停戦演説
あと三、四話で完結です
「国民の皆さん、こんにちは。大統領のサッチャーです。皆さんに大事なお知らせがあり生放送での発信を行なっています。先日行われたルルシア帝国の首都での戦いは陸海空において苛烈な戦闘を繰り広げ、なんとか勝利に終わりました。それによって現在のルルシアの政権を交代させることに成功しました。これを持って、我が国への脅威は排除されたと政府は認識して彼らと停戦を結び、現在は本格的な終戦条約の締結に向けて書簡が交わされている状況です。現状私たちの政府が彼らに求めていることは主に二つあります。それは障害者も含めた全ての人への差別の撤廃、もう一つは食料の優先輸入権です。この戦争において、我が国は常に食糧不足に悩まされてきました。要求が受け入れられれば、今後はその心配がなくなるでしょう。この結果を政府としては勝利だと認識しています。強行策を取るべきだという意見があるのは重々承知しています。しかしこれには理由があります。我々は海から利益を得てきました。現在もさまざまな場所で交易を行っています。我々が使用している法体系は文化が異なる場所で、迅速な対応ができるように慣習法を用いています。一方でルルシア帝国は成分法によって成り立っており、法体系の異なる我が国では直接統治は難しいと推測しています。文民統治を行ったとしても、それらに必要な装備を整えることにも、無理が出てくることでしょう。この戦争下において兵器の生産に従事してくれた方、もしくは実際に戦った方々に改めてお礼申し上げます。最後に、亡くなった方へのご冥福をお祈りします。私からは以上です。ご清聴ありがとうございました。」
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次回の投稿予定は6月20日です。




