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幕間 密談?!

「アンゴラ、ちょっといいか?」

ディロンに誘われて木工組合の組合長室で話をすることにした。


「今回のやり方、反発はでると思うか?」

「出るだろうなぁ。だが、平等ではある。大きいところに奪われた所がやり直せるチャンスだ。」

「でも、今流通しているものを作っている所は文句を言いだすぞ」

「いや、そもそも決められた基準を突破すればいいだけだ。意地でも仕上げるだろう。」


懸念事項は他にもある。今回材料は一つ分はサガワが出すが、練習する分は自分たちで準備しなければならない。初期費用を準備できない工房をどうするのかどこまで補助するのかはこちらの采配になる。


これからは職人との向き合い方を変えなければならないかもしれない。今まで以上に個々の力を見極める必要がありそうだ。


そういえば冬用の座卓も同じ方法を求めるのかな。一緒にすれば分散するか、オットーを呼び出すか。


二人で今後に頭を悩ますことになった。


「よし、呑むぞ!!」「ああ、呑もう!!」


機密事項が多すぎるため、組合長室に酒を持ち込み、防音装置を動かし、出入り禁止にし、終業後の部屋で呑んだ。


「なぁ、要は売り上げの低い所にできれば仕事を、ってことだろ。既存のものはそこに受注させて、無理なら他所に出す。それ以外を希望者に託す、じゃダメなのか?シャワーのように決まってない形もあるだろ?」

「ああ、確かに。仕事のない工房で腕のある工房は多いからなぁ。その方向でオットーに伝えてみるか。」

「あ、でも委託が希望かぁ。いや、でも精製機は権利ごと売ってたなぁ。その辺も確認するか。」

「そうだな。明日オットーを呼び出そう。とりあえず、今からは呑む!」


翌日、オットーを呼び出し、昨日考えた案を伝えた。

どうしてもあのやり方で進めたかったわけではないので、問題がないのならば構わないとのことだった。

冷蔵庫と冷凍庫の間の回路についてはサガワに権利があるが、他は以前のものが基本になっている。その辺りをきちんと取り決めることが出来るのではあればいい、と言うので我々が出した案で進めることになった。

専属を持たないのか、と聞いたが本人たちがどんどん新しいものを作っていくので工房で作業が止まりそうで、勧められていない、と言う。

嗜好品よりも必需品であったりするので、作るべき数が予想しにくい。

そのため、向いているだろう工房に改良を含めて、委託という形をとる方が問題が起きた時に対応できるだろうとの考えからだと言う。

それが開発者の責任だから、なるべく委託という形を取りたいと、本人たちの希望だ。


なるほどと、理解を示し、今後の進め方に了承を得ることができた。


後日、冷蔵庫を作っていた工房の代表が組合に呼ばれ、サガワが作った冷蔵庫を見せた。そして、彼らの希望を伝え、やりたい者を募った。

委託にする理由を伝えると一部不満は出たが、納得は大半がしてくれた。

権利関係についてサガワ側の条件がのめる工房のみが、この商品を作れることとし、新しい回路を見せ、細かく指示していた。

そして、今後のために代表はサガワと誓約を結んだ。

そのあと、それぞれの担当に分かれ、注意点や、完成時に確認する所等の説明を受け、分からないことがあればサガワに相談をすること、を確認され、解散となった。


シャワーについては、形は各工房に任せること、形が決定し試作品ができたらサガワに報告を入れる。

そして、不備がないかサガワも確認をし、なければ販売する、ということになった。

権利関係を細かく決めて、解散となった。


座卓についても、シャワーと進め方は一緒。


参加者全員に報告・連絡・相談をサガワに必ずするように、伝えた。


権利関係は、オットーがしっかりしているため、隙を見つけられない。これからもサガワは安泰だろう。


そうして、話し合いが無事に終わったことに二人でほっとした。














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