1905話 それぞれのやること37
日課の楽しみ
「ただいま葉君」
「おかえり大兄♪朝ご飯の準備がもう少しで終わるから先にお風呂に入ってきてね」
玄関で出迎えてくれた葉君に声をかけて洗面所へと向かう。洗濯かごに雑に放り込んである衣服を見る限りだと奏はもうご飯を食べ終わって寝ているかもしれない。
女性とか男性とかではなく洗ってもらうんだからもう少し綺麗に服を入れてもいいような気がする。
そんなことを考えながら服を脱いで洗濯かごにいれてからお風呂場に入っていく。
「くぅ・・・・・・」
運動終わりの熱いシャワーの心地よさに思わず声が漏れる。冬場の日課が夏場の日課より好きなのはこれが理由でもある。
体を洗ってから熱いお湯で満たされた浴槽の中に体を沈める。
「・・・・・・っぅ・・・・・・」
このまま意識を失ってしまいそうなぐらいな気持ちよさにまた自然と声が漏れる。
さすがにまた風邪をひくわけにはいかないので長風呂はせずに浴槽から出て洗面所で体を拭く。
最初は温度差で体が震えるが、タオルで拭き終わり服に着替える頃にはだいぶ体は温まっていた。
「おまたせ大兄。おかわりもあるから遠慮せずに食べてね」
葉君が朝ご飯を目の前に運んでくれる。
大きめのおにぎりに具沢山の豚汁、卵焼きに納豆と漬物、それに唐揚げが並べられた。
ほぼ毎朝こんなに豪華な朝ご飯を用意してもらえて本当に感謝の言葉しかない。
「そういえば奏はカレーって食べてた?」
「ふふっ、朝から凄い勢いで食べてたよ♪残ったら昼ご飯にアレンジしようと思ってたけどもう無くなっちゃったよ♪」
俺が作ったわけじゃないけどなぜだか安心した。
ゆっくりのんびり更新します




