1908話 それぞれのやること40(鈴side)
今日の鈴谷家
「おかえりなさい鈴。朝ご飯もうすぐできるから早くお風呂に入っちゃいなさい」
「音兄こそ仕事終わりで疲れてるんでしょ?僕なんかより先に入ってきなよ」
玄関を開けていい匂いが漂っているのを感じて音兄が帰ってきているのは分かった。
何時頃に帰ってきたのかは分からないけど、仕事で疲れているはずなのに朝食を作ってくれているみたいだ。
「私は帰ってからすぐにシャワーを浴びてからご飯を作ってるんだから問題ないわよ。それより汗をかいたままでいると風邪をひくし大さんに汗臭いって嫌われるわよ」
「な、なんで大さんの話が出てくるの音兄!大さんは関係ないでしょ!?」
「ふふふっ、どうかしらね?汗臭いよりはいい匂いの方が好きなんじゃないかしら?そろそろ出勤の準備もしないといけないしお風呂に入らないわけじゃないわよね?」
「むぅ・・・・・・」
音兄には言い合いをして勝てるわけもなくお言葉に甘えてお風呂に入ることにした。
服を脱いで試しに着ていた服に鼻を当てる。
うぅ・・・・・・確かに汗臭い気がする。
柔軟剤の匂いがするとはいえ汗の臭いはする。
もしかして今日の帰り道で大さんが汗臭いと思ったんじゃないかな?
自分と音兄がそう感じるならきっとそうだよ
あぁ・・・・・・困ったな・・・・・・
「ちょっと、鈴、聞いてる?」
「えっ、音兄?」
「えっ音兄じゃないわよ。自分の服の臭いを嗅いで硬直してたら心配にもなるわよ。ちゃんと洗えばいい匂いになるから安心しなさい」
「こ、これは、違うから!ほらっ、入るからあっちに行ってて音兄!」
せっかく心配してくれた音兄を追い出すように扉を閉めて雑に服を脱いでお風呂場に入った。
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