天使の仕事
前回来てから一週間後、ノアは宝クジ売場の前にいた。
「これ確認してもらえますか?」
売場の女性が笑顔で答えてくれる。HP-1(残り29)
「お預かりします。」
「あれ、先週と違う人だ。」
奥に先週の天使さんが見え、会釈する。
「おめでとうございます。高額当選されてます。」
「えっ?」
「先週も高額当選されてましたよね、すごいですね。」
女性の目がキラキラしているのを見る。HP-1(残り28)
この人も天使さんだったのか。
「天使さんの目、綺麗ですね。」HP-1(残り27)
「天使さん!?……当選券とこの証明をもって指定の銀行窓口でご提示ください。」
先週は興奮してしまったのでちょっと落ち着きが出来た。
「ここは天使さんのお住まいなんですね。」
女性が少し変な顔をする。
「ここには住んでないですよ。お仕事ですので。」
「幸せをくれる仕事って素敵ですね。」HP-1(残り26)
「みんなそんなに当たらないですよ、あなたが特別なんですよ。」
「俺が特別……!?」
俺を特別あつかいして幸せをくれたんだと思う。HP-5(残り21)
「ここは夢を売ってますので。」
「俺にはあなたたちとの出会いが夢のようです。」誤爆HP-2(残り19)
少し興奮してしまう。
女性が口元を隠し笑う。HP-1(残り18)
「来週分はいいですか?」
「忘れるところだった。」
「これください。」
自然な笑顔がアクリル板で際立つ。HP-1(残り17)
「はい、次もあたりますように。」
女性がクジ券5枚を返してくれる。
「ありがとう、お仕事頑張ってください。」
「また来週も来てくださいね。」
そう言った後、女性が少し目をそらす。
「はい、また来週来ます。」
女性の思考
出会いが夢のようって…。
来週も来てって言ってしまった。
「銀行…、個室…。」誤爆HP-2(残り15)
自転車で家に帰る、壁の鏡で頭の上のHPを見る。
「15か少し慣れたかな。」
〈超勘違い〉
天使さん二人で交代交代なのかな。
あそこは住んでないって、やっぱり天使さんなら雲の上だったりして。
俺だけ特別あつかいして女神様に怒られないかなぁ。
怒られたらゴメンしとかないと。
HP1回復(残り16)
〈超妄想〉
いやぁー特別って嬉しいなぁ。誤爆HP-5(残り11)
「あなたが特別だよ。」
「女神様に怒られてないの?」
「えへっ、ちょっと怒られた。」
「ゴメンしてね、そのお詫びに何かするよ。」
「じゃー御飯食べに連れてって。」
「何食べたい?」
「そこの回転寿司!サビ抜きで。」HP-1(残り10)
「行こう。」
女性の手を掴み歩く。誤爆HP-15(残り0)
……プツン。
……天使の仕事※特別扱い(自称)




