彩香のクリティカル
「彩香その辺にして、ノアさんにとっては友達が特別って意味よ。」
ノアは首を縦に振る。
HP1回復(残り10)
「じゃぁ、私も特別ってことでよろしくね。」
「…彩香…それ…。」
「ねーノアさん?」
「…。」
「ノアさん…!?『色メガネ』のこと気にしてる?」
彩香がきょとんとした顔をしている。
「気にしてると言えばそうなんですが…。」
ノアが少し下を向く。
「ノアさん…らしくないですよ。」
「…はい…。」
「今日の夜にみんなで会うから大丈夫!元気だしてください。」
ノアは少しだけ顔を上げる。
「はい。」
「なになに、ノアさん元気ないの?私もその夜のいきたーい。」
ピザとパンケーキを載せた配膳ロボットがくる。
「ピザきましたよ。」
紗也が配膳ロボットから料理を一つずつテーブルに並べる。
「あっ、ノアさん何か飲み物要りますか?」
「彩香さんは何を飲んでるんですか?」
「コーラだよ、もうないけど。」
「じゃぁ、同じものをください。」
「彩香、タブレットでドリンクバーを2つ入れて。」
「ういー。」
彩香はタブレットにドリンクバーを2つ注文する。
「彩香、ドリンクバー入れに行こう。」
「ういーっす。」
紗也が立ち上がると、彩香は自分のコップを持って立ち上がりついていく。
「さやー、ノアさんって振られたの?」
「違うから…あんまり突っ込まないで。」
紗也はコップを2つ取る。
「ういー。紗也はノアさんとどこで出会ったの?」
氷をトングで掴み、持ち上げようとしたら滑り落ちる。
「…自転車でぶつかった…。」
彩香がコーラを入れる。
「あの足って紗也がしたの?」
「…そうなの、今も病院の帰り…。」
「さやー、クラッシュアイスにすれば簡単だったのに。」
彩香と紗也が場所をかわり、彩香が氷をトングで掴みコップの中に入れる。
「…。」
紗也はコーラを2つのコップに入れる。
「私もノアさんと友達になりたーい。いいでしょー。」
「ノアさんが決めることでしょ。戻るよ。」
二人はノアの座るテーブルに戻る。
「ノアさん、コーラとおしぼりです。」
「ありがとうございます。」
ノアはおしぼりで手を拭き彩香を見る。
彩香がピザカッターで切り目を入れていた。
紗也が横からピザカッターを渡してくれる。
「…自分でするんですね。」
「しましょうか?」
「あっ、いえ、自分でします。」
ノアはぎこちなくも8等分する。
彩香はすでに二切れ目を食べ始めていた。
ノアもピザカッターを置き、一切れ目を食べる。
「あっ、旨い。」
向かいから彩香がタバスコを渡してくれる。
「ほいっ、タバスコ。」
ノアはかかってるかわからずに大量にかける。
「それはかけすぎだよー。」
ノアはそのまま食べる。
「辛っ。でも旨いです。」
HP1回復(残り11)
ノアはコーラを飲む。
「うひゃー、辛さが増したみたい。」
一連の動きを横で見ていた紗也が、フォークに一口サイズのパンケーキをさす。
うつむきながらゆっくりとノアに近づけ。
「ノアさん、あー…。」
ノアが紗也を見ようとした瞬間、向かいから彩香が紗也の腕を掴み、フォークの先にあるパンケーキを食べる。
「…。」
紗也はぼーぜんと彩香を見つめる。
「ピザとパンケーキだと味が混ざるなぁ、ノアさん、あーん。」
彩香がコーンマヨを一切れノアの口に近づける。
紗也はそのピザを目で追う。
ノアは口を開けて一口食べる。HP-5(残り6)
彩香のキラキラした目と目が合う。色メガネ発動
「おいしくない?…?」
彩香は手に残っていたピザを自分の口に入れる。
「おいしいです。」
紗也の頭に落雷が落ちたように全身に衝撃が伝わる。
「あ…あ……あーっ!」
彩香は紗也の顔から血の気が引いていくのが見えた。
「…!?どったの?」
紗也の表情はぼーぜんとしたまま、少し下を向く。
誰にも聞こえない声で呟く。
「…誰もできてないのに…しかも口のついた半分を…。」
「紗也さんどうしたの?」
「なんでもないです。」
彩香がスマホの時計を見る。
「午後の講義出るよね?」
彩香がスマホの時計を見せる。
「あっ、あー、…出…るよ。」
紗也は食べるスピードが上がる。
「ノアさん、ごめんなさい、家まで送れない。」
「いいですよ、気にせずに行ってください。」
彩香が食べながら喋る。
「ノアさん、今日の夜、私も行っていい?」
「彩香、バイトは?」
「…休む、ノアさん家にいくー。」
ノアが不思議そうな顔をする。
「ん?」
紗也が飲み物を飲んで答える。
「夜はクランって喫茶店だよ。」
「えー、そうなのー。…。」
「もう行くよー。ノアさん、1000円づつ置いとくね。」
「はい。」
彩香は財布から1000円を出そうとしている。
「ほら、彩香行くよー。」
「待ってよー。ノアさん、またねぇー。」
彩香は1000円をノアに渡し、紗也を追いかける。




