市街戦
翌日以降、市街地の攻略に取り掛かった。市民たちの避難は間に合っていなかった。避難誘導は十分にされていなかったため、雑踏となって散り散りに動き回っていた。 俺は彼らの逃げた後につくことで、敵が防衛ラインを構築する前に制圧できると考え、実際にそのように動いた。その結果、大通りを素早く移動して経路を制圧して掌握するのに我々の連隊は優位だった。市街地の遭遇戦において、逃げ惑う民衆に混じって移動することで、被発見までの時間を遅らせる事に貢献した。さらに敵の視線より低い位置からの攻撃は味方の損害を低くした。 しかし、敵の守備隊の一部は迫り来る我々に対して避難民ごと攻撃を行なった。それによって一個小隊が戦闘能力を失った。 付近にいた別の小隊が対処に向かったが、敵は自国民を盾にしており、一般人への被害は避けられない状況だった。
その報告を受けた俺は敵の見境のない攻撃に対してやるせなさを感じたが、戦略的勝利を掴むためにその感情には蓋をして増援として到着していた小隊に対して攻撃を許可した。そのあとは苦い決断を思い出さないように全体の指揮統制に尽力した。
地球では見えていないことによって認知されず、不利益を被ることが多かったが、今の状況においてそれはプラスに働いた。敵は無意識に自分の視線上を索敵してしまっており、そこに隙が生まれたのだった。進軍していると時折、バリケードが設置されていたが、圧倒的な陸上火力で突破した。さらに後続の海兵隊がクリアできなかった建物を掃討していった。連隊が道路を疾走する様子はさながら機械化部隊のようだった。そうやって市街地攻略を進めていった。
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次回の投稿予定は5月25日です。




