終戦前交渉
東部方面軍の鎮圧に向かわせるにしても、まずは戦争を終結させる必要があるとユーコスは考えた。そのため、とりあえず、終戦のための意見のすり合わせを行うことにした。そこで、すでに王宮に到着していたオクタピア共和国の外交官と会談をすることにした。彼らに講和条件を聞くと、要求したのは食料の優先輸入権と、現帝王の退位と議会の復活、そして人として生まれた人を差別せずに対等に接することを徹底するという物だった。無条件降伏を迫られてもしょうがないと考えていたユーコスにとってその条件は意外なものだった。しかし、譲歩の余地はなく、それらを受け入るしか道は残っていなかった。なぜならば政経の中枢部に敵として戦っている軍隊が踏み込んで占領を続けている以上、そうするしか道はなかった。停戦文書と再交渉継続文書にサインをし、彼は席を立った。再び水晶鏡を手に取ると、回線をシュベルツ卿の領地へ侵攻している近衛師団との物に合わせた。通信チャンネルが繋がるとその指揮官に対して、以下のように告げた。「戦闘停止だ。繰り返す、攻撃を直ちに停止しろ!」「分かりました。しかしなぜですか?」現場指揮官は困惑しつつ、そう尋ねた。「首都が陥落してしまった。それで終戦の要求として差別撤廃を要求してきた。その意向に一番沿っているのはシュベルツだ。平和的に彼を連れてきてほしい。伝達は以上だ。よろしく頼んだ。」
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次回の投稿予定は6月9日です。




