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20 やっぱり欲しいよ、絵本

いろいろなおもちゃを作って欲しくて、サムさんに相談した。

ままごとセットにがらがら、絵本やら。指先を使うおもちゃや、カタカタ落ちていく音を楽しむものや動くのを見て追いかけるもの……

ちょうどアローさんもめらの相手をしていたので、話が聞こえていたらしく、詳しく説明すると、廃材を使って作ってくれた。

精霊たちはそれをみて、同じように作っていくので、自分たちが乗ったりして遊んでいる。

試しにアローさんが作ったものは、めらのおもちゃになっている。そして、それを登録したり、工房に発注するのはサムさん、オットーさんとなる。


それを見ていたともくんが、電動のこぎりと、糸のこぎりの回路を作りタージさんに本体をお願いしていた。そして、その登録はもちろん、オットーさんタージさんが行うことに。

そしてそれを手にしたアローさんが、嬉しそうにどんどん使いたいがために、次々と私たちに希望を聞いてきたのは言うまでもない。

そして、それを作りサムさんが喜び、赤ちゃんのお店専属の工房も喜んでいたのもまた当然の結果である。

そして、それらの登録が重なりオットーさんが疲れてきたのもこれまた言うまでもなく、めらを抱っこして仕事をするまでになっていた。精霊が寄ってきているので、疲れが取れやすく癒しだそうだ。


めらも笑ったりはいはいをするようになって、工房の一角にめら用のスペースができた。

毎日誰かしらの子どもが遊びにきてめらの相手をしてくれている。相変わらずレオポルド様はおじいさまだぞー、と来て遊んでくれている。


ホトワの街には子どもたちを集めて預かっているところがあるらしく、サムさんの赤ちゃんのお店の常連さんになっているらしい。

そして、たまに要望もあるらしく改良が随時行われているんだそうだ。

サムさんが売るかどうかはサムさんの契約した精霊ミニョンが気に入ったもの、なので、改良しても売らない場合があるそうだ。でも、ミニョンが気に入らないならば、どこかしら子どもにとって良くないんだろうと、工房のみんなは思っているらしい。

本当はただミニョンが楽しくなかっただけらしいが、それを知っているのはサムさんだけなんだとか。私たちはミニョンが教えてくれるので知っているが。


絵本をどうしても欲しい、と願い、サムさんに絵をかける人、文章を書ける人、いろいろなお話を知っている人を集めてもらった。サムさんの赤ちゃんのお店に。

サムさんには話しておいたので、フォローはしてくれるだろうと思い、絵本とは、から内容、だいたいの感じを伝え、お願いした。

本はあるもののなかなか流通はしないので、本だけでなく、読み書き計算ができるような簡単な一覧表とかあってもいいよね、と言っておいた。なんとかしてくれそうな人たちだったので。


引退をした人たちが子どもたちのためになるならと、協力をしてくれているらしく、専属工房も立ち上げることができたらしい。

内容や色合いは精霊たちが判断しているらしい。だれかについている、ではなく、精霊たちがダメだと判断したら、黒くされたり明るい色が置かれたりするらしい。そうして、修正したものは精霊も喜び、売り上げもあるらしい。


ただ、このことは、工房のみんなの秘密で外に洩らさないという誓約が必要なんだそうだ。話しそうだと判断されると、話せなくなるらしい。


そして試し刷りされた本はめらの元に集まることになり、めらのスペースに積んでいかれて、子どもたちと仲良く読むようになった。まだめらは読んでもらっているだけだが、楽しそうだ。


本が増えてきたので、アローさんが本棚を作ってくれた。精霊たちも本棚を作り、本を欲しがったので、紙を小さく切って閉じたものを渡した。

同じにはできないから自分たちで押し花にするとかしたら?と言ったところ、庭の花を取ってきて押し花を作って貼り付けていた。

それをみて、めらが欲しがったので、一緒につくることにした。

庭に行き、いろいろな花を摘み、部屋に戻って押し花にする、それを毎日何度も繰り返していた。

精霊たちも一緒に摘んだり押し花を作ったりしていたら、数がどんどんできていった。

出来たものを出会う人、遊んでくれる人にどんどん渡していた。

「こけたけど、怪我しなかった〜」「針で指をついちゃったんだけど、気のせいだったのかしら」「のみで切ったと思ったんだがなぁ」などを聞くようになった。めらが押し花をあげた人から。

レオポルド様は宰相に「自慢したら欲しがったから、仕方なかったからあげたよ。めらーわしにももう一つくれんかー?」とめらにねだるのはいつものことなので、放っておいた。

しかし、それが問題になるとは思わなかった。












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