22 久しぶりに怒られた
めらの誕生日会をした。
ご飯会のメンバー家族、ご近所さんも来てくれた。外でのバーベキューが主で、パン釜が大活躍した。
子どもたちはピザを作り、それぞれの親と一緒に食べたりした。
めらは柔らかいパンやご飯、バーベキューをつまんだ。
コーディさんと一緒に私はケーキを作り、みんなに振る舞った。
ご近所さんが帰った後、いつものメンバーと精霊たちでお菓子を食べてお茶を飲んで過ごした。めらは歩けるようになったので、子どもたちと手を繋いで精霊たちと庭で遊んでいた。
「爵位の話、受けようかと思います。めらを守るのに必要ならば。レオポルド様と宰相様が考えて、それが最善だと言うのならば。貴族のことを何も知らないので、随分ご迷惑をかけると思いますが。」
「そうか。すまない。そうならないためにずっと付いていたのだが。力になれず申し訳ない。後見人は、わしと宰相だ。よほどのバカでない限り手を出せんはずじゃ。手続きは宰相が行ってくれる。一度王に謁見せねばならないが、その準備は妻がすると張り切っておる。力及ばずすまない。」
「お手を煩わせることになります。すみません。これからもよろしくお願いします。」
みんなもその方がいいと、言ってくれた。今までとなんら変わらない関係が続く。それに中身が変わったら関わるのをやめるがら変わらない限りいつも通りだ、と。
王への謁見時の衣装や礼儀作法はレオポルド様の奥様と宰相様の奥様が対応してくださることになった。爵位のお礼の品については、私たちが特許をとったものを数点持っていけばいいと言われた。
ただ、ふさわしいものが分からないので、選んでもらうことにした。王の私室で使えるものとして、扇風機と冬用座卓、王妃様に化粧水とハンドクリーム、バスソルトあたりを、と、言われた。
ともくんと相談し、扇風機に温風機能も付けようと回路を設計することになった。
そして、ご飯会で出来上がったものをお披露目すると、怒られたが通常運転だな、と笑われた。
当然試作品として、全員及び宰相様に渡った。
オットーさんが急いで特許申請をし、冬用座卓の布団カバーにいい素材を使うように作製元に通達をしてくれた。それぞれの工房に王家に献上することを通達し、それぞれができうる最上の仕上がりで商品が上がってきた。
化粧水と乳液、ハンドクリームにバスソルトは製作元にわが家で取れたハーブを使ってもらうようにした。乳液は、急いで特許申請をし、化粧水と同じ対応で処理した。
ま、いろいろ怒られたがそれどころではない。
それぞれを各工房の名前とともに献上することの了承をとり、当日を迎えた。
朝から衣装を着て昼前に謁見に向かった。手筈は全て宰相様とレオポルド様が整えてくださったので、迎えにきた馬車に乗り王城に向かった。
無事謁見を終え、帰宅した。
めらが精霊に愛された子である事は王と宰相のみが知っている。そして、それはジン様もご存じのことである。めらの力のことは宰相しか知らない。バレるまではこのままだと、こっそり宰相様から教えてもらった。「助かった、ありがとう。」と。
めらが笑顔で迎えてくれたので抱っこした。精霊たちや、遊びに来た子らと楽しく待っていたようだ。
「あ、おじいしゃまー」と言うので、下ろすとレオポルド様の元にてくてくと向かっていった。
レオポルド様が喜んで抱っこすると、宰相様も「おじさまだよー」と教えていた。
宰相様はまだ精霊の姿は見えないものの、ピカピカ光って見えるらしく、眩しいな、と呟いていた。そして、それを聞いてレオポルド様は「そうだろう、そのうち見えるようになるかもな」と笑っていた。
「見えるといいな。お前たちが楽しそうで羨ましい」と言っていた。
リーンとパールが「この人とジン様がお話したいってー」と言うので、お忙しいだろうと、宰相様にやんわりと伝えると、仕事よりも優先すべき大事なことだ!と怒られた。




