のことなら気にしないで練習するならしていいよ。お店じゃないとできない練習もあると思うし」
「ありがとう大兄。なるべく早めに連絡するようにするね」
お店の近くで手を振って葉君と別れる。
お店の前まで一緒に行くと葉君に迷惑がかかりそうな気がしていつも少し前で別れるようにしている。
何度かお店に遊びに来るように誘われているけど断っている。
葉君には悪いけど足を運び辛い。
一度鈴君と一緒に遊びに行ってから一度も行っていない。
お店での葉君はいつも以上に可愛いからな・・・・・・
あの時の周囲の視線の重たさは今でも覚えているぐらいだ。
「ふぅ・・・・・・」
商店街の奥にあるお寺のベンチで缶珈琲を飲みながら軽く溜息をつく。
朝から夕方前ぐらいまではいっぱい人がいるが夜も近づいて人通りが少しずつ少なくなってきている。
これといって行く場所もないのでこうやってベンチで休んでいる。
どこに行こうかと考えて案が出るぐらいならそもそもこうやって時間を潰していないと思う。
こうやっていても仕方がないので立ち上がり商店街の中へと入っていく。
お酒は前に見たし
百影にも前に行った
弥生さんの店はまだ営業してないだろうし・・・・・・
人にぶつからないように商店街の中をゆっくりと歩いていく。目的もなくおっさんが商店街を歩くのもどうかなと思いながら苦笑する。
「いらっしゃいませ」
気がつくといつもの喫茶店の奥の席に座って珈琲を注文していた。
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