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21 ジン様に報告

めらと精霊が一緒に作ったものなので、ジン様に届けに行った。


「おー守護の守りかぁ。まだまだ力は弱いが上手に出来たなぁ。めら。精霊たちよ。」

「「えっ!!」」


ジン様によると、めらが作った押し花には守護の力がこもっているらしい。そもそもめらと精霊が一緒に作ったら何かしらの力が加わるのは必至だ。

精霊は何かしらの力を持っているのだから、と言われてしまった。


「まぁ、めらに何かよからぬ事をしようとしても無駄だがな。精霊に愛された子じゃ、守るに決まっているだろう。心配はいらぬ。」


もう、かなりの数を作って、ご飯会のメンバーとその家族はいくつも持っている。それはよしとしても、工房に来る人やご近所さんにもめらは渡している。

問題は、レオポルド様が宰相様に渡した事だ。

何事も起きていないといいが。宰相様は私たちに不都合が生じないように気を配ってくださっているらしい。レオポルド様がおっしゃっていた。


ご飯会の日、参加メンバーにめらの押し花について報告した。

なんとなく、そんな気はしていたらしい。

小さな怪我をしたはずなのに大丈夫だった、ということがそれぞれ起きていたらしい。

レオポルド様はアリエくんから聞いていたので、宰相様に渡していたらしい。おかげで無事だったと。


どうやら宰相様は例の騎士団長に逆恨みされ狙われたらしい。だが、かすり傷ひとつ負わなかった。

運良く警護の人が対応し、すぐ取り押さえられたらしい。この事は王にも報告され、騎士団長は解雇、騎士団員全員給与の大幅カット、役職を持っている者は降格と、厳しい罰が科せられた。

そして、宰相様が秘密にすべく、騎士団長が襲ってきたが、自分の元に届く前に勝手に転びドジを踏んだことにしたらしい。

当の騎士団長も手応えがなかったように感じたようで、悔しそうに恥ずかしそうにしていたらしい。今まで騎士団長として君臨してきたはずなのに、と。


ジン様が言うには回数を重ねれば重ねるほど、効果は上がり他の効果も付くはずだと。ただ、どの効果が付くのか、めらがまだ小さく思った通りに力を使えていないので分からないとのことだ。


どんな効果がつこうが、めらが作ったものを、くれたものを粗末に扱う事はしないし、人に渡すこともしない、とみんな言ってくれた。

だが、これから先めらは狙われるのではないか、と心配された。

ジン様から言われたことを伝えたが、何かしら手を打っておいた方がいいのではないか、と。

1番いいのは私たちが爵位を持つことで、護衛をつけることだ、と言われた。

爵位を取るのは今までの実績から問題ないだろうと。めらを守るための一つの方法だがな、と。

爵位を持っても、領地が与えられるわけではなく、今まで通りに過ごせるだろうと。一代限りの爵位だろうし、と。貴族として付き合う事は特にないが、王が私たちやめらに興味を持った時、対応が必要になる程度だ、と。その時はレオポルド様が付き添うとのことだが。

実はこの事は今回宰相様が狙われた時、もう時間がなさそうだと、レオポルド様が宰相様と相談していたらしい。私たちのことも随分と守ってくださっていたのだが、めらのことも追加となり隠しきれなくなってきたらしい。

今後のためによく考えるようにと。そして、もし爵位を持ったとしても、今のままで構わない、問題ない、とのことだ。この、ご飯会は続けていいと。

というか、続けろ、と。絶対まだ何かしらやらかす。その時に相談できる相手が必要だ。このメンバーはそれを問題なくこなす。

そもそもこれは非公式のものだ。何の問題もない。

と、レオポルド様はおっしゃったが、きっと無くなると寂しいのはご本人なんだろうなぁと、思った。


そうして、いろいろ考えなくてはならないことがたくさんある中、めらは誕生日を迎えた。



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