23 ジン様とお話し
宰相様、レオポルド様、私たちとめらで《守護の森》に来た。
「お前はめらを守れるのか?精霊を守れるのか?」
とジン様は宰相様に尋ねられた。精霊はただそこに存在し、何も求めてはならない、精霊は気ままに生きている存在で、精霊本人の意思で契約をする。
大昔、有力者はこぞって精霊を使い潰した。それにより精霊は減り魔獣は増え続けた。
精霊を守るというのは清浄を保つことを意味する。それは場所だけではなく心もだ。
こやつらの周りにいれば精霊がつく、と思っているなら大間違いだ。それぞれの精霊が興味を持ち、一緒にいたい、と願ったから精霊がついている。
その根本を理解できないものが多いから、精霊を守るためにこの森が存在する。
それを知った上でなお、守ることができるのか?
人の世界の理が精霊の世界の理と同じではない、それも理解出来ているのか?めらを利用しようとは思っていないか?もし、意図的に利用するようなことがあれば、人の世界に介入するぞ、と。
宰相様は、自分は理解している、だが、他の人間のことはわからない。だから国としての立場だけでいうならば、今までと何ら変わらない関係だろう。そもそも今回の叙爵もサガワとして多くの生活に役立つ特許に伴うものであり、精霊が関与したものとは別である。レオポルド様がそもそも精霊と仲良く過ごしているのを見ていたので関わり方は知っている。ピカピカ眩しかったため、見えると眩しくないのかと、思っただけである、と言っていた。
全くブレない宰相様にジン様は笑ってリーンとパールに任せると言っていた。
話は終わったと、めらに「またおいで」と言って帰っていった。
その後、リーンとパールが宰相様の周りをくるくる回って、何かの粉を撒くと、宰相様はびっくりした顔をした。
「な、見える。なんて可愛らしい姿をしているんだ。見えるようにしてくれたのか?ありがとう。」
とリーンとパールに言っていた。
契約したいと思う精霊が現れるまで、見ることができるようにした、と。
ただし、悪用するなら目が見えなくなると。
罰が大きすぎる気もするが、守るためにはそうなんだろうなぁと納得した。
「承知した。感動だな。レオポルド、お前はこんな世界を見ていたのか。そりゃ、人として丸くなるなぁ。」
と言っていた。
「まぁ、見えるからと行動を変えるなよ!怪しまれるぞ!まぁ、今まで通りの生活をしていたら滅多に会わないがな!城には精霊はいないし。」
と。
どうやら王城には悪意もあるため、精霊が近づきたがらないらしい。その中で精霊がいるならその人は気をつけた方がいいかもしれないようだ。
確かに私たちが行ったときも精霊はだれもついてこなかった。
めらは宰相様に抱っこされて帰ることにしたようだ。ともくんが拗ねていたのは仕方ない。「おじしゃま、しゅき」と言っていたので、でれでれとしていた。
それを聞いてレオポルド様は「おじいさまのことはすきかい?」と聞き、「しゅきー」と言ってもらえて、でれでれ。
ともくんも「めらーパパが1番好きだよねー?」と聞き「うんーしゅきー」と言ってもらえてにまにまと。
私は聞かずとも「まま、しゅきー」と。「ままもだいすきよー」と言ったらけらけら笑って可愛かった。
そのあとみんなが自分が1番好きだよ、とめらに言っていたのは仕方ない。そして、それを見てリーンとパールが笑っていた。
代わる代わる抱っこしていたが、「ままー」と手を伸ばしてきたので抱っこをすると疲れたのか寝てしまった。
リーンとパールも疲れたのか、ともくん頭に乗って寝ていた。




