表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/48

盤面の再生

クランのドアが開きノアが入ってくる。

「遅れてごめんなさい。」

美咲の体が少し振るえる。

「こんちゃー。」

紗也が振り返る。

「…彩香?なんでー?」

「来ちゃった。」

ノアが通路を歩く。

真帆が空いた晶の横を指さす。

「ノアここだぞ。」

少し下を向いた美咲の横をゆっくりと歩き座る。

「彩香、あんたはこっち。」

紗也は晶の通路をふさぐように椅子を置く。

「こんちゃー、彩香でーす。みんなノアさん推し!?ノアさんモテモテだね。」

「ちょ…、彩香…。」

店内の温かい空気が彩香の言葉で濁る。

「…。」

美咲が濁った空気の中で話し出す。

「ノアさん『色メガネ』のこと聞きました。」

「ん?紗也『色メガネ』ってなに?」

「しーっ。」

「あれは私の本心ではなくって…。」

「はい、俺の方こそごめんなさい、言葉と行動が反転するって理解が足りてませんでした。」

「あのー嫌いとか平手打ちとか、そんな気持ちは全くなくって…。」

「はい、美咲さんは悪くないですよ、全部『色メガネ』だったんです。」

彩香が平手打ちの反対を考え、閃く。

「『色メガネ』ってのがよく分からないけど、美咲さんはノアさんが好きでキスしようとしたってことだー。」HP-20(残り45)

紗也が驚いて彩香を見る。

「なっ…。」

紗也が立ち上がり、彩香の腕を掴みカウンターに連れて行く。

「な…なんで?みんなノアさんが好きなんじゃないの?」

全ての時が止まる。

「…。」

紗也の動けない中、蘭だけが普通に歩いてくる。

「ノアさん、何か飲む?」

「あっ…あのー甘い系の物がいいんですけど…。」

「コーラでいい?」

「はっ、はい。」

「えーっと、彩香ちゃんだっけ、何か飲む?」

「…わたしも…コーラで…。」

蘭が普通に歩いてカウンターに戻ろうとする。

「俺も…みんなのこと好きですよ。キ…キス…は…。」HP-30(残り15)

「ちっ…違うぞ、ノア…みんなはそうかも知れんけど…わたしはおまえの姉ちゃん感覚だからな!」

全員が真帆を見る。

「…。」

「…また、わたしかいっ!」

カウンターに戻りかけた蘭が真帆の困った顔を見る。

「ぷっ、真帆さんは注目を集めるのが好きね。」

晶がノアに弁明する。

「…す…好きって…いろんなかたちがあるじゃない…キスも…ね。」

紗也が彩香の手を離す。

「そ…そうですよ…いろいろ…ありますよ…。」

晶が立ち上がる。

「彩香ちゃん、ちょっと発言はやめてくれるかな。」

「なんで?」

「黙ってられないならここから出てってほしい。」

晶の目力が彩香を小さくする。

「…はい…。」

「みんな忘れたの?ノアさん、HPが0になったら気絶して、記憶が飛ぶんだよ。」

美咲がうろたえる。

「あっ…、それは…。」

真帆が美咲とノアを見る。

「確かに…、このタイミングでそれは…。」

「なになに?」

真帆が彩香を笑顔で見る。

「ちょっとだけ、黙っててくれると嬉しいな。」

「…はい。」

紗也が彩香をカウンターに連れて行く。

「晶さんたちがなぜ一緒の席についてるのか腑に落ちたわ。」

澪と凛が不思議そうな顔で真帆を見る。

「どういうことですか?」

「私にもわからないよー。」

「落としたくても落としたらダメなんだよ。」

「そういえば…晶さんが…言ってた…、あー、確かにです。」

「えーっ、私にはわかんないよ。」

澪は凛を隣に座らせて小声で説明する。

凛は声を出さずに頷く。

「美咲さんもノアさんも和解はできたわけですから、みんなで友達登録でもしましょうよ。」

「そうだね、それは私も賛成だよ。」

「ノアさんのスマホは?」

「あっ、自分で出来るようになりました。」

「おぉー、凄いじゃん。真帆さん…全体とパーティーと二つ作りませんか?」

「パーティー!?」

「単純にそっちとこっちです。」

「澪さんはこっちでいいの?」

「あっ、えっ、いいですよ。」

みんなでスマホの登録を始める。

「あの子はそっちだよね?」

「彩香ちゃんは私が面倒見ます。」

「あの女医さんは?」

「後で確認しときますね。」

ノアを中心に二つのパーティーができあがる。

晶パーティー、晶、美咲、紗也、彩香。

真帆パーティー、真帆、蘭、凛、澪。

ノアと位置情報共有を全員でする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ