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18 こどものために

すばる人形たちのミニチュアハウスがとりあえず完成した。

椅子やテーブル、ベッドにお風呂。

もっと小物をまた増やしていく予定。

すばる人形たちの服もいろいろ作りたいし、ティーセットも欲しい。それでも、一応はできた。


私たちの寝室の窓際に置いた。リーンとパールも同じようにそこで過ごしている。

リーンとパールには、すばるたちのことを話した。

だから同じ場所に置いても楽しそうにしている。


ゼタギリウス様に毎朝祈ってはいる。無理だろうと分かっているが、すばるたちのことが分かるのはゼタギリウス様だけ。親として気にせず過ごすことはできないので、気休めになるがお願いはしている。


すばる人形たちの家が出来て、私たちにまた子どもを授かれて、ここの人たちに恵まれて過ごせていることは感謝しなくてはならない。

またつわりでしんどくてもそれは誰にもどうしようもできないこと。なんとかなるさ、と思って過ごしている。


完成した日、二人で乾杯した。もちろんお茶で。

リーンとパールも乾杯していた。地球に思い残しはたくさんある。けれど、今ここで生きている上に、子どももできた。

私たちは、ここで生きている。生きていかなくてはならない。子どもを元気に育てなくてはならない。

ならば、出来ることはなんでもしないとね!と話し合った。


取り急ぎ、子ども服、おむつ、おしりふき、子ども用石鹸、子ども用洗剤、おしゃぶり………

子ども用食器に哺乳瓶、赤ちゃん用マグ、ベビーベッド………


生活する上で最低限のものは揃えたはず。もし必要ならその都度作る、でも、今は子ども用を中心にしないと!と、話した。


さしあたり、子ども服、オムツ、食器や哺乳瓶は、あるもので大丈夫。多少気になってもすぐに改良できそう。

おしりふき、石鹸、洗剤は私が気になる。

なのでがんばることにした。

とことん、不純物を取り除きたいので石鹸用、洗剤用それぞれの専用の回路を作ってもらった。


おしりふきは、保湿クリームと化粧水をアレンジして液体を作った。小さく切った布を柔らかくする回路をつくってもらうことにした。


そして、ご飯会で発表したところ、例に漏れず怒られた。オットーさんとサムさんが協力して、それぞれの既存のところに提案してくるらしい。


後から知ったことだが、赤ちゃん用品ばかりを集めた商会を立ち上げたらしい。サムさんが。そして、その商会が自ら開発改良をするようにしたようだ。

既存のところが手間がかかり、短期間しか使わないため、収益が少ないことで、断られたらしい。

そこで、廃業間近の工房に声をかけ、作ってもらうことになったようだ。

ならばと、私たちも遠慮なくいろいろ作れる、と喜んだが、ほどほどで頼む、と念を押された。


おむつも服も柔らかい布で作れるように、布を柔らかくするための処理を施せる回路を作ってもらった。おしりふき用の布よりも大きいサイズの布の加工になるので、少し異なるらしい。

お布団は柔らかく、軽いものを作ることになった。羽毛がいい、というと捨てる魔獣の毛があるらしく、綺麗に洗って浄化をすると問題なく使えるらしい。ものすごく高いが保温性はあるらしい。ただ、赤ちゃんに使うにはもったいないので、鳥の羽毛は捨てるのでそれを貰い受け、綺麗に洗って天日干しを経て布団の中に入れて使うことにした。

また、食器も子どもが持ちやすい形を作ったり、一人で飲めるように改良したりした。

また離乳食を作るのに便利だからと、すり鉢やすりこぎ、おろし金を作った。

ベッドは、つかまり立ちをしても落ちないような高さの柵や、収納をつけたベッドを作った。

子どもの移動のための乳母車も、だ。これに関しては立っても大丈夫なような昔ながらの乳母車にした。精霊が付いてくるそうなので。精霊と話していても急に立っても大丈夫なように。


もちろん諸々の手続きは、オットーさんとサムさんががんばってくれた。

まとめて案を出し過ぎだの、言われたが流してみた。怒られたけど。


そんなこんなであれこれ作っていたら、臨月になっていた。




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