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新たなる秩序と火種

ルルシア戦役から一年後、新大陸南東のオクタピア共和国の海外領ポプラス諸島で政変が起きた。現地出身者が多数を占める駐留部隊の大半が反旗を翻し、現地の総督を監禁した。彼らの目的はオクタピアからの独立だった。それを裏で加担していたのはルルシア帝国東部方面軍の残存将校達だった。複数の中立国を経由してやってきていた。戦費返済のための重税と繁華街での水兵による婦女暴行が横行していたことや、規律のある士官は先の戦いで数を減らしていたことも関係して、その場にいた本国出身士官の大半は補充兵がばかりだった。そこへ元ルルシア帝国軍の彼らがやってきた。充満する不満に火をつけて、反乱を起こさせたのだった。彼らは残存する数少ない兵力で効率的な打撃を与えるには海上交通の要衝を抑えるのが、手っ取り早いと判断したのだった。

地理的に最も近い新大陸は在留邦人の救出を行ったが、それ以上は内政干渉に当たるとして、不介入を決定する。オクタピア海軍情報部はポプラス諸島に異邦人が現れたことに気がついていたが危険人物とは断定できていなかった。共和国政府は単独で内乱鎮圧のために軍の派遣を決定する。何故ならば、そこは良港を持ち、付近の海域では豊富な海洋資源が取れたからだ。さらに南洋への軍事的プレゼンスを維持するために必要な場所でもあった。


「生存権が脅かされる社会で、俺は弱者を守る警護員になる」が忙しいので、不定期投稿となります。

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