にやけ顔
ノアと紗也は会計を終えて病院の玄関を出る。
前の回復から30分経過HP3回復(残り32)
後ろから女性が追いかけてくる。
「ノアさん、ノアさん。」
ノアは振り返り女性を見る。
「澪さん、どうしたの?」
「今日、来れるか心配で…。」
澪は隣の紗也に気づく。
「あっ、こんにちは、あなた…。」
紗也は丁寧に頭を下げる。
「その節は、ご迷惑おかけしました。」
「付き添ってくれてたんですね。ありがとうございます。」
紗也は少しムッとする。
「…あっああ、これは私の責任なので…。」
ノアが紗也の表情が変わるのを見て間に入る。
「仕事抜けてここに?」
澪の表情が少し緩む。
「この前は帰っちゃったから…、ちょっと顔だけ見に…。」
「あっ、俺もあの時『色メガネ』の話を忘れて…ごめんなさい。」
「…『色メガネ』ってなんですか?あっでも、もう戻らないと…。」
「…あっ、…じゃぁ、今日は夜クランで…。」
ノアは澪の目を見てしまう。色メガネ発動
「じゃー、今で…。…?」
澪は病院内に戻るはずが、ノアにくっつき手を後ろに回す。HP-20(残り12)
紗也が目の前でノアに抱きつく澪を見て嫉妬心が高ぶる。
「ちょ…ちょっと…仕事中でしょ。」
澪は悪い気がせずにそのまま受け入れる。
「今日の夜って何時?」
ノアは固まって動けない。
「…8時…。」
澪が離れないのを見て、紗也が強引に引き離す。
「離れて!」
「あっ、ごめんね。」
紗也には澪の表情がとても嬉しそうで嫉妬がつのる。
「…仕事に戻った方がいいんじゃないですか?」
「そうですね。仕事しないと…。」
紗也は澪の言葉がウキウキしていることに悔しさがつのる。
「じゃぁ、行くね。」
ノアに手を振り、紗也に軽くお辞儀をする。
「紗也さんも後でね。」
澪は病院に入っていく。
紗也は固まったノアの人差し指を握る。HP-2(残り10)
ノアの体が軽くなる。
「ノアさん、行きましょ。」
歩き始めると紗也はノアの指を離し、時計を見る。
「ノアさん、まだ時間があるから何か食べましょうよ。」
「俺はクランかファミレスしか知りませんので、紗也さんの行きたいところに行きますよ。」
「うーんと…。」
紗也のスマホにメッセージが入る。
彩香
ひま?午後の講義までお茶しない?
「ノアさんちょっとごめんね。」
紗也が返信する。
紗也
今ムリ
また今度
彩香
一人ファミレスだからきてよー
「ノアさん、友達がファミレスに居るんですが、そこでも良いですか?」
「はい。」
紗也
15分ぐらいかかる
彩香
うい
紗也はスマホを鞄に入れ、ノアとファミレスに向かう。
ノアはにやにやしながら紗也についていく。




